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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2011.10.14【Vol.033】

記録メディアの話

現在デジタルカメラで使われる記録メディアは約10種類ほどあります。現在多くのデジタル一眼レフカメラで使用される記録メディアはCFカード、もしくはSDカードになっています。コンパクトデジタルカメラだとXDカード、メモリースティックなど、各メーカー、カメラごとにいろいろと違います。

まず記録メディアをお店で選ぶ際に一番注目する点はそのメディアの容量、(4GBとか8GB)だと思います。容量はカメラが画像をどれだけ記録できるかという、撮影枚数に関係してきます。カメラによりますが1200万画素クラスでRAWでの撮影を行う場合1GBのメディアでおよそ45枚程度しか撮影できません。800万から1000万画素クラスのカメラで大体70~80枚くらいです。最近は普及クラスのカメラでも1200万画素~1500万画素程度が当たり前になってきていますので、最低4GB~8GB あれば安心です。

フィルムと違い失敗した画像等はその場で消去できるのがデジタルカメラですので、中にはカード一枚で撮影に行く方も多いようです。記録できる枚数は容量で決まってしまいますが、撮影できる枚数は限りがないわけです。しかし、実際の撮影中にその場で良い写真をのみを選択して自宅に持ち帰るのは非常に難しいもので、最終的にはパソコンでの選択になってきます。そうなってくるとデジタルもフィルムに似ていて、あらかじめたくさんの容量のメディアを持っていくほうが得策のように思えます。では、たとえば本当に大容量のカードを最初から買っておけばいいのでしょうか。

先に紹介したCFカード及びSDカードという記録メディアはデジタル機器の小型記録媒体としては現在トップクラスの安定性、信頼性があり、大容量記録メディア自体の価格が年々安価になり16GBや32GBが手に入りやすくなりました。大容量だとメディアの交換を頻繁に行うことなく大量に撮影が行えることに最大のメリットがあります。撮影する被写体が、乗り物やポートレートなど、連写及びたくさん撮影するものであれば大容量はメリットです。もちろんただ大容量なだけではなく、メディア自体の書き込み、読み込み速度などのレスポンスが高いものが良いでしょう。カメラの高画素化に従って容量の多いメディアが大変便利なのは間違いないでしょう。一方、撮影時ではなく家庭のPCに写真を読み込ます場合はどうでしょうか。32GBいっぱいに撮影した写真をうまくカード内のフォルダーで仕切っていれば整理もしやすいですが、立て続けに連続して色々な場所の画像が一個のフォルダーにある場合、検索に時間がかかってきます。

そこで32GBを1枚か16GBを2枚持つかということが考えられます。32GB一枚と16GB2枚の撮影枚数は殆ど同じです。途中で交換する手間はかかりますが、撮影する被写体や場所に応じてメモリーを交換して記録することもできます。8GBを4枚持っていても同じです。個人の撮影スタイルはそれぞれ違いますので一概には言えませんが、一度の撮影でかなりの枚数を撮る場合は大容量一枚でも不便は無いでしょう。一方で色々な撮影地、被写体を撮影する場合、整理の観点から数枚のカードを併せ持つというのも得策です。