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【その3】 撮影場所の良し悪しが明暗を分ける!
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子供の運動会の写真撮影は、はっきり言って撮影する場所が最大のポイントです。
もっと言いますと、撮影場所を誤ると、シャッターチャンスに恵まれず、ブレボケ以前の問題で終わってしまいます。我が子のイキイキとした表情や決定的瞬間を撮ろうと思うなら、まず、子供の動きを予測して格好の位置でカメラを構える必要があるのです。このように、写真の出来栄えの明暗を分けるほどの場所選び。それだけ重要なんです。
では、具体的にどんな場所を選べばよいのでしょうか?
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→撮影場所での思いやりついて |
1.シャッターチャンスはコーナーで! |
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徒競走では、走って来る人物を真正面から撮るのは難しいもの。前後に動く被写体は、ピントの位置が大きく変わるので、いかに優れたオートフォーカスでも、なかなか合わせにくくなります。しかも、今遠かった人が、一瞬にしてすぐ間近に迫ってきたり、シャッターチャンスを捉えるのがとても困難。
逆に、直線ではなく、コーナーから出てきた被写体なら、姿勢はこちらに向いているし、遠心力でコースは膨らむ傾向があるため、平行移動が加わり、あまり大きなピントの移動がありません。コーナーで姿勢を保とうとして、必死の形相にもなるし、転倒などのアクシデントも起こり易いので、シャッターチャンスにも恵まれやすくなります。だから、トラックを走る競技(リレーなど)は、コーナーが絶好の撮影ポイントなのです。
これは、運動会だけじゃなくて、モータースポーツや陸上競技を撮影する場合にも共通して言えることでよね。 |
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2.ゴール付近は宝の山 |
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短距離走でも長距離走でも、ゴールはとてもドラマチック。
サッカーだってゴール付近はエキサイティングだし、野球はホームベース間近かな。力強く走っている最中も素敵だけど、ゴールが近づくにつれ、選手たちは感情をむき出しにしてますますエキサイトします。そんな子供たちのドラマチックな表情を、めいっぱいズーミング(最大ズーム)して、ぜひとも写真に収めましょう。
こんなとき、ズーム倍率の高いデジタルカメラがオススメです。また、運動会やスポーツの試合など躍動感のあるシーンに合わせて撮影モードが選べるデジタルカメラもあります("撮影シーンセレクター"とか"ベストショット機能"と表記されています)。そのようなカメラで撮影すれば、超ビギナーでも成功率が高まりますよ。
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3.シャッターチャンスは、競技の最中だけではない |
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これから競技に出場するという直前は、誰しも緊張しているもの。私にも覚えがありますよ(えっ?遠い昔のことですって?)。そんなときの子供の表情ってとっても凛々しくてステキ。運動会のにぎやかな雰囲気と、そこに真剣な面持ちでいる我が子とのコントラストも素晴らしいものです。
また、望遠(ズーム)ばかりじゃなくて、広角(ワイド)で間近から撮ると背景が広く写りこむので、臨場感も出て味のある写真になりますよ。そのようなシーンは、きっとデジタルカメラらしい写真が撮れるかもしれませんね。
そうそう、お弁当を食べているときや、競技に出ているお友達を応援している姿も撮っておかなきゃね。こういうとき、ベストポイントで撮影できるとさらに楽しいショットが得られるんですよね。そして、苦労して場所取りしたお父さんの労も報いられるわけなんです。 |
【ズームレンズ&各種撮影モード搭載型デジタルカメラ】
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【その4】 親だから撮れる決定的瞬間!
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運動会に限らず、子供の写真は撮影を学ぶのに最適だとフォト美は思います。
それは、子供の行動を理解して予測しなければ良い写真は撮れないから。そういう意味で、親だから撮れる写真ってありますよね。動物の写真の中にも感動的な作品を目にすることがありますが、それはきっと、その動物の生態を熟知し、根気強く待って撮影した写真だから感動するのだと思うんです。子供と動物を一緒にしたら怒られるかもしれないけど、どちらも常識的な予測だけでは捉えきれない、しかも動きの速い被写体。だからこそ、決定的瞬間をモノにしたときは、嬉しさ倍増なんですよね。 |
→我が子を見つけ出す方法 |
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●今月の作例
「運動会」
読者から寄せられたステキな作品を、作例写真としてご紹介しています。
→作例を見る
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