修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.12.02
ブログの中身・内容即ち(contents)を平均化するのは難しいものである。
どうしても偏りが出てしまいます。この所、忙しく修理の時間が取れないこともあるし重複しない内容なのか考えねばならない。
以前記録してありましたオリンパス6を書いてみました。
持病であるレンズのクモリを中秋の名月に例えて進めていくことにしましょう。
座金を外しますと本体とシャッターが分離します。
距離環を止めている3本のセットネジを緩めます。
距離環・前群レンズ・押さえ環・秒時環と順に外していきます。
スローガバナを動かす掛かりレバーを外します。掛かりレバーを止めているネジは逆ネジでした。前後に分離するのに支障を来すシンクロターミナル・接片を外します。
シャッター裏側の2本ネジと赤丸部の3本目のネジを外しますと前後に引き離すことが出来るのです。
シャッター羽根は3羽の兎が跳んで戯れている姿に似た3枚羽根仕様です。
どのレンズシャッターも同じですが、セットレバーとセットレバー軸の油切れがあります。
必ず注油を致します。
Bレバー・補助バネと外していきます。
セットレバーを外して現れたセットレバー軸です。油分が切れ、回転による擦過傷になっています。
擦り剥いた軸が痛そうです。洗浄後注油を致します。
持病の後群レンズです。
この画像だけを見れば中秋の名月を撮影したと説明しても疑う方はいないと思うのです。
兎の陰影がありませんから、裏側を写しましたとしておきましょうか。。。
酸化セリウムで軽く研磨致します。
研磨の度を超しますといけませんから程々で済ませます。
多少のクモリは残りましたが像を認識できる状態になりました。
霧が晴れまして、3羽の兎は驚いたことでしょう。陽に当たりませんとビタミンDが作られませんし、快眠となりませんね。
チョイト嬉しいお礼を言われました。
キヤノンIVSbの使い方を聞かれたお客様に紹介しました。
5分後の出会い(キヤノンⅣSb使用説明書)です。
http://kitamura.jp/photo/repairer/2009/re299.html
後日、来店されまして解らないときにパソコンを開くとか。。。お役に立てて何よりです。
もう一方は、下記記事を参考に愛機を復活されたとか。
460gの質量(ミノルタセミP編)
http://kitamura.jp/photo/repairer/2009/re437.html
ブログ記事に反応がありますと、本当に嬉しいです。
之からも閲覧頂きますよう宜しく御願いを致します。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。