「路上観察学会」が作られた経緯を話すとちょっと長くなるんですが、藤森さんの「東京建築探偵団」にしろ林さんのマンホールにしろ、それぞれ面白いコトをやっているヒトがいるなぁって感じで、面識はないけど以前から知ってはいたんですよ。そんな折、林さんの著書に書評を書く依頼を受けたんですが、それが縁で、林さんがヨーロッパで撮ってきたマンホールのふたを発表するスライド上映会に行く機会にも恵まれたんです。そこへ藤森さんたちも来るというので喜んで行ったんですが、会っていろいろ話してみると、どうも林さんの本の書評は最初、藤森さんのところに依頼がいったようなんです。藤森さんはその頃まだ、真面目な学者さんだったんで(笑)、こういうものに興味はあっても立場上引き受けられなかったんでしょう。それでトマソンなんかをやっているアイツにやらせたらどうだってんで、僕のところに話が来たらしいんです。