子供の世界をありのままに撮ろう
子供をターゲットに写真を撮るなら、絶好のチャンスが夏休みといえるでしょう。
学校から開放されたハツラツとした笑顔は、ほかの休みでは得られない表情がキャッチできます。もっとも、親としてみると、チョット寂しいかも知れませんが、そこはそれ、子供の素顔を、この夏はバッチリと、撮っておきたいものです。そこで子供の撮影のワンポイントを紹介します。
●子供と何を写しておくか
大きさの基準になるモノ、生活環境、絵や作品を入れる。
子供の成長を記録していく上で、長年使っている家具、例えば、タンスなど大きさの基準になるモノと一緒に写せば、「1年でこんなに大きくなったのか」と、感動も新たに……。
毎年、同じ場所、同じアングルで撮影しておくのも貴重な記録になります。
また、住んでいた家、近くの公園、友達、大切にしているオモチャなど、子供の生活環境も一緒に写しておきたいものです。
幼い頃の記憶は成長するにしたがって、薄らいでしまいます。子供の描いた絵を大事にとっておこうとしても、いつの間にか紛失したり、破れたりします。絵や工作、習字を写真に納めておけばいつまでも保存できます。
勿論、作品を持った自慢そうな顔も忘れずに。
●撮影の注意点
子供の視界で撮る
子供たちの世界をありのままに撮るコツは、子供の気持ちになることですが、これが以外と難しい。取りあえず、子供の目の高さでカメラを構えること(但し、これにこだわることはありません。子供の目の高さで撮影すると、失敗が少ないと考えた方が良いでしょう)。
子供の視界になって見回すと、かなり子供の世界に近づけるはずです。
カメラを意識させない
プロカメラマンも口を揃えていいます。
「カメラを意識している子供写真はつまらない、無邪気さがない」と。
その点、夏休みは子供を夢中にさせる行事や遊びが数多くあります。
●アングル、構図(バックも含め)、光と影、
色の構成、表情の5大要素
この5大要素を考えて撮影すれば、夏の子供は完璧でしょう。
これが難しいならアングル(子供の目の高さ)と夏の光と影、そして豊かな表情3点にポイントをおいたらいかがでしょう。アングルと表情はすぐにも挑戦できるはずです。
そこで、課題は゛夏の光と影″をどう演出するかにあります。
●チョット高度なテクニック
積極的な露出補正を!
昼間の順光=海、川など昼間の順光撮影が意外と多いはずです。そんな時、マイナス1から0.5ずつプラス1までの5段階ぐらいで撮影したい。思ったイメージがその中に表現されていることでしょう。
昼間の逆光=バックと被写体との露出差を縮めるために、理想的にはレフを使いたいところです。
ない場合、バックに影のある景色を選ぶことで、ノッペリした写真を避けることができます。やはり5段階補正はしたい。オーバー目に撮るのがコツ。
夕景の撮影=順光、逆光ともアンダー目に撮りたい。但し、逆光で夕日を表現したい場合、レフは是非とも使いたいところです。
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