「レンズのボケ描写にこだわりを持って2年の開発期間を要して開発いたしました。今までもボケ描写をよくしたいという試みは何度もありましたが、技術的に難しく、前ボケ、後ボケの両方がなめらかで、しかも誰が見てもそのボケ描写のよさがわかるレンズは非常に少なかったのです。このレンズの場合はその効果がはっきりとわかりますので、従来のレンズとは異なり、ボケ味を十分に楽しんでいただけます」とお話いただけたのはカメラ第3開発部課長の工藤吉信氏。
ミノルタでは今回のレンズを開発するために、その研磨技術を駆使して、新たに光学エレメントを開発したそうです。中心部の透過率が高く、周辺部を低く落としたアポタイゼーション光学エレメントをレンズの中心部に使用し、コアとなる被写体の形状を損なうことなく、ボケ描写のなめらかさを達成しています。
フラッシュが内蔵された点も見逃せません。「内蔵フラッシュのないα-9xiのワイヤレスフラッシュは操作がわかりづらかったと思うのですが、α-9はワイヤレスフラッシュモードにして、内蔵フラッシュを上げていただくだけでお使いいただけますので、手軽にお楽しみいただけます」と話すミノルタ販売(株)商品企画部係長の田中博氏。
さらにオプションの縦位置コントロールグリップを装着すると、最大3つの電池を内蔵でき、相互にスイッチで切り替えて使用することができます。構図を決めて大量の撮影を行う場合に、いちいち三脚から取り外して電池を交換する必用がないのです。このグリップはシャッターボタンや各操作部も備えていますので、縦位置の撮影でも横位置と同様の操作感で撮影することができるので、構図に凝られるお客様にもお勧めできます。
このように、様々な工夫を凝らした最新鋭35mm一眼レフ。今後のシリーズ展開に、キタムラも期待を膨らませております。銀塩写真のファンはもとより、写真を愛する多くのお客様に、是非一度、その感触をキタムラの店頭でお試しいただきたい一品です。