修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.01.27
阿波国の蕎麦友さんが淡路島新玉葱のホイル焼が美味しいと常々聞かされていた。
埼玉菜園の玉葱はマルティングしてあるとは言え、鱗茎は土の中で寒さに震えています。
収穫は6月中頃。1月に収穫とは、淡路島そんなに温かいのですかね?
未だ1月も半ば、入荷したよ!と阿波国の蕎麦ともさんより連絡があり、牛込柳町に出掛けたのでした。大江戸線牛込柳町東口より大久保通りを渡った横道を入ったところにお店がありました。(Tel:3268-6467・日曜休)
付け出しの浸し豆を摘みながら生ビールを一杯。
おから煮も注文しました。おからを美味しく炊きあげるのは難しい。良い味です。
ティシュ箱がやたらと置いてあります。風邪引きへの心配りでしょうか?
その理由は、締めに頂くわさびめしにあったのです。
隠居人、ホタルイカは生臭いので苦手ですが、煮込んでありますので美味かった。
冬場になればなるほど旨味が増して美味しいのが牡蠣。
貝柱の食感と甘味、潮の香りが口中に広がり美味しゅう御座います。
日本のマガキは欧州の牡蠣の窮地を救った経緯があります。1960~70年にかけてフランス全土に疫病が発生。全滅しかけた窮地を救ったのが宮城県石巻産の牡蠣だったのです。その時の感謝を込めて東日本大震災で被害を受けました石巻市へ養殖器具の支援を行ったのです。牡蠣がもたらしました日仏交流です。
隠居人、女房を質に入れても食べたいタイラギ貝。女房貝類は鬼門ですが、質に入れられては大変と、偶に食卓に上ります。
ピスタチオの風味に似た縄文の味、榧の実。アクが強くそのままでは食べることが出来ず、灰汁汁に1週間つけ込みアク抜きをして、始めて味わうことが出来ます。
縄文人がアク抜きを見出し、食料とした先祖をふりかえりますと歴史ロマンを感じます。
隠居人好奇心が強くWebで販売先を検索しました。一袋200g500円。早速、3袋注文を出しました。縄文の素朴な味わいをお試し下さりませ。
http://kayanoki800.web.fc2.com/kayanomi.html
好き嫌い女王の好物エシャロット。ネギは生で食さないが、エシャロットは味噌を付けて食すという。益々、判らん宇宙人です。茹で上げて酢みそを添えてあります。
一人で食べちゃうからと、好き嫌い女王でした。
淡路新玉葱をベーコンで包み、備長炭で30分程アルミホイル焼にします。
時間が掛かりますから、席に着いたと同時に注文をしておきます。
好き嫌い女王、玉葱は嫌いのようで「私、要らない」と言っていたのですが、一口食すと「これ美味しい!」。意の一番に匙を所望して玉葱スープも楽しんでおりました。
元祖「つづ久」のわさびめし。本山葵と違う西洋葵を使用する。
東欧州原産で明治期に日本に入ってきたようです。ローストビーフに添えられているホース・ラディシュとも呼ばれる。蝦夷山葵そのものから香りはしない。
二人分の薬味。左が摺り下ろした蝦夷山葵である。量も半端では無く追加で出されたのには閉口する。摺り下ろした時点で店内に辛味成分が充満する。
炊きたてのご飯に蝦夷山葵をタップリと入れて醤油を掛け混ぜるのであるが、炊きたてに載せたものだから大変なことになる。揮発した辛味成分で涙目になるのです。
阿波国の蕎麦友が、まだまだ!!と親切に追加してくれるのです。
刻み海苔を載せて出来上がり。阿波国の蕎麦友がかっ込めと言う。かっ込める訳がない。
辛味成分が鼻を突く。ほんの一口食べてみた。息が出来ない。水をくれ!口を半開きしたままである。もろに蝦夷山葵の塊を食べてしまった。山葵特有の鼻に抜ける辛さで咽頭が痛い。友人に誘われてきた女性もあんぐりと口を開けて「ハフハフ・水・水」と叫ぶ。
後の組みも止められないとハフハフしている。まるで店中のお客さんがバツゲームをしているようです。
尾篭ではありますが、鼻水がたら~り。涙がポロ~リ。だからティシュ箱が置いてあるのです。そこそこで、チ~ンと音がする。
酔いも吹き飛ぶわさびめしでした。
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