修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2010.03.30
娘が帰宅して「ゆめほっぺ」食べると聞きます。大福か?違うよ。ミカンの新種だよ!
たべるぞ~と答えます。なんでも、山口県からPRに来ていたようです。
「ほっぺ」で連想するのはリンゴでしょうか?木箱に納まり籾殻の中から掘り出す赤い果物とりんごの歌は、戦後荒廃した国民に希望と明るさを与えました。(年が判ります)
又。苦学生はリンゴ箱を机代わりに勉強をしたと、誠しとやかに語り継がれました。
「ほっぺ」は親しみやすい言葉のようです。静岡産のイチゴにも「静岡ほっぺ」の名がありました。
品種名は「せとみ」。何か聞いたような名前です。そうか、愛媛の「せとか」だったのですね。両県とも瀬戸内海に面していますので「せと」の名を付けたのでしょうか?
となると3文字目のみとかは何を意味するのですかね。両県の娘さんからでしょうか?
皮は厚めで「せとか」より剥きやすく、実離れが良いのは有り難いです。
上品かどうか分かりませんが、皮ごと8等分にして食べるのは、性に合いません。
皮を剥いて一袋毎食べるから美味しい。
実離れの良さは、清見と吉浦ポンカンを交配して誕生しましたから当然と言えましょう。
話は変わりますが、柑橘類を剥くときは花が咲いた側の頭から?か、樹に付いているヘタの部分からですかね!その筋の方によりますとヘタの部分からが正しいようです。
又、枝に付いておりました切り口の小さい方が美味しいと言われておりますが、如何なものでしょうか?
中袋を剥きますと瑞々しく爽やかな甘酸っぱい香りが広がります。(中袋毎食べられます)
食せば、甘味と酸味のバランスがとても美味しゅう御座いました。
種が無いのも嬉しいです。種が有りますと気を殺がれますネ。
収穫した時の名は「せとみ」。その後、一月程貯蔵している間に酸味が減り糖と酸味の比率が良くなります。貯蔵した「せとみ」を選果場で光センサーより、糖度と酸味を測定します。一般的に、温州みかんは糖度10~12度、酸度0.8~1.2%とのようです。
ある時の「せとみ」は、糖度16度、酸味1.17%の測定値を示しました。
そして、外観品質に合格すると晴れて一般公募された「ゆめほっぺ」になるのです。
山口県が夢とほっぺが落ちるほど美味しいと託した品種。未だ栽培から日が浅く高値の取引ですが、早くお手頃な値段になって国民のほっぺを落として欲しい物です。
日本橋店中古売場 田口由明
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