【入射光式】ポートレートや商品撮影に多く使用され、光源から被写体に当たる光量を、被写体側からカメラ側に露出計を向けて測定。測定した値は近接撮影や接写時の蛇腹指数やフィルム感度の補正、その他を除けば、ほぼその値で標準露光値が得られる。
【反射光式】風景写真に使われることが多く、被写体から反射する光をカメラ側から測定する。被写体が遠方にある場合に便利。風景や山岳撮影で、カメラの位置と被写体が同じ太陽の光を受けている場合は18%の中間グレーの標準反射板を使用し、標準露高光値を得る。
ここが大切!
白に近い明るいグレー(ゾーン7)の被写体を測定した場合、白い色が中間グレー(ゾーン5)の露出値となるため、白い色をそのまま白く表現するには3段階絞りかシャッター速度をプラスに補正する必要がある。
暗いグレー(ゾーン3)が被写体の場合も、その値は中間グレー(ゾーン5)の露出値となり、黒をそのまま黒く表現するには2段階絞りかシャッター速度をマイナス補正する必要がある。
スポットメーターを使用する場合は、被写体側の白に近い最も明るいグレーと、トーンのある暗いゾーンの2箇所を測定してその平均値をとることが標準露光値を得る大切なこと。
入射角30度と広い場合に明るい空を多く測定し、結果的に露出不足を起こすケースなど露出計を向ける角度は重要!どんな露出計を使用しても『測定には熟練が必要!』ということ。
被写体をモノクロームとして明〜暗を各ゾーンに分けて見ると下の様に分けられます。
ゾーンローラー
真黒 | ゾーン0 | |
黒 | ゾーン1 | ゾーン0の真黒と少し違う |
黒に近いグレー | ゾーン2 | ややトーンが見える黒 |
暗いグレー | ゾーン3 | トーンの調子がよく見える |
少し暗いグレー | ゾーン4 | トーンの調子が豊か |
中間グレー | ゾーン5 | 18%グレー |
少し明るいグレー | ゾーン6 | 手の平の明るさ |
明るいグレー | ゾーン7 | ディテールが良くわかる |
白に近いグレー | ゾーン8 | 最も明るいグレー |
白 | ゾーン9 | プリントの縁の白と少し違う |
プリントの縁の白 | ゾーン10 |
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