修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.07.29
北隣(子の方角ですなぁ~)の店舗より、お助けをと届きましたダンボールの中の一民具です。問診票(修理伝票)の内容はと申しますと、定番のモルト(遮光スポンジ)の交換。
絞りの値が変わらないです。保険診療か自由診療かのチェックは無し。
定番のモルト(遮光スポンジ)を交換したところです。
コンパクトカメラは十分過ぎる使い方が一般的で、補修部品の手当が出来ませんから大変な作業になります。パッチワークキルト方式ですと簡単なのですが。。。其れでは頼まれ甲斐が在りませんから、頑張って一体切り出しをしちゃいました。
慣れますと快感ですよ。
さてと、初挑戦ですから、何処から分解しましょうかね??取り敢えず外せそうな部品を外していきます。裏蓋開閉部を外してみました。赤丸に前カバーを止めているネジが在りました。外しましょうね。
本当は、反対側の画像が在るはずなのですが、撮影するのを忘れてしまいました。
時、既に遅しでしょうか!文字で説明することにします。
其処には、シンクロターミナルと三脚座飾り環があります。二点の部品を外しましても内部から部品が突出しておりますから、裏蓋開閉側を浮かせ、斜めにしますと前カバーが外れます。フックを外す感覚と言えば解りやすいと思います。
ヤレヤレと言った所です。
外せたとは申せ、身一つの間柄でしたから臍の緒(リード線)で繋がっています。
2本のネジでファインダー組み品が外せます。
底部の貼り板を剥がせば清掃することが出来ます。
問診票のチェックがありました絞り値が変化せず、は電流計針が制限柱から離れたく無いのが原因でした。制限柱の赤丸部に黒い汚点に粘りがあり、吸い付きと言う現象になります。
この汚点の発生の原因を推測致しますと、電流計針には微弱な電位が掛かっておりまして接触を繰り返す内に汚点を発生させたと推測致します。
この汚点は歳月を掛けて出来上がりました故、しつこい汚れになっています。
シンナーで清掃致しました。
家庭の汚れもバームクーヘン状になる前にこまめな掃除が宜しいようです。
日本橋店中古売場 田口由明
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