カメラのキタムラ フォトコンテスト2021〈秋冬〉入賞作品を発表!
【カメラのキタムラ フォトコンテスト2021秋冬】結果発表
2021年10月1日~2022年2月15日の募集期間で集まった作品総数は、なんと19,550点。たくさんのご応募ありがとうございました。全国から寄せられた作品の中から見事に入賞された方々の作品を発表いたします。
審査員:清水哲朗 氏
1975年、横浜市生まれ。独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメントまで幅広く撮影。撮影執筆の他、多くのフォトコンテストで審査員を務めている。個展開催多数。第1回名取洋之助写真賞、2014日本写真協会賞新人賞、2016さがみはら写真新人奨励賞。公益社団法人 日本写真家協会会員。
グランプリ
「井戸端会議」秋庭 広さん
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■撮影環境:F8 1/400秒 ISO800 焦点距離300mm
撮影地:北海道旭川市
【審査員コメント】
絵本の世界からそのまま飛び出してきたようなシーン。主役に耳を傾けるシマエナガそれぞれに表情があり、つい見入ってしまいます。雪をかぶった果実と鮮やかな色合いも画面構成上良いアクセントとなっていますが、当のシマエナガが1羽たりともそこに興味を示していないギャップに心をくすぐられます。一体何をしているのかと少しでも情報を読み取ろうと作品を凝視している自分が井戸端会議の参加者の一人だと気付いた時には作者の術中にはまっているのでしょう。季節感、可愛らしさ、表現力に脱帽です。グランプリ、おめでとうございました。
特選
「あるこーあるこーわたしはー元気ー」藤井洋一さん
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■撮影環境:F2.8 1/320秒 ISO250 焦点距離83mm
撮影地:広島県三次市
【審査員コメント】
色づいた葉と同じ色の傘をさしながら大銀杏の下を歩く子供たちはまさにファンタジーの世界。スケールのある大胆な構図に驚愕させられましたが、大木を見下ろす俯瞰ポジションも功を奏し、ミニチュア感描写につながりました。もし大銀杏の近くから人物と同じ目線で撮影していたらこのスケールは描けなかったでしょう。子供たちの手繋ぎ、傘上げ、ステップと細部のこだわりまで完璧なのは作者が完成イメージを持ち続け、狙うべくして狙ったのかもしれません。大きくプリントして飾りたい作品です。
「ご褒美」深野達也さん
■撮影環境:F2 1/125秒 ISO160 焦点距離50mm
撮影地:和歌山県和歌山市
【審査員コメント】
抜群のフレーミングとシャッタータイミングで三者三様の心持ちを表現したハレの日のオフショット。好奇心あふれる主役の可愛らしい振る舞いにまず目を行かせ、保護者の対照的な表情と仕草で臨場感を与え、想像力をかきたてているのは表現として実に巧み。当事者には何年何十年後に見てもこの日この時の思い出が瞬時に鮮明に蘇る写真となりそうですね。第三者も自分や親兄弟、親戚の思い出と重ね合わせ「そうそう。こうだった」と懐かしんで見る人もいるでしょう。動画にはない、写真のチカラを感じました。
「歴史の継承者たち」杉本健一さん
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■撮影環境:F4 1/80秒 ISO1600 焦点距離32mm
撮影地:北海道木古内町
【審査員コメント】
臨場感描写に痺れます。寒中みそぎをする男性陣の真剣な眼差しあってこその緊張感あふれる作品ですが、真冬の北海道で、自身も水濡れ御構い無しで対峙しているところが凄いですね。防塵防滴性能の高い機材を使っているとはいえ、攻めのポジション選びができるのは撮影者の鑑。撮影イメージを事前に描いていてもいざ本番となると弱腰になりそうな場面。相当な覚悟を決めていたのでしょう。本気でぶつかり見事作品に具現化した勇気に賛辞を惜しみませんが、くれぐれもお身体ご自愛の上、写真ライフをお楽しみください。
準特選
「雪化粧の朝」竹端 榮さん
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■撮影環境:F10 1/15秒 ISO200 焦点距離60mm
撮影地:山梨県大月市
「ラストラン」西本頼弘さん
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「追憶」井上舞子さん
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撮影地:茨城県日立市
「メリークリスマス!」山野辺杏菜さん
■撮影環境:F3.2 1/50秒 ISO560 焦点距離50mm
撮影地:愛知県名古屋市
「猫も階段から」樋口良夫さん
■撮影環境:F7.1 1/500秒 ISO1000 焦点距離112mm
撮影地:東京都足立区
「落葉の魔法」猪瀬久美子さん
■撮影環境:F18 1/5秒 ISO1600 焦点距離168mm
撮影地:北海道鹿追町
「hiroshima night view」川本真大さん
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■撮影環境:F16 60秒 ISO200 焦点距離200mm
撮影地:広島県広島市
その他、入選作品はこちらのページをご覧ください。
総評
約2万点の応募は質・量ともに圧巻。1次審査だけで1日半かかりましたが、疲れを吹き飛ばす見応えはありました。その後も2次3次、最終と審査をおこなったので偶然やまぐれ入賞はありません。家族、友人、ペットの演出作品が多くあったのはご時世的な理由とSNS投稿を楽しむ人が増えているのでしょう。
また、ニッチな被写体にレンズを向け、巧みに写真化している人も多く、視野の広がりと溢れる好奇心、レベルの高さを感じました。ただ、プリント時にPCやスマホで見る画像とギャップが生じたであろう作品も多く見られ、魅せる仕上げをした作品と大きく差がついたのは残念でした。プリントクオリティの改善が今後の課題でしょう。
カメラのキタムラ フォトコンテスト2022春夏
かけがえのない思い出や感動を写真にしませんか。お気に入りの写真をたくさんご応募ください。スマホ、フィルムカメラ、ミラーレス一眼、一眼レフなにで撮ってもOK。こどもから大人までどなたでもご応募できます。
※募集は終了しました。
■募集期間:2022年4月1日(金)~2022年8月15日(月)
■テーマ:春・夏に撮った写真
過去に撮影した写真もご応募ください。お一人様何点でもご応募いただけます。
詳しい応募方法などはこちらのページからご確認ください。