修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2010.03.17
今月のお蕎麦は季節に合わせて「さくらきり」です。
桜餅の香りがします。チョイトなめてみますと塩辛い。当然ですよね!大島桜の葉を塩漬けにして保存したのを粉末にしたのですから。
篩で蕎麦粉と合わせます。
別の木鉢で揉みの際の指の扱いの注意です。
拝み揉みはいけません。手の平を結んだようではいけませんよ。
指を広げ、親指と人差し指を木鉢に這わせるように下から上にすくい上げるようにします。
この時に小指が重要な役割をするのです。小指は蕎麦粉を掻き集める役割をします。
パイポの宣伝の様に小指をたてたり、おね~が湯飲みを持つときの様に小指を立ててはいけないのです。
加水量の是非を受講生の指が確かめています。桜葉の塩分に受講生の塩分が加わったのは言うまでもありません。(饂飩になっちゃいますかね!)
前半最後の教室はさくらきりでしたので、何時ものように届けちゃいました。
「良い香りですね!先生。初めてですよ」と喜ぶ声を後ろに聞き、反省会のお店に急ぎます。翌日聞きました感想は、言わずもながでした。
蕎麦教室の前に日本橋三越の酒売場に寄り道をしました。
と申すのも淡路島にあります酒蔵、都美人酒造さんから届きましたメールマガジンで試飲販売会の知らせを見たからです。之までも機会がありましたが、都合が付きませんでした。
メールマガジンを読んで来ました。と、伝えると喜んで頂きました。
私は、鹿野酒造の常きげんが好みで長年取り寄せているのです。と話したのです。
そうしましたら、先日、NHKのプロフェショナル「仕事の流儀」で鹿野酒造の杜氏野口尚彦氏を放映しました。その野口氏に5年師事した杜氏が作りました酒ですと説明を受けたのです。奇遇ですな。
2008年には「全国新種鑑評会」で金賞を取ったそうです。
蕎麦教室後の反省飲み会で「常きげん」を飲みながら野口氏の話になりました。
そこで、野口氏のお弟子さんが仕込みましたお酒ですと、味わうことにしたのです。
どうだと皆に聞きますと「う~ん」仕込み水の違いか~な。米の旨みに欠ける~な。
飲んだ後のきれに欠ける~なぁ、と飲んべえ~の言い分です。
「風のまま」に飲み、あくまでも嗜好としておきましょうか。。。
日本橋店中古売場 田口由明
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