自分ならではの世界を写真で表現してほしいですね。また他の人が見て気持ちのよくなる作品を目指してください。もちろん重厚な写真表現もあると思いますが、やはり春という季節を考えると、明るくて気持ちのいい写真の方がふさわしいのではないでしょうか。その「気持ちのよさ」という点を、みなさんに自由にとらえていただきたい。ダイナミックな気持ちよさ、ロマンチックな気持ちよさなど、様々なとらえ方ができると思うのです。
　ただ、作為性が強すぎる作品は避けた方がいいのではないでしょうか。より自然な作品の方がいいと思います。

　キタムラのフォトコンテストは大判でプリントして応募されてきますから、写真のクオリティーを一般の方に理解していただくには、よい機会になっていると思います。口や文字で説明するよりも、実際に自分で撮った作品を大きく引き伸ばした方がわかりやすいですから。
　キタムラに希望することは、店員の方に、お店に来られるお客様以上に、写真を好きになってほしいことです。写真が好きならば、ビギナーからベテランにいたるまで、写真に関するアドバイスをしてあげられます。それがとても大切なことだと思います。

●本日はお忙しいところを、ありがとうございました。