修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2010.12.03
町内の回覧板で前回は都合悪く見合わせました「大島水辺まつり」の参加者募集がありました。友人を誘い参加をしてきました。集合場所の中川船番所資料館です。
平岩弓枝著:はやぶさ新八御用帳第6巻に収録されている「中川船番所」です。
山の関所が箱根なら川の関所が中川船番所になります。
住んでいます土地は、江東ゼロメートル地帯。所謂、地下水の汲み上げによる地盤沈下で川の水面より低いのです。日々の生活は高い堤防に守られ、橋を渡るに苦労をしますね!愛犬クイーポの散歩の際、旧中川を渡ったりしますが、今回の大島水辺まつりに参加するまで、旧中川は荒川と直接繋がっていると思っていました。所が荒川と繋がってはいるのですが、閘門(こうもん)で仕切られており、最大3.1mもの水位差があると知ったのです。無知と言えば無知ですがね~。
中川船番所資料館と乗船場を隔てる小名木川を渡り、屋形船で大島水辺まつりを楽しみます。
乗船場を出て間もなく平成17年に完成した荒川ロックゲートに屋形船が入っていきます。この日は、荒川の水位が2.1m高くなっていました。
後の門が閉じられ、荒川の水位に合わせるために水が入れられます。
どうやら荒川の水位と同じになったようで、出発しました旧中川より2.1m高い水面に屋形船が浮かんでいる事になります。
この方式は、パナマ運河と同じですね!旧中川版パナマ運河と言った所でしょうか。
二つ手前の画像の縦の升目の数を比較してみて下さい。
水位が上がっていく課程で面白い出来事がありました。画像に写ってはありませんが、右側に階段があり、シロサギが獲物を狙っていたのね。水位があがって来ますと、シロサギが階段を1段上ります。すると水位が追いかけてきます。又、1段上ります。
その光景を見ていましたら、可笑しくなりました。シロサギは泳げないようです。
日本最速の10m/minで開閉します扉が上がりますと、荒川への航行が可能となります。
後方に見えますのが荒川ロックゲートです。
荒川を下り、江東区若洲と大田区城南島を結ぶ東京湾臨海大橋を望める所で引き返しましたが、帰りに楽しみが待っていました。
端唄根岸・家元の根岸悦子様がお弟子さんの三味線に合わせて、並木駒形・柳の雨・しののめ節・えんかいな・義太夫くずし・を唱われ、一時の風流を味わった次第です。
日本橋店 田口由明
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