カラープリントの色調不良要因
カラープリントはいろいろな要因で、色に影響を与えます。例えば、車のダッシュボードの上にフィルムをおいてあったりすると、フィルムが熱でやられて、カブリ現象が起きてぼやけたような、霞がかかったようなプリントになる傾向があります。
それでは思った通りの色が出ない色調不良要因を挙げてみましょう。
まず挙げられるのは、適正露出であったか否かがあるでしょう。
ネガフィルムで撮影した場合は、ラチチュードが広いことで、少々露出がずれていてもほぼ適正にプリントされてきます。リバサールフィルムで撮影して、それをプリントにする場合は、適正露光でなければ、ほぼ思った通りの色は出ないとみるべきでしょう。特にオーバー露出はアウトと考えた方が無難です。
主要の被写体がアンダーネガになる場合
1)逆光の時。
2)バックが明るかった時。
3)強い光が画面を入ってしまった時。
4)フィルムが有効期限を過ぎていた。
5)ストロボの光が届かなかった時。
などがあるでしょう。これらの写真は暗いイメージになり、粒子の荒れた写真になります。
主要の被写体がオーバーネガになる場合
1)バックが異常に暗かった時。
2)ストロボ撮影で近過ぎた時。
3)このほか、フィルム感度設定値を間違えた時にも起こりますが、オートで撮影しているかぎりはほとんど起きない現象です。
これらの写真は極端に色が濃く出たりします。
撮影した周囲の条件でも変わる
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昼光はノーマル発色 | 朝の光で赤見が出る |
1)朝夕に撮影すると、太陽の色温度が異なり、赤っぽく写ることがしばしばあります。
2)蛍光灯、タングテン光などのミックス光下で撮影した時。
3)主要被写体に周囲の色が反射している。
フィルムの保存状態が悪い場合
1)タンスにフィルムカメラを入れておくと、防虫剤や接着してある部分からホルマリンガスなどの影響受けます。
2)熱のある所にフィルムを放置した。
これらはフィルムが有効期限内であっても生じますので、注意が必要です。
以上のようにフィルムは非常にデリケートです。また、生物ともいわれています。大事に取り扱うようにしましょう。
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