リンゴループとは、iPhoneを起動したときにAppleのロゴが表示され、そのまま再起動してしまう現象のことです。自動的に再起動を繰り返すため、ブートループとも呼ばれています。 リンゴループはiPhoneに不具合が起きた際に見られる現象のひとつで、水没をきっかけに発生することもあります。リンゴループに陥ったときは適切な対処が必要ですが、実際に目の前で起こるとどうすればよいか分からず、慌ててしまう方もいるかもしれません。 そこでこの記事では、iPhoneが水没したときに役立つ対処法を紹介します。知っているとiPhone内のデータを救出できる可能性が上がるため、一通りチェックしておくことをおすすめします。
iPhoneが水没して内部に水分が侵入すると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。リンゴループも水没時に起こるかもしれないトラブルのひとつです。iPhoneを水中に落とすなどしてリンゴループになったら、「水没したもの」と考えて対処することをおすすめします。
ただし、水没がもたらすトラブルはリンゴループだけではありません。その他の症状が発生するケースもありますし、別の原因でリンゴループ状態になるケースもあります。
リンゴループが起こる原因は水没だけではありません。ハードウェアやソフトウェアに何らかのトラブルが発生したときにも起こりがちなため、原因に合わせて対処する必要があります。ここでは、iPhoneがブートループに陥ったときに考えられる3つの原因を見ていきましょう。
iOSやシステムなど、ソフトウェアに存在する何らかのバグがリンゴループの引き金になるケースもあります。iPhoneを起動するのに必要なファイルが破損したり、一時的な不具合が発生したりすることで起きるケースもあるでしょう。
ソフトウェアのバグや一時的な不具合は、比較的直りやすいのが特徴です。強制再起動やファクトリーリセット(工場出荷状態に戻す)などで直ることも多く、その場合はiPhone本体を修理する必要はありません。
OSやファームウェアをアップデートした後でリンゴループが発生したときは、アップデートの失敗が考えられます。考えられる具体的な原因の一例は以下の通りです。
これらは広義のソフトウェアトラブルに分類される現象で、比較的直りやすいといえます。システムアップデート直後にリンゴループが発生したときは、これを疑ってみるとよいでしょう。
落下・衝撃で基板が破損したなど、ハードウェアが物理的に故障したことでリンゴループが発生するケースも考えられます。これはiPhoneを動作させるのに必要なパーツが正常に動かず、システム側が強制的に再起動させるために発生する現象です。
ハードウェアが故障したときは、故障したパーツを交換・修理する必要があります。水没が原因のリンゴループも、広義のハードウェア故障に該当します。このタイプのトラブルは、自力で対処するのは難しいでしょう。Appleやキタムラなど、品質を担保された正規店に修理依頼をするのが基本です。
水没によってiPhoneのハードウェア上にトラブルが発生した場合、リンゴループ以外にもトラブルが発生するかもしれません。例えば、次のようなトラブルです。
これらの症状は単体で発生することもあれば、複数が同時に発生することもあります。iPhoneを水中に落とし、上記の症状が現れたときは、内部に浸水したと考えたほうがよいでしょう。なお、場合によっては電源が全く入らなくなるケースもあります。
水没によってリンゴループが発生した場合のトラブルシューティングを紹介します。トラブルシューティングは適切に行わないと症状が悪化する可能性もあるため、注意しましょう。
水没が原因だと思っていても、実際には違う原因でリンゴループが発生している可能性も考えられます。そのため、これから紹介する4つの対処法を順番に試してみるのがおすすめです。
iPhoneを水中に落としたり何らかの液体がかかったりした場合、まずは完全に乾燥させましょう。故障していないか確認するために動作チェックしたくなる状況ですが、すぐに操作するのは危険です。
Appleでは、iPhoneに水以外の液体(飲料水など)が付着した場合は水道水で洗浄し、拭き取ってから乾燥させるように勧めています。そのため、水没したiPhoneは水分を拭き取った上で、24時間以上、自然乾燥させましょう。
早く乾燥させたいときは、扇風機などで送風することをおすすめします。ヒートガンをはじめとした高温の熱源を使用して乾燥させることは推奨されていません。
バッテリーが切れて充電が必要な場合も、完全に乾燥させてから充電するのが鉄則です。Appleでは、最低5時間はLightningケーブルを接続しないように勧めています。
iPhoneが完全に乾いたことを確認したら、電源を入れます。リンゴループをはじめ、電源投入時に何らかの不具合が発生したときは、以下の手順を試してみましょう。
バッテリー残量が少ないときは、充電してから上記の操作を行います。通常の操作方法で電源が入らない場合でも、上記の方法なら成功する可能性があります。この方法でもうまくいかない場合は、次の対処法に進みます。
電源が正常に入らないときに試したい方法のひとつが、リカバリモードでの起動です。リカバリモードで起動する場合は、以下の手順で操作します。
この方法でiPhoneを起動できる場合、PCからファクトリーリセットやアップデートを実行できます。通常の方法で電源を投入できないものの、リカバリモードで起動できる場合はソフトウェア関連のトラブルが疑われるでしょう。
ソフトウェアのトラブルでリンゴループに陥っている可能性が高い場合は、ファクトリーリセットすると正常に使えるようになる可能性があります。
Windows搭載PCはiTunesを、macOS搭載PCはFinderを開いて「iPhoneを復元」を選択します。ポップアップが表示されたら「復元」をクリックして作業は完了です。ファクトリーリセットが完了したら、iPhoneが正常に使えるようになったかを確認しましょう。
なお、ファクトリーリセットをすると、iPhone内に保存されていたデータは全て消えます。また、リンゴループ状態のiPhoneはPCに接続しても認識しない可能性がある点にも注意が必要です。
さまざまな対処法を試した結果、iPhoneがリンゴループから復活する可能性もあります。水没したiPhoneが復活したら、すぐにバックアップを作成しましょう。そのときは運良く正常に動いているだけで、その後に再びリンゴループ状態に陥るかもしれないためです。
バックアップを作成しておけば、再びトラブルが発生して修理したり買い替えたりしたときでも、データを簡単に復元できます。iPhoneを買い替えた場合でも同様です。使い慣れた環境をすぐに呼び戻したいのであれば、最新状態でのバックアップは必須です。
水没でハードウェアが故障した場合は、修理しない限り復旧しないのが通常です。トラブルシューティングを一通り試してもリンゴループが改善しないときは、速やかに修理を依頼することをおすすめします。iPhoneを修理できるお店を細かく分けると、次の5種類があります。
iPhoneの修理を依頼するときは、純正パーツを使用してハイクオリティーな修理サービスを提供している公式修理サービスを利用することをおすすめします。
どうしてもリンゴループから抜け出せないときは修理を依頼することになりますが、その際にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。ここでは、特に注意が必要な3つのポイントを詳しく見ていきましょう。事前に一通り確認し、必要な対策を施しておくことをおすすめします。
Apple公式の修理サービスを利用した場合、iPhone内部のデータは全てクリアされます。Apple側でデータの救出は行っていないため、修理完了後に自分で作成したバックアップから復元することが必要です。
バックアップを作成していれば問題ありませんが、作成していない場合はデータが全て失われます。水没をはじめとした予期しないトラブルは、いつ発生するか分かりません。そのため、普段からバックアップを取るようにしましょう。
基本的に、Appleが公式に提供している修理サービスは即時修理に対応しています。持ち込み修理であればその日のうちに修理が完了したiPhoneを受け取れますが、修理内容やパーツの在庫状況によっては預かり修理になる点に注意しましょう。
預かり修理になったときは、戻ってくるまで予備のスマホを使うなどして通信手段を確保することをおすすめします。
修理依頼の前には、いくつかやっておきたいことがあります。以下に基本的な事前準備の内容をまとめました。
修理依頼方法 | 配送修理 | 持ち込み修理 |
---|---|---|
必要な事前準備 |
・デバイスをバックアップする ・デバイスを初期化する ・AppleIDのデバイスリストから修理するデバイスを削除する ・SIMを取り外す |
・デバイスをバックアップする ・Apple IDのパスワードを確認する ・バッテリー修理はバッテリー容量を30%以下にする ・修理の予約をする ・デバイス本体と本人確認書類を持参する |
リンゴループで正常に起動できない場合は、可能な範囲で上記の準備を行いましょう。これらの準備は、Apple公式の修理サービスを利用する場合に必要なものです。
Apple Storeが近くになく、持ち込み修理が難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。そのようなときは、ぜひカメラのキタムラへの修理依頼をご検討ください。
カメラのキタムラでは一部の店舗でApple製品の修理サービスを取り扱っています。ここではカメラのキタムラに修理を依頼する2つのメリットを紹介します。iPhoneが水没してリンゴループに陥り、困っている方はぜひご検討ください。
カメラのキタムラは、日本国内で数少ないApple正規サービスプロバイダです。Apple正規サービスプロバイダは、トレーニングを受けた担当者が純正パーツを使用して修理を提供しています。したがって、AppleリペアセンターやGenius Barと同じクオリティーの修理が可能です。
修理技術やパーツの品質を心配する必要はありません。安心して利用できる修理サービスを探している方は、ぜひカメラのキタムラをご利用ください。
2023年1月時点において、Apple Storeは東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・福岡県にしか店舗がないため、訪店するのが難しい方もいるのではないでしょうか。しかし、カメラのキタムラでは多くの店舗でiPhoneの修理を取り扱っています。
カメラのキタムラ全店で修理を行っているわけではありませんが、Apple Storeと比べると店舗数が多いため、行きやすいエリアに取扱店が見つかる可能性が高いでしょう。持ち込み修理を検討している方は、近くにApple製品修理受付店がないかを確認してみてください。
水没したiPhoneはリンゴループに陥ることがあり、状況によっては正常に電源が入らなくなることもあります。場合によっては、ハードウェアの修理が必要かもしれません。iPhoneの修理はさまざまなお店で受け付けていますが、品質や修理後の安全性を考えると、正規サービスを受けられる修理店に依頼することをおすすめします。
iPhoneの水没やリンゴループ状態に困っている方は、ぜひカメラのキタムラにお任せください。カメラのキタムラはApple正規サービスプロバイダとして実績があり、純正パーツを使用した高品質な修理を提供しています。ご来店の際はWEBサイトから予約をしていただくことで、優先的に対応可能です。
このページに掲載されている情報は2023年3月現在のものです
カメラのキタムラ Apple製品修理カウンターでは、安全対策を実施し、営業しております。
皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします。
店舗にてスムーズに修理対応を行うためにiPhone・iPadなどのApple製品について、データのバックアップやAppleIDとパスワードのご確認、ご加入の各携帯電話会社の保証内容、Beats製品の修理に関してなど、来店前にご準備いただく必要のある項目をおまとめしております。必ず注意事項をご確認うえ、お近くの店舗まで来店予約を行っていただきますようお願い致します。
また、「iPhone(iPad・iPod)を探す」に関しても、修理受付時にはオフにしていただく必要があるため、あらかじめ解除方法についてご確認ください。