修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2011.02.25
シャターは動作する様になったが、巻き上げ機構部がグリスの固着によるストライキ中である。上カバーを外すに仕掛けが無ければと願います。
露出換算板は外さなくても良さそうです。
1)裏蓋を開くと巻き戻しノブを引き出すことが出来、赤○部のネジを外すと、ノブを分離できます。
2)巻き上げレバーは、赤矢印方向に部品が外れます。
3)外した部品に隠れていた(1)と(2)、側面の(3)のネジを外せば、上カバーが外せると思ったのです。
4)所が、何かが邪魔をして外せないのです。そこで、枚数計盤を取り去ると外すことが出来ました。
手入後に枚数計送り機構を検証しました。スプロケット軸の頭部にピンがアンテナのように立っています。スプロケット軸が反時計方向に回るとピンが枚数計送り歯車を一歯送る独創的な機構です。枚数計は、止めている(1)と(2)のネジで外すことが出来ます。
1)スプロケット軸押さえ板を外します。
2)3本のネジで巻き上げカム軸受け、巻き上げカム軸を外し、取り付けてある巻き上げ
連絡板を黄色矢印方向にスライドさせると外れました。
巻き上げカム軸に取り付けてあります巻き上げカム軸爪がストライキ中です。分離してパーツクリナーで洗浄した。両者の咬合回転部も洗浄後、モリブデングリスを塗布。
スプロケット係止板もストライキ中です。外して洗浄、同じようにモリブデングリスを塗布。次に、巻き上げカム軸もストライキ中です。
この後、巻き上げカム軸を外して組み立てた時に問題が起きたのです。要は、無造作に組み立てた報いが起きました。
組み込み位置を探した結果。巻き上げカム軸爪が巻き上げカム軸を最大限送り出した時、スプロケット軸がスプロケット係止板で係止される位置を探れば良いことになります。
巻き上げカム軸にある2ヶ所の落ち込み部の一つを黄色矢印の先の点線部に位置させ、組み込むことでした。個体差の民具によりましては、微調整が必要です。後で分かったことですが、巻き上げカム軸の係止のカラクリは底部にありました。
底部に貼ってありますレザーは乾燥注意報宜しくカラカラです。無理に剥がせば粉砕してしまいます。ヘヤードライヤーで温めながら剥がしましてもご覧の通りとなりました。
(1)から(3)のネジを外すと底カバーを外すことが出来ました。
此方の三連歯車もストライキ中です(ネジを外してしまい、事後撮影です)。
スプロケット下歯車は、横からセットネジで止めてあります(その下にはバネが入っています)。中間歯車を外します。スプール下歯車の2本のネジを外してしまいました。
スプール下歯車は二段構えの歯車で赤○のネジを外してはいけないのです。グリスのストライキ中で安堵しました。上段の歯車の役目は、スプールの逆転防止の役目をしているのですね!二つ手前の画像を参照ください。
巻き上げた時に、巻上カム軸が戻らないよう係止レバーが働き、巻上カム軸の位置がずれないようになっているのです。ですから、係止レバーの掛かり量を歯車の移動で調整しているのです。
スプールもストライキ中でした。スプール軸受けを外し、洗浄後、モリブデングリスを塗布しました。
兎も角、スプロケット軸とスプールカム軸の組み合わせ位置を探すのに時間を掛けてしまいました。それらの症状は、巻き上げ不足になったり、巻き上げ過多になったりと散々でした。
そのような訳で、Mister donutで気分を変え、反省記事を書きあげたところです。
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