修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2010.05.19
ファインダーのゴミ。写真には写りませんが、どうも目障りであります。
各社構造に工夫を凝らしています。でも、入っちゃうのです。シャッターを切るたびにミラーが団扇に変わり風圧で入るのでしょうか?
FE系の機種は焦点板を簡易に交換できる構造ですから、自らゴミ取りをしてしまいます。
焦点板上のゴミを払う分には事故は起きません。所がペンタプリズム下部もゴミが付きます。ブロアーで吹き飛ばす程度で我慢をするか、メンテに出すかになります。
勢いペンタプリズム下部の清掃を自ら行いますと電流計の指針を曲げてしまう恐れが大なのです。指針が曲がりますとペンタプリズム下部や速度フィルムに接触して指針は動けなくなるのです。
指針を曲げてしまいますと大事になります。上カバーを外し電流計が一体になりました管制部を外さなければなりません。
メイン基板と管制部のブリッジのハンダを外します。
電流計の2本のリード線を外し、管制部を固定しているネジを外し、速度フィルムに傷を付けないよう分離を致します。
分離した管制部です。指針が曲がってしまったのが確認出来ますね!
慎重に曲がった指針を修正します。
時には修正不能なほど曲げて仕舞い交換せざるおえませんが、補修部品の手当出来ません。
まさかの坂で万事窮すとなりますね!
多少のゴミは我慢するか、製造元にメンテの依頼をしてください。
この固体は、幸いにも修正できました。
日本橋店中古売場 田口由明
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