修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.11.10
桧原街道沿いに流れます秋川の対岸に地主さんの家があります。脱穀に必要な農具をお借りします。 檜原村は落葉樹が少ないので派手な紅葉とは行きませんが、所々に大自然の絵師が筆を振るいスギの緑と対比して鮮やかに色づいていました。画像の左下の坂を登りますと蕎麦畑になります。
防鳥網を外します。網の所々に羽毛が付いてます。手塩に掛けました蕎麦は不味いはずが在りませんから、野鳥にとってはご馳走なのです。
藤倉地区の方からお借りしました足踏み脱穀機です。
作業効率は大変宜しいのですが、回すのにコツがいります。タイミング良く足踏みしませんと逆転してしまいます。足踏みする人・束を渡す人・脱穀する人の呼吸を会わせなければいけません。
お~ぃ田口代われやと指導を受けながら体験をしました。
束を広げて叩くように。そして、束を回して満遍なく脱穀しなくちゃ(はい・はい)
束はしっかり持ちます。油断しますと束を持って行かれそうになります。
この農具は足踏み役が重労働です。
此方は、竹製から金属製の歯に替わっていますが、超レトロな千歯扱きです。
唯一の欠点と言えば目詰まりを起こすことです。扱いては目詰まりを掃除してとアナログ的作業が続きます。
脱穀が終わりましてもまだまだ蕎麦の実が沢山付いています。
車座になりまして一束、一束手仕事で実を削ぎ落とします。
この時間が長いのです。早くしないと日没だぞ~。
多くの葉や茎が混ざっておりますから、遠見と言う農機具で選別します。
原理はと言いますと、手動で中の扇風機で風を作ります。上から落ちてきます実やら葉やら茎を風の強さでより分けます。風が強すぎますと実まで飛んでしまいます。
弱すぎますと選別前と同じなのです。
扇風機の回し加減が難しい。
日没まで1時間を切ったぞ。急がなくては。。。。
試行錯誤の結果、可成り綺麗に選別出来るようになりました。
全国的に不作の様ですが、 檜原村でも減収は否めません。昨年の8割方、80Kg程でしょうか?
3日の日に続き、地元の方がヤブツルアズキの赤飯を差し入れてくれました。
添えてあるタクアンは参加者の方の差し入れです。
別名、石アズキと呼ばれ、調理しづらいとの事のようですが、栽培種のアズキと変わりませんでした。
ヤブツルアズキは原野に自生しているアズキの原種と言われています。(画像左下が収穫しましたヤブツルアズキです)
この雑草としかみられないヤブツルアズキを「新たな村の特産物にしたい」と村の支援をうけまして藤倉地区「大杉の会」で本格的な栽培に乗り出したのです。
まだまだ、収穫量は少ないのですが、新たな需要に繋がれば村の活性化に役立つと思います。
皆様の温かいご支援を御願いしたいと思います。
日本橋店中古売場 田口由明
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