修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.08.21
人気希薄では在りますが、入院せよと求めてしまいます。
システムカメラは豊富なレンズ群やアクセサリーを揃えてあるからこそ本体が栄えるのです。レンズ無しでは民具は道具の役割を果たせません。
3本のネジを外し、Lマウントを外します。
1から3のネジを外し、ヘリコイドと鏡筒部を分離します。
Lマウント・ヘリコイド・鏡筒部とに分かれます。(一部鏡筒部の部品を外してあります)
無限位置で動かないよう注意して、距離環を止めているセットネジを緩め外します。
外ヘリコイドと中ヘリコイドに罫書きを入れます。赤丸の直進キーを外します。
直進キーが無くなりましたので中ヘリコイドを時計方向に回転させますと行き止まりの終端位置になります。無限位置から大凡一回転でしょうか。中ヘリコイドの罫書き線に合わせ外ヘリコイドに罫書きを入れます。罫書きは無限位置との区別をする線を描きます。
(罫書き線を二本とか、X印とかですね) 罫書き終わりましたら反転して双方を分離します。
理由は分かりませんが中ヘリコイドの真鍮素材に緑青が発生し、ヘリコイドグリスと相まって重くなったのでしょうか?判らん。100mm特有の所見でもある。
内ヘリコイドにも無限位置と同じ位置の転写罫書きをします。
内ヘリコイドをゆっくりと回転させて、抜けきった位置に内ヘリコイドの罫書きに合わせて中ヘリコイドに罫書きを入れます。
この様に基準位置毎に罫書きを入れれば組み込み間違いを防ぐことが出来ますし、適正な組み込み位置となるのです。
微妙な誤差は、本体に取り付け合致調整をします。
カビを出来るだけ清掃しましたが、時を経て深く食害?された痕跡が残ってしまいました。
他のレンズにも言えることですが短焦点は人気が集まり、長焦点は蚊帳の外の様です。
余り食指が動かないのは残念な事と独り言を言ってしまいます。
之も俗に言うグチでしょうか。。。。。
陽の光を当てるにはどうしたら良いのでしょうか。。。
そうだ、このブログを読んだら東京日本橋店に出掛けて戴ければ解決しますネ。
そうしましょうヨ。と修理人(しゅうりびと)は望んでおります。
日本橋店中古売場 田口由明
注:このコラムは、キタムラ日本橋店の店舗ブログより抜粋した記事をお届けしています。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。