写真整理を行なう心構えとコツ
実行日をまず決めて面倒がらずに
「いつかやらなければ……」と、思いつつなかなかできないのが、写真の整理ではないでしょうか。つい「いつでもできるからいいや」で日延べしていませんか。また、写真の整理を始めると、何から手を付けていいのか分からないといった方も意外と多いようです。力作、我が家の歴史、感動を埋もらしておくことになります。
そこでまず、脳内革命ではありませんが、「何日に整理する」「この日は必ず、実行する」と、心に語り掛けます。「いつでもできないのが写真整理、明日はない」と決めて臨むことがポイント。
そして第2は、準備が必要です。何年間も整理していなかったものを単日に行なうのですから、どのような種類に分類するかを決め、そのためのアルバムなど整理用品を購入します。
さらに整理中は『この写真の時はこうだったな、絞りは確か……』など回顧とデータ分析は行なわないこと。これをやり出すと時間が足らなくなり、単日では整理がままなりません。
どのような種類に分類するかを決める
いつか整理するからと、段ボールや机のき出しに次から次へと入れっぱなしになっている場合、手際よく、しかも後で分かり易いようにするためには、どのような分類にするかをまず考えます。それをベースにして、整理用品を準備します。
例えば、家族写真が中心になる時は家族の歴史を創る意識で、取りあえず、写真のすべてをだいたいの年代順に並べます。そのためには大量に写真が入れられ、後で自由に出し入れが簡単なアルバムを準備します。並べ終った後、家族で年代を検討したり、兄弟、姉妹ごとに分けたりしてみてはいかがでしょう。
作品が多い場合はジャンルごとに分ける
作品主体では、後で写真を探すことを考えた整理方法がいいでしょう。写真を探す場合は何かを目的として大抵は大伸ばしにしたり、加工するケースがほとんどでしょうから、フィルムを中心にした整理となるでしょう。フィルム専用アルバムに整理していく上で、まずおおざっぱにジャンルごと、例えば、ポートレート、スナップ、風景、接写、スポーツ、祭などに分けます。さらに必要であれば、四季ごと、場所ごと、年代別と分けていきます。
こうして分けた後で、アルバムを選定した方が効率が良いでしょう。ネガ専用、ポジ専用のフィルムアルバムがあります。ネガ用にはプリントと一緒に整理できるアルバムとフィルムだけを収納するタイプがあります。フィルムだけではプリントと別れ別れになる可能性を心配する向きには、若干割高になりますが、一緒のタイプが良いでしょう。いずれの場合も、通しナンバーを打っておくことがポイントでしょう。文字を書き込む場合、マジックなどでは万が一、フィルムに付着すると色が取れなくなる時がありますので、ダーマト(カラー鉛筆)で記入することをお勧めします。
整理用品は多種多様にあります。また、一般ら事務用品も意外と整理に役立つものがあります。
写真整理が結局できなかった人は、これから現像されてきたものに対して
1.日時を入れる
2.ジャンルごとに分ける
3.通しナンバーを入れる…… この実行をお勧めします。
大事な写真です。歴史を残し、作品を改めて見直して楽しむには「いすれ整理する」のではなく「今、整理する」のがポイント。こうしてみると、整理は「実行あるのみ」のようですね。
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