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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.11.16【Vol.090】

イルミネーションの話

11月の終わりごろから1月中旬ぐらいまで、街中では各所でイルミネーションが見られます。店舗のディスプレイのような小さなものから、宣伝のための豪華なものまで大小さまざまなイルミネーションがあります。 夜景とはとはちがい、点光源が作るさまざまな形は個性的でとてもフォトジェニックです。 また、夜景撮影のように離れた位置から狙う撮影だけでなく、比較的接近して撮影できるのもイルミネーションの魅力です。ですので、光源にカメラが近くなりイルミネーションの明るさが十分にあれば手持ちでも撮影可能です。ISO感度は800~1600を目安にまずは撮影してみましょう。ただし、周辺や背景が暗い中にあるイルミネーションだったりするとシャッター速度が極端に遅くなる場合がありますので、シャッター速度は常に注意深く見ておきましょう。

広角でイルミネーション全体の雰囲気を撮影するのも楽しいですが、望遠やマクロで接近して撮影してみましょう。そうすることで、前ボケを生かした撮影を行うことが出来ます。もちろん開放F値の明るい大口径レンズがあると有利ですが、お持ちでなくともボケの効果を得た撮影は可能です。まずはレンズを望遠にして開放側で撮影してください。高倍率ズームですと望遠側でF5.6やF6.3といった数値がでると思いますが、それが開放F値です(レンズによって数値は変わります)。そして前ボケにするイルミネーション(点光源)になるべく近づいて、奥にピントを合わせれば前ボケは完成します。開放F値の大きさで違いが出るのはボケの大きさで、特に直近の背景や近景でも大きくボケてくれるというメリットがあるわけで、決して開放が大きくないからといってボケないというわけではありません。撮影位置や方法を適切に踏まえればボケの効果を確かめることができます。

そのほか、シャッターが開いている間にズームリングをまわす露光間ズームによる写真や、ピントをわざとずらした写真、クロスフィルターなどを使用した特殊撮影など、単調になりがちなイルミネーションも少しだけ撮影に手間をかけるだけで、バリエーションが増えてくれます。

ドイツ Unter den Linden

ドイツ Unter den Linden

東京 表参道

東京 表参道

ピントをずらしたイルミネーション

ピントをずらしたイルミネーション

露光間ズーム

露光間ズーム