猫カフェでの撮影のコツ|素敵な猫ちゃんの写真を撮ろう!

坂井田富三

01_猫カフェで撮影した猫_α7R IIIを使用して撮影.JPG

はじめに

 猫大好きな筆者が、オフ日の楽しみの一つが猫カフェで過ごすのんびりとした時間。すぐに写真を撮るのではなく、のんびり猫を観察してから猫との距離を縮め写真を撮らせて頂く。

 猫カフェによっては、落ち着いた照明の暗めのカフェだったり、窓から日光が入ってくるカフェだったり色々あるので、様々なシーンが撮影できてとても充実した時間を過ごせます。そんな猫カフェでの猫写真の撮り方のコツご紹介いたします。

猫カフェで撮影に適した設定は?

 猫カフェにいく時は、できるだけライトな機材がおすすめ。基本は気軽に撮れる小さなミラーレス機に、レンズは標準クラスのズームレンズか単焦点の標準レンズでOKです。

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■撮影機材:オリンパス OM-D E-M1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
■撮影環境:シャッター速度 1/50秒 絞りF1.8 ISO1600 焦点距離50mm(35mm換算)

オートフォーカスの設定

 動く被写体なので、オートフォーカスの設定は常に被写体を追随するコンティニュアンスモードにしましょう。

ISO感度の設定

 室内撮影ですので、やや暗めの場合があります。その場合はISO感度をは高めに設定して、手ブレ・被写体ブレをおこさないように注意が必要です。ISOオートで撮影する場合は、下限値・上限値の設定を確認して通常よりも上限値を高めに設定変更しましょう。

シャッター速度の設定

 シャッター速度の設定には少し注意が必要です。猫の動きは俊敏なので、ちょっとした動きでもシャッター速度が遅い場合は大きくブレてしまいます。その為ISO感度を上げて撮影するとともに絞りを開けて撮影し、シャッター速度を上げて撮影します。
しかし撮影する環境によってはこのシャッター速度を上げすぎてはいけない場合もあります。

 下の写真は透明なキャットウォークの上で寝ている猫を下から撮影したものですが、写真全体にしま模様が発生してしまいました。実はこの写真はシャッター速度1/1000秒で撮影していて、フリッカー現象が発生してしまったのです。このしま模様の原因は室内の蛍光灯、LED照明等の人工の光源が犯人なんです。蛍光灯、LED照明等の人工の光源の下で高速シャッターで撮影すると、光源の種類によってはフリッカーが発生して、露出ムラや色のバラつきが発生する場合があります。フリッカー軽減の対策としては、通常はシャッタースピードを東日本なら1/100秒、西日本なら1/120秒より遅く設定して写真を撮ることでフリッカー現象を軽減する事できますが、それでは室内で動いている猫の撮影は難しくなり、ブレた写真を量産する事になってしまう場合もありますので、撮影には注意が必要になってきます。

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■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/1000秒 絞りF2 ISO3200 焦点距離55mm

 失敗写真を量産しない為にも、猫カフェに入ったら一度いろいろなシャッタースピードで撮影してみて、撮影した画像を確認してフリッカーが出ていないか確認をしてみましょう。フリッカーが出てしまう場合は、シャッター優先の撮影モードにしてフリッカーが発生しないシャッタースピードに設定して撮影しましょう。

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■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/50秒 絞りF2.5 ISO800 焦点距離55mm

 カメラの機種によっては、フリッカー軽減機能がある機種もあるので一度ご自身のカメラの設定メニューを確認してみてください。せっかくのいい写真が失敗写真にならないように事前に確認する事がポイントです。

猫カフェでの猫写真の撮り方のコツ

 猫カフェは大きく分けて、ちょっと暗めのお部屋のパターンと明るめのお部屋のパターンの2パターンにわかれます。

 明るいお部屋の猫カフェで撮影する場合は、背景が明るくなるので少しプラス補正をして撮影すると柔らかい感じで撮影することができます。合わせてピクチャースタイルやクリエイティブスタイルなどの設定で、少しコントラストを落とす設定にすると、よりふんわり柔らかい印象の写真に仕上げる事ができます。

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■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/320秒 絞りF1.8 露出補正+0.3 ISO800 焦点距離55mm
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■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE35mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/30秒 絞りF1.8 露出補正+1.3 ISO800 焦点距離55mm
07_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/100秒 絞りF2.5 露出補正+0.7 ISO800 焦点距離55mm

 猫カフェにあるおもちゃや小物を使って、猫と遊びながら撮影しましょう。遊びながら撮影する場合は、なかなか一人では難しいので、お友達やスタッフさんに猫と遊んでもらっているところを撮ると撮影に集中できます。

08_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE 70-200mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/1000秒 絞りF3.5 露出補正+0.7 ISO1600 焦点距離85mm

 窓辺がある猫カフェなら、シルエットを狙うチャンスです。コントラストの設定を高くして猫の姿をシルエット化して撮影します。その時の外光の強さで露出補正をして調整してみてください。

09_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE 70-200mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/4000秒 絞りF5.6 露出補正 – 0.3 ISO250 焦点距離93mm

 お部屋が少し暗めの猫カフェの場合、シャッタースピードが上がらないので被写体ブレに注意しながら撮影しましょう。お部屋が暗めな場合は、明るい場所とは違って猫の黒目が大きくなるので可愛らしい表情の写真が撮れるのが特徴です。

10_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE 70-200mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/80秒 絞りF2.8 ISO1600 焦点距離123mm

 お部屋にライトなどがある場合は、背景のボケに利用してみましょう。絞りを浅くして背景にライト(明かり)を入れると、キレイなボケを演出できます。

11_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE 70-200mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/30秒 絞りF2.8 ISO640 焦点距離128mm
12_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE 70-200mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60秒 絞りF2.8 ISO640 焦点距離200mm

 猫の表情は黒目の大きさで随分と変わります。すこし暗いお部屋であれば、黒目が真ん丸なシーンを撮るのが容易になります。目の表情をよく見ながら撮影しましょう。

13_猫の画像.JPG
■撮影機材:オリンパス OM-D E-M1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
■撮影環境:シャッター速度 1/30秒 絞りF1.8 ISO1600 焦点距離50mm(35mm換算)
14_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/80秒 絞りF2.5 ISO1600 焦点距離55mm
15_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/250秒 絞りF1.8 ISO3200 焦点距離55mm

 猫写真を撮るときには、できるだけ猫の目線ぐらいまでカメラを下げて撮影することで迫力のある写真が撮れます。ローアングルで撮影しやすい恰好で撮影にいくのが良いと思います。またカメラの液晶モニターを積極的に活用してライブビューモードで撮影や、液晶タッチでシャッターが切れるカメラであればローアングルでの撮影も楽に撮れます。またローアングルで撮影する時に、床にカメラを付けて撮影すれば手ブレを軽減する効果もあります。

まとめ

 猫カフェで撮影する際には、是非一度、猫カフェのホームページを確認して情報収集してから行ってみてください。猫が元気に遊んでくれる時間帯や、どんな猫がいるのかなどホームページにいろいろな情報が掲載されています。お気に入りの猫カフェが見つかったら是非可愛らしい猫の姿を撮ってみてください。寝ている猫の姿も可愛いですよ。

16_猫の画像.JPG
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE55mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/200秒 絞りF1.8 ISO800 焦点距離55mm

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