修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.06.19
大丈夫と言われましてから1年が経ちましたが、少し成長したのか?目障りですと外部生の入院です。小生も近視と嫌な言葉ですが老眼が混在しておりまして、近視ですと焦点が合ってしまいます。
確かに覗けば合致円の右上(赤丸部)に病変が見えます。
白い円は本来見える合致像の円です。画像では直角プリズムが見えますね。
撮影の際のまやかしなのですよ。接眼部からですとレンズを介した撮影になるわけで撮影には苦労しました。頼もしいファインピックスF―420は病変を映し出したのです。
この病変が目障りと言うか、癪に障ると訴えるのです。
では、病変はと言いますと直角プリズム裏側、即ち斜辺部に発生したカビ・クモリがビームスプリッターに映るのです。合致像が見えづらくなるのは斜辺部の汚れが主因となります。
直角プリズム可動部を外します。所が、斜辺部と取り付け金具の隙間が十分にありません。
麻を原料とした清掃紙を僅かな隙間に通してみました。厚さ0.05mmです。
ピンセットで洗剤を清掃紙に移し、往復運動をさせます。
麻の繊維で強さがあると言えども親の敵の様に乱暴に扱ってはいけません。
そして、同じようにアルコールで洗浄します。
他の光学系も分解して清掃を致します。
清掃途中に依頼者が来店したのです。「まぁ~だだよ」と気勢を制しますと「分かっています」と刻限が来ていないのを承知しています。
作業途中の確認をして頂くと「これこれ、目障りが無くなりまして気持ちがよいです」との答えです。ですが、何時出来ると催促です。
刻限までですよ!老眼で長く仕事をすると目が疲れてしまいますから。。。
日本橋店中古売場 田口由明
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