スマホを使っていると、なぜか充電できなくなってしまうケースがあります。iPhoneも例外ではなく、正しく充電できないとバッテリー切れを起こすため、速やかに解消しなければいけません。
そこでこの記事では、iPhoneが充電できないときのトラブルシューティングをご紹介します。原因と対処法を知っておけば、iPhoneが充電できなくなったときに落ち着いて対処できるでしょう。
iPhoneが充電できない背後には、さまざまな原因が隠れています。ここでは、よくあるケースを7例取り挙げました。iPhoneを充電器に接続しても充電マークが点灯しない場合は、以下の可能性を念頭に置いて対処してみましょう。
充電器とiPhoneを正しく接続しているのに充電できない場合は、充電ケーブル(Lightningケーブル)の故障や断線が疑われます。外見は正常に見えても、内部では断線していることもあるためです。
アップル純正品ではなくサードパーティ製のケーブルを使っているケースでは、ケーブル自体が粗悪品である恐れもあります。MFi認証(アップルが定める性能基準を満たしている証)を受けていない場合は、特に注意が必要です。
充電ケーブルに問題がなくても、充電器側の故障や出力不足によって正常に充電できないケースもあります。
出力の目安は、iPhone12モデルの場合、9V 2.2A(約20W)以上あれば高速充電が可能です。サードパーティ製の充電器を利用する場合は特に、最低出力が5V 1A(5W)になっているかを確認しましょう。
充電器やケーブルに問題がない場合は、iPhone側のLightningコネクタの接触不良かもしれません。ホコリが入り込んだり、サビが発生したりした結果、接触不良を起こしてしまうことがあります。
iPhone側だけではなく、充電器側のUSBポートに不具合が発生しているケースもあるので、併せて確認しましょう。
高負荷状態で使い続けたなど、何らかの原因でiPhoneが過熱すると、デバイスを保護するための安全機能が動作します。結果、充電ができなくなったり、遅くなったりすることがあるため注意しましょう。
「高温注意」「iPhoneの本体温度が下がるまでお待ちください」という警告が表示されたら、電源をオフにして涼しい場所に避難させます。
iPhoneには「最適化されたバッテリー充電」機能 が搭載されており、オンになっていると一般的な充電時とは異なる挙動をします。
具体的には、iPhoneが充電の傾向を学習して80%で充電を止め、使い始める直前のタイミングで充電を再開するという挙動です。充電がなぜか80%で止まってしまうときは、「最適化されたバッテリー充電」機能を疑いましょう。
充電器やケーブルに故障が発生しておらず、iPhoneの設定にも問題がない場合は、iOSに何らかの不具合が発生している可能性があります。特に、iOSのバージョンが古い場合は要注意です。不具合の修正パッチが適用されていないため、特別な事情がない限り最新状態を保つようにしましょう。
バッテリーの劣化が原因で正常な充電ができないケースもあります。消耗品である限り、充放電の繰り返しでバッテリーが劣化するのは避けられません。
本体が故障していないかもチェックしましょう。例えば、Lightningコネクタや基板上のチップの破損などです。いずれにしろ、経年劣化や故障によるトラブルは、ユーザー側で解決するのが難しくなります。
iPhoneの充電ができないからといって、本体が故障しているとは限りません。適切に対処すれば改善できることも多いため、これからご紹介する手順に従ってトラブルシューティングすることをおすすめします。対処法は1~6まであります。
これまで正常に充電できていたのに、突然様子がおかしくなったケースでは、iPhone側に一時的なトラブルが発生している可能性があります。ソフトウェア面の一時的なトラブルは再起動で解消できることが多いため、一度iPhoneを再起動してみましょう。
充電関連のトラブルは、低電力モードに切り替えることで改善するケースがあります。低電力モードに切り替える方法は以下の通りです。
勘違いされがちですが、省電力モードに充電速度を向上させる機能はありません。ただし、バックグラウンド更新や一部のエフェクトが無効化され、バッテリー消費を抑えられます。
充電器とケーブルの故障はよくあるトラブルのひとつです。長期間使っていて、挙動がおかしいなら、交換することで改善する可能性はあります。充電器とケーブルは以下の基準で選びましょう。
Mfi非認証のケーブルを使っている場合は、純正品もしくはMFi認証製品に交換することで改善を望めます。
ゴミやホコリが詰まっているなど、目視で汚れを確認できる場合は、それらが原因で接触不良を起こしているかもしれません。Lightningコネクタきれいに清掃してみましょう。
市販の清掃用品をLightningコネクタに挿入すると破損の原因になるため、おすすめできません。糸くずの出ない柔らかい布を使い、見える汚れを除去する程度に留めましょう。
本体が熱いと感じるほど熱を持っているときは、しばらく放置して冷却する必要があります。冷却といっても、冷蔵庫や冬の屋外に放置するのは危険です。内部で結露が発生する恐れがあるため、やめましょう。ちなみに、iOSデバイスには適温があり、iPhoneは0℃~35℃の範囲で使用することを推奨しています。
古いバージョンのiOSを使用しているときは、最新バージョンにアップデートすると充電関連のトラブルが解消する可能性があります。使用しているiPhoneによってどのバージョンまでアップデートできるか異なりますが、対応可能な最新iOSにアップデートしましょう。
さまざまな対処法を試しても充電できないときは、バッテリーの劣化またはiPhone本体の故障が疑われます。バッテリーの劣化は、長期使用による経年劣化で、いつかは起こるものです。iPhoneの故障とは、基盤や回路、Lightningコネクタの破損を意味します。
少々厄介なのは、これらを原因とする充電トラブルは、ユーザー側では対応できないところです。バッテリーを交換するか、故障している部分を修理する必要があるため、次の手順に沿って対応することをおすすめします。
iPhone本体の故障、もしくはバッテリーの経年劣化が疑われるときの対処法を解説します。大まかな流れは2つで、「1.まずはバッテリーの劣化状況を確認」「2.状況に応じて修理・交換依頼」です。一つ一つの手順を詳しくご紹介します。
iPhoneでは、簡単な操作でバッテリーの劣化状況をチェックできます。具体的な手順は以下のとおりです。
iPhoneは一般的な条件下でフル充電サイクル(0%から100%まで充電し、0%まで放電する)を500回繰り返しても、80%の容量を維持できるように設計されています。つまり、最大容量が80%以下になっていたら劣化のサインです。
バッテリーの最大容量が低下している場合は、バッテリー交換が必要です。最大容量の数値に問題がないのに正常に充電できないケースは、本体の故障が疑われます。どちらであっても自分では対処できないため、修理サービスに依頼しましょう。
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iPhoneが充電できない理由はさまざまです。ソフトウェア面の不具合かもしれませんし、ハードウェアの故障かもしれません。トラブルシューティングを一つ一つ実行して原因を探りましょう。
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このページに掲載されている情報は2021年9月現在のものです
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皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします。
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