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上下左右いろいろな角度で撮ろう
一方、“コスモスサミット”なるものもあります。このサミットは町の花をコスモスに指定している市町村の催しで、２年に１度ぐらい（今年は９月19〜20日、北海道大樹町の予定）の割合で行われているようですが、いずれにしても、コスモスの植栽には熱心な市町村といえ、なかでも長野県信濃町の黒姫高原や宮崎県小林市の生駒高原などは有名です。こうしたことから、この市町村へ行きますと、何らかの形でコスモスを植栽していますから、撮影場所としては大きく外れることが少ないといえます。そこで、サミット参加の市町村も紹介してみます。 花の色に変化が富んでいて、秋のムードを演出するには最高のコスモスですが、茎が細いために少しの風でも大きく揺れてしまい、撮影は意外と面倒です。風がある時の撮影はシャッタースピードを 1/125秒以上のハイスピードにしなければ花がピタリと止まらず、手ブレかボケた感じの写真になることが多くあります。天候にもよりますが、曇天を考えると ISO感度400以上のカラーフィルムが有利です。
花を大きく撮影したい時は、マクロ機構付きのレンズ（コンパクトカメラでもこの機構を搭載しているカメラがあります）やクローズアップレンズを使用します。そうした機構がないカメラでもできるだけ絞りを開けて、撮影範囲ギリギリまで近づき、バックに緑や花とは異なった色を選ぶとコスモスが浮かんだように撮れます。クローズアップを撮る場合には面倒でも三脚を使用することをおすすめします。 コスモスだけではないのですが、いろいろな角度、近くや離れて撮ったりするのが写真を上手に撮る方法といえます。
ところで、撮影に自信のある方は、群生している花が風に揺れている状態をスローシャッターで挑戦してはいかがでしょう。油絵調の思わぬ傑作が得られます。但し、タイミングがずれるとただのブレ写真になりますので注意。
＊上の写真＝大枝舜二氏 「花園の朝」絞り：f8 シャッタースピード：1/4秒 スローシンクロ
01) 北海道士別市＝コスモスロードや「コスモス祭り」を催す © KITAMURA Co., Ltd. All Rights Reserved. |
秋に人気の高い花のナンバー１はコスモスでしょう。ここ10年ぐらいの間にコスモスの名所が急増しています。高原地帯では冬にはスキーのゲレンデになる広大な土地に50〜100万本を植えているケースも珍しくありません。また、コスモスは種類も豊富で、ベルサイユ、ソナタミックスなどロマンチックな名前もあれば、日の丸もあり、色もバラエティに富んでいます。
また、群生している場合、目の高さに加えて、高い位置から撮ることもおすすめします。秋をさらに演出したいのであれば、雲や澄んだ青空を入れると写真が生きてきます。但し、低い位置から撮る場合、ファインダーを覗いて、空などの明るい部分が半分以上を占める時は、特に赤い花などは花が黒くなってしまうこともありますので、露出をオーバー気味にした撮影を行ってください。