我が家のアイドルを素敵に撮るコツ!|犬編
はじめに
前回「我が家のアイドルを素敵に撮るコツ!|猫編」を書かせて頂いましたが、今回は犬編です。猫と比べて行動範囲の広いワンちゃんは、撮影シーンがより豊富になるため、シーンによって撮影機材や撮影方法も変わってきます。室内、屋外での撮影のコツをシーン別に紹介したいと思います。
愛犬撮影におすすめの機材
愛犬の撮影には室内・屋外問わず、やはり動物瞳AFのオートフォーカス機能があるカメラが便利です。
2020年3月時点での動物瞳AF機能搭載カメラ
・ソニー:α9II / α9/α7RIV /α7RIII /α7III /α6600/α6400/α6100/ RX10IV / RX100VII
・ニコン:Z7 / Z6 ※動物AF
・パナソニック:S1 / S1R ※動物認識AF
などの機種が動物撮影に特化したオートフォーカスのモードを持っていますが、今後も新しく登場するようなミラーレスカメラには、搭載されていく事が多くなると予想されます。ただ、動物瞳AFも万能ではなくて苦手な被写体もあります。例えば下の写真のような黒い毛のワンちゃんや長毛で目に毛がかかっているワンちゃんなどには、動物瞳AFは効きづらく、通常のオートフォーカスになり動物瞳AFが少し苦手な被写体になります。
日頃から気楽にワンちゃんを撮影するならお散歩などに持ち運びやすい小型のカメラがおすすめで、ソニーα6400やニコンZ 6などのレンズ交換ができるミラーレス一眼に、高倍率のズームレンズの組み合わせがベストマッチでしょう。室内撮影には別途明るい単焦点レンズを追加するとより撮影がしやすくなります。
コンパクトさを求めるならソニーRX100VIIがおすすめ。ポケットに入るコンパクトデジカメながら24mm~200mmのズームレンズで連写機能なども高性能なカメラなので、気楽にいつでもどこにでも持ち運べるため、ドッグランやお散歩などのお出かけを沢山する愛犬家にはぴったりのカメラです。
室内で愛犬を撮る
室内でワンちゃんを撮る場合、やはり動き回ることが多いのでシャッタースピードは速めに設定する方が被写体ブレを防げます。シャッター速度を速くするには、明るいレンズを使用して絞りを開けて撮影する方法や、ISO感度を上げて撮影する方法があります。35mm単焦点・50mm単焦点のF値が小さいレンズがあれば、明るく撮影することも出来ますし、絞りを開けて撮影することで、部屋の背景をボカして柔らかい表現となり、ワンちゃんをひき立たせることができます。
ただしワンちゃんの正面からアップで撮影する場合少し注意が必要です。下の写真のように、絞りを開けて目にピントを合わせてアップ気味に撮影した場合、手前にある鼻が大きくボケてしまいます。顔が長い犬種は少し絞りを絞って撮影することや、少し距離をとって撮影したほうがよいでしょう。
鼻の部分のボケ具合が気になる場合は正面からの撮影ではなく、少し角度を付けて斜めからか横からのアングルで撮影するのがよいでしょう。
また少し引いて全身を入れて撮影するようにすれば、絞りが浅くても正面からのワンちゃんの顔はシャープに写す事ができます。
屋外で愛犬を撮る
ワンちゃんの写真は、屋外での撮影が一番生き生きとしたものが撮れます。ドックランなどで思いっきり遊ぶ姿を、少し離れたとこから望遠レンズを使って撮影してみましょう。
屋外でのワンちゃんも室内同様に、できるだけワンちゃんの目線までカメラを下げて撮影してみましょう。ワンちゃん目線までカメラアングルを下げ、望遠レンズを使って撮影することで、被写体であるワンちゃんと背景までの距離が確保出来て、大きなボケを演出することが可能になり、ワンちゃんをひき立たせることができます。
ワンちゃんが飼い主さんに向かって、元気よく走ってくるシーンは是非撮ってみたいシーンの一つです。でもなかなか撮影が難しいシーンでもあります。できればワンちゃん仲間と一緒に撮影するのがいいでしょう。
撮影のコツとしては、撮影する人、離れた所でワンちゃんをスタンバイする人、そして撮影する人の後ろでワンちゃんを呼ぶ飼い主さんといった感じで撮影する人含めて3人は必要です。撮影する人はレジャーシートなどを引いて、腹ばいになって超ローアングルで撮影します。カメラの設定は、オートフォーカスを動体予測モードなどのコンティニュアンスモードにして、シャッター速度を1/1000以上を目安にし、高速連写モードで撮影します。飼い主さんの合図でワンちゃんがスタートし、離れた場所でワンちゃんをスタンバイさせていた人は、カメラに写り込まないようにすぐに移動します。撮影する方は、走り出してすぐにシャッターを切るのではなく、中間地点ぐらいにきたら連写で撮影します。撮影できるタイミングは一瞬ですので連写でも、それほど多くは撮れません。おそらく5~10枚も撮れれば良しとします。走るスピードが速いワンちゃんはピントが合わない場合もあったりしますが、失敗を恐れずにワンちゃんと楽しみながら何回も撮影するのがコツです。
うまくタイミングが合えば、下の写真のように空中に浮いた状態のワンちゃんの写真撮影もできますよ。
まとめ
ワンちゃんが元気いっぱいの写真を撮るには、屋外で一人ではなかなか撮るのが難しいシーンもありますが、ドッグランなどでワンちゃん仲間と一緒に飼い主さんも楽しみながら撮るのが、一番素敵な写真を撮る近道です。また屋内では外とはちょっと違った正面からのアップ、横顔、寝顔などを狙ってみましょう。