修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2010.04.05
本体からシャッター部を分離します。この時点では、まさかの坂を駆け下るとはゆめゆめ思いもよりませんでした。人生には、上り坂・下り坂・そして「まさか」の三坂があります。
時に降りかかる「まさか」に当事者は、まさかと絶句します。
前・後群レンズの製造番号は一致します。製造当時のままのようです。
油分の湿潤が見られますが、機構部の部品に欠落は見られません。
画像の赤○部に在る筈の絞り羽根ダボが見えないのです。製造時に入れ忘れか?
そんなことは考えられません。
となると第三者が故意に抜き去ったのでしょうか?それとも、以前、修理された方の組み込み忘れでしょうか?痴呆症の修理屋ではシャレになりません。謎が深まります。
確認のために押さえ板を外してみました。矢張り絞り羽根はいないようで蛻の殻です。
ヘビやセミの抜け殻を蛻の殻と言います。
小生の財布も「おあし:お金」が、足が生えているが如く巣立ちましてもぬけのから。
お~い。絞り羽根や~い。何とかならないのか?何ともならないようです。
では、如何しましょうかね!開放限定仕様として組み立てることにしました。
日本橋店中古売場 田口由明
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