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蛇腹カメラの写真塾
ぱーと 4
蛇腹の種類の巻
蛇腹を使用するカメラの種類
1.フォールディングカメラ
言葉の意味としては、「携帯用カメラ」ということで、小型カメラ全般を指すことになるが、特に1920〜40年代に製造された柁腹を用いた、前蓋を開閉して使用するカメラのことを通例的に指す言葉で、 「ハンドカメラ」などの呼び方もされる。
前蓋とべ一スボードを兼ねる板を倒し、後部に収納されているレンズボードをレールに沿ってつまみ出すと撮影可能な状態になる。
2.クラップカメラ
主に4本のたすき金具やパンクグラフ式のたすき金具を持っており、ボディーと平行に引き出したレンズボードを支えることによって撮影可能な状態となる。
3.セルフエレクティングカメラ
自動屹立(きつりつ)カメラとも訳することができるが、その名のとおり、前蓋を倒すことによって、レンズボードのみならず、ファインダーなども所定の位置に引き出され、撮影可能な状態となる。
4.スプリングカメラ
セルフエレクティングカメラの一種であるが、特に、レンズボードやファインダーを動かすための動力にばね(スプリング)を用いているため、開閉ボタンを押すと自動的に撮影状態となる。
5.組立暗箱
木製ボディーに蛇腹が付いており、折り畳むと薄い平形の形状となる。使用するときにはこれにレンズ、シャッター、三脚を取り付けて使用するものであり、主に営業写真館の出張撮影の時などに使用した。
6.ビューカメラ
レンズ・シャッターを取り付ける前板と、ピントグラス、感光材料を着脱する面を1本または2本のレール上で前後させられる構造になっており、最大の特長は、前板、後部枠を自由にアオルことができる。
7.その他
レンズ部を頂点として、蛇腹を扇状に開き、その開いた底面が画面枠となる構造の三角形状のカメラや、組立暗箱を改良したフイールドカメラ、プレスカメラ、一眼レフカメラ、二眼レフカメラなどの各種カメラでも蛇腹を使用している例が見られる。
ビューカメラ
HORSEMAN LS
フォールディング
1929年イコンタ
組立暗箱 ナガオカウッディ 右は折り畳んだ状態
資料提供:日本写真機検査協会
デジカメ
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