修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.02.11
一度にPenの修理依頼が6台も来ちゃいました。在職時代も人気民具でした。
何時、手に取りましても可愛いです。おっ~と。いきなり枚数計窓が剥離してしまいました。衝撃による上カバーの変形で剥離する場合もあり、接着剤の寿命の場合もありますね!
剥離した枚数計窓の周辺部には接着剤が付いたままです。エポキシ系ですので無理に養生しますと枚数計窓の破損に繋がります。カッターで素材との剥離部を見つけて行きます。
剥離かけ部が無い場合は、接着を刮ぎ乍ら接着剤を薄くしていきます。
一枚は上手く剥がすことが出来ましたが、もう、一枚が損傷してしまいました。
剣呑なのはファインダー部の清掃です。汚れやクモリが生じていると商品価値がありませんね。では、ファインダー系の清掃時の注意点を述べることにします。
ファインダー組み品には種種の部品が取り付けられています。接着力の寿命で清掃時に剥離を招く事があります。剥離させますと調整が面倒ですから、事前に重要な部品にゼリー状の瞬間接着剤で養生しておきます。(赤丸部6ヶ所)
問題は、エポキシ接着剤が使われていますF硝子と対物レンズ2枚の清掃です。
2枚の対物レンズの接着剤を如何にして剥がすか?と、なります。
エポキシ接着剤の形状が富士の裾野の様になっていますね!この様な形状ですと対物レンズとファインダー室の隙間に流れ込んでいない場合が多いのです。
慎重にカッターの刃先を入れていきますと、ポロッと剥がれてくれました。
逆に流れ込み型は危険を伴います。カッターの刃先でコツコツと削いでいくのです。
何とか1枚の対物レンズを外すことが出来ました。1枚外せれば十分です。無理に2枚供外すことは無いのです。F硝子との間に十分な隙間が取れましたから清掃が出来ますね。
此方の民具は、F硝子と1枚の対物レンズが外れました。孝行な民具と思います。
清掃が終わり、透明感が蘇りました。気持ちが良いです。
便利なTAMIYAの工具を紹介致します。
手前が7A2の型番のハサミです。先端が鋭く細部の作業がしやすいですね。
後列が、PEINT MIXING JAR 46とMINI瓶です。中蓋と外蓋の二重構造で密閉製が良いのです。それに広口なのが嬉しいです。
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