カメラのキタムラでセンサークリーニングが最短当日仕上げ!
カメラのキタムラが撮像素子のクリーニングに対応
私の住む北海道千歳市は、人口10万人が目前に迫る北海道の大都会です。北海道でもう一つの大都会である札幌まで車で約1時間、快速エアポートを使えば約30分と交通の便もよく、WEBサイトでの買い物も中一日で届くのであまり不便を感じることはありません。
しかし、地方で写真を撮る人間にとって意外な盲点がありました。デジタルカメラのセンサーに付着したゴミを清掃するセンサークリーニングです。
一眼レフカメラにしても、ミラーレスカメラにしても、レンズ交換式のカメラはその構造上、センサーに小さなゴミやホコリが付着して、撮影時にそのゴミが写ることがあります。そのため定期的にセンサーのクリーニングをしたいところです。
実は千歳市でも札幌市でも、予約などを必要とせずにカメラメーカーのセンサークリーニングサービスを受けられるのはオリンパスのみのようで、そのほかのメーカーのカメラは予約が必要であったり、宅配便を使ったりといったサービスになります。
宅配便を使ったサービスでは1週間から10日程度の時間が必要で、その間カメラが使えません。
東京や大阪であれば、サポートセンターに直接持ち込んで1時間程度で仕上がってくるのですが、センサーのクリーニングのためだけに上京というのも現実的ではありません。
何かよい解決方法はないかと、ネットを検索したところ見つけたのがカメラのキタムラのカメラメンテナンスサービスです。
センサークリーニングのできるキタムラを検索
カメラのキタムラ公式HPにあるカメラメンテナンスサービスはこちらから確認できます。
カメラメンテナンスサービスのWEBページで「センサークリーニング実施店舗はこちら」をクリックすると、全国で432 店(2020年4月現在)のセンサークリーニングサービスを実施している店舗が表示されます。
北海道内では5店舗がセンサークリーニングサービスを行っており、今回は自宅から近いこともあり、カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店で実際にセンサークリーニングとクイックメンテナンスを体験しました。
専門スタッフの安全・安心のセンサークリーニング
早速、カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店に伺いました。
実は同じ札幌にあるカメラのキタムラ札幌駅西口中古買取センターでもセンサークリーニングのサービスが受けられるのですが、今回はロードサイド型で無料駐車場を完備する札幌・羊ケ丘通り店を選択しています。
田舎は電車代が高いですし、なにより車のほうが楽なので、店舗数の多いカメラのキタムラならではの選択肢の多さも魅力に感じました。
持ち込んだカメラのセンサーがどのくらい汚れていたかを、写真で見ていただきましょう。
日本最大のカメラの展示会であるCP+で上京した際に、センサークリーニングに行かなければと思っていたのですが、今年はイベント自体が中止になりましたので、センサーはかなり汚れた状態でした。
このカメラを、センサークリーニングの研修を受けたカメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店のスタッフ、斎藤優介さんにクリーニングしてもらいます。
まずはセンサーをクリーニングする前に、センサーの汚れの状態やキズなどがないかをチェックします。このときセンサーにキズがあるとセンサークリーニングは受けられません。
また、カメラ本体だけでなく、レンズもセットで持っていくのを忘れないようにしましょう。センサーのゴミがきちんと取り除かれたかをチェックするのに撮影を行うため、センサークリーニングをするためにもレンズが必要です。
バッテリー残量が50%を切っている状態でもサービスは受けられないため、バッテリーもフル充電したものを持って行きましょう。
センサーのチェックが終わった状態で、ゴミが分かるように撮影したものが下の写真です。
画面内に写っている黒い点はすべて付着したゴミなので、かなりセンサーが汚れた状態になっているのがわかります。
この極小のゴミを専用の道具を使って、丁寧に手作業で取り除いていきます。当たり前ですが、センサーはデジタルカメラの命ともいえるデバイスで、精密で繊細です。
クリーニング時にセンサー表面にキズを付けたり、破損すれば、修理代は非常に高額なものになります。
黙々と丁寧に作業を進める斎藤さん。最初にゴミの様子を確認するのに撮影したのと同じように、1度クリーニングが終わっても、ゴミの様子を確認するために再度撮影。
ゴミが少しでも残っていれば、またクリーニングを繰り返す、地味で集中力の要求される作業です。少なくても私はセンサーの破損のリスクを負ってまで、この作業を自分でやりたいとは思いません。プロにお任せしたいです。
センサークリーニングが終了したあとに撮影したものが以下の写真です。
画面内のあちこちにたくさんあった黒い点はなくなり、きれいにクリーニングされたことがわかります。非常にすがすがしい気分です。これで撮影後に写り込んだゴミを、レタッチソフトで取り除く作業からも開放されます。
しかも実際の作業所要時間は30分程度でした。店舗や専門スタッフの状況にもよりますが、35mm判フルサイズまでのセンサーなら最短で当日仕上げということです。
レンズ交換式のデジタルカメラであれば、メーカーは問わないが、ライカは店舗で作業できないことが多く、別途見積もりになることもあるのでライカユーザーの方は注意してください。
基本、予約不要ですが、専門スタッフの勤務シフトなどもあるので、あらかじめ店舗に電話を入れて状況を確認してから来店、クリーニングだとスムーズにサービスを受けられるそうです。
実は札幌・羊ケ丘通り店の近くにはスーパーマーケットなどがあるのですが、電話で店舗の状況を確認してから、実際にお店に行き、カメラとレンズをセンサークリーニングに預けてショッピングをして戻ってくるとちょうどクリーニングが終わったため、非常に手軽で便利です。
そして35mm判フルサイズまでセンサーなら価格は3,300円(税込)と安心と安全が確保されることを考えると非常にリーズナブルになっています。
また、中判以上のセンサーのカメラは、専門業者が行うため別途日にちと料金での案内になりますが、受け付けてくれるそうです。
最短10分のカメラ・レンズのクイックメンテナンス
ファインダー接眼部のフチやアクセサリーシューの端、ラバー素材部分に入り込んだ汚れなど、普段の機材のクリーニングでは落ちないからと諦めている人も多いのではないでしょうか。私もそんなひとりです。
カメラのキタムラでは、そんな方向けのクイックメンテナンスサービスも行っています。内容はボディ外観掃除、レンズ・フィルター外観掃除、電気接点コーティングがあり、それぞれ1,100円(税込)です。
レンズ・フィルター外観清掃ではレンズ1本と、フィルターを付けている場合は1枚までの外観クリーニングを行ってくれます。
クイックメンテナンスを実施している店舗は、センサークリーニングを実施している店舗よりも多いので、カメラのキタムラのカメラメンテナンスサービス(WEBページはこちら)から「クイックメンテナンス実施店舗はこちら」をクリックして探すのが便利です。
外観清掃も専門スタッフの手にかかると、どのくらいキレイになるのかを実感するために、我が家でもっとも汚れが付いていたデジタル一眼レフカメラを用意しました。
クイックメンテナンス前
クイックメンテナンス後
最短で10分で終わるというクイックメンテナンスですが、実際にクリーニングしてもらうと、見違えるほどのキレイになるのに驚きます。
ラバーパーツで覆われたボディは汚れなどがパーツのシワに入り込み、黒々としたボディがすっかり白っぽくなっていたのですが、汚れが除去されてツヤのある黒を取り戻しました。
また、写真ではわかりにくいのですが、ファインダーの接眼部やアクセサリーシューのフチに、ホコリや小さなゴミが固まってなかなか取れなくなっていたものも、きっちりと除去されていました。
すっかり使う機会が減っていたカメラですが、これだけキレイになると「また、使ってみよう」という気持ちになりました。
カメラメンテナンスサービスのセンサークリーニングとクイックメンテナンスを体験し、その結果にすっかり満足しました。
せっかくなので、カメラのキタムラ 札幌・羊ケ丘通り店店長兼北海道ブロック長の岡田正治さんに、さらに詳しいお話を伺ってきました。
4月以降は400 店舗以上がセンサークリーニング可能に
カメラメンテナンスサービスはどのような方が利用されていますか。
岡田正治さん(以下、岡田):特定の層というよりは、さまざまな方に利用いただいております。
センサークリーニングについては、青空などを撮影すると必ず同じところに黒い点が写り、カメラが壊れてしまったのではないかと悩んで持ち込まれる初心者の方や、写真作品を撮影しているようなハイアマチュアの方が大切な撮影の前などの持ち込まれることが多いです。
レンズ交換式のデジタルカメラは、構造上どうしてもセンサーの汚れが発生するので、もっと多くの方にセンサークリーニングの必要性も理解していただき、カメラのキタムラの多くの店舗でセンサークリーニンサービスを行っていることを認知していただけるようにしたいと思っています。
現在、どのくらい店舗でカメラメンテナンスサービスは受けられるのですか。
岡田:2020年3月の時点で全国のカメラのキタムラのうち約689店舗でクイックメンテナンスを受け付けています。また、センサークリーニングは同じ3月時点で約248店舗が行っていますが、2020年4月からは400 店舗以上で受付が可能になります。
北海道ではクイックメンテナンスが22店舗で、センサークリーニングは5店舗で行っています。
今回はご体験いただきませんでしたが、クイックメンテナンスの電気接点コーティング(1,100円(税込))もおすすめです。
レンズやカメラ、記録メディアとの接点不良の不具合が出ないように電気接点にコーティングを行うサービスです。新品カメラやレンズはもちろん、中古のレンズやボディをお買い上げいただいた際に行うこともおすすめしています。
自分のカメラのセンサーがどのくらい汚れているか、知りたいときはどうしたよいですか。
岡田:簡易的なチェック方法はF11前後くらいまで絞った状態で青空や白い壁などを撮影していただくと、センサーに付着したゴミが黒い点のように写るので確認できます。店頭でお声がけいただければ、チェックもしますのでお気軽にお持ち下さい。
予約不要、最短当日仕上げとなっていますが、本当に予約不要ですか。
岡田:はい。クイックメンテナンス、センサークリーニングともに予約は不要です。
クイックメンテナンスは最短で10分程度、センサークリーニングも最短で当日中に仕上がります。ただし、店舗の状況によって常に最短で仕上がらないということもあります。
特にセンサークリーニングについては、専門のスタッフがお休みをいただいている日はお日にちを頂戴することもあります。予約というよりは、ご来店いただく前にお電話をいただき、店舗の状況をご確認いただくとよりスムーズにご利用いただけると思います。
土日や祝日、夜の時間帯もサービスは利用できますか。
岡田:店舗の営業時間中で専門スタッフが出勤している時間帯であれば、土日や夜でもクイックメンテナンスやセンサークリーニングを利用していただけます。こちらも事前にお電話は確認いただくと確実だと思います。
多くの店舗が年末年始を除く年中無休で、朝の10時から19時、場所によっては21時まで営業していますので、クリーニングだけでなくカメラやレンズ、撮影で困ったらぜひお近くのカメラのキタムラにご相談ください。
岡田さん、ありがとうございます。今後ともセンサークリーニングなどをお願いします。
まとめ:センサークリーニングは最寄りのキタムラで決まり
もしかすると、カメラボディやレンズ、センサーのクリーニングも道具をそろえて、慣れてしまえば、思ったよりも簡単だよ、というハイアマチュアやプロの方もいるかもしれません。
カメラボディやレンズ外装などは私の場合、面倒というだけですが、センサーのついては、非常に高価で繊細なパーツということもあり触りたくないのです。
そのセンサーを自己責任でクリーニングするのが、嫌なのでカメラメーカーのサポートセンターまで行ってセンサークリーニングを行っていました。センサーが破損すると高額の修理代が発生することもあります。そのため、できれば「専門の技術を持ったところにお願いしたい」というのが私の本音です。
2020年4月からは約400 店舗以上で予約不要・最短即日仕上げで利用できるようになるという、カメラのキタムラのセンサークリーニングサービス、3,300円(税込)は、私にとって非常に便利でリーズナブルなサービスです。
実際のところ、出先で撮影していてどうしてもゴミが気になる場合は近くの店舗を確認して、電話をしてからサービスを利用することも可能でしょう。
ほとんどのカメラのキタムラ店舗は元旦、1月2日を除く年中無休で10時から19時までの営業というところが多いとのことで、私の場合は、泊まりがけの撮影の前や撮影後、一般の方であればお休みの日や仕事の帰りにも気軽にサービスを利用できるのではないでしょうか。
宅配便サービスで1週間前後、もしくは各メーカーのサポートセンターまで出掛けてしか行えなかったセンサークリーニングが、自宅近くのカメラのキタムラで行えるのは、地方に住むフォトグラファーには画期的といえます。
作業も丁寧で、仕上がりもとてもキレイだったので、今後も「センサークリーニングは近くのカメラのキタムラで」と考えています。
このサービスは全国に数多くの実店舗のあるカメラのキタムラならでは、インターネット上の店舗だけでは解決できない素晴らしいものだと思います。
私は今後も利用しますが、多くの方に気軽に利用いただける、カメラのキタムラならではといえるサービスだと思います。強く多くの方におすすめします。