#『遊び心満載のコンパクトフィルムカメラ LomoApparat』|フィルムカメラの魅力 国分真央
はじめに
皆様こんにちは!国分です。
今回は「LomoApparat」というLomographyさんのコンパクトフィルムカメラをご紹介します。様々なフィルターや撮り方など遊び心満載のカメラです。早速作例と共にご覧ください。
様々なフィルターや機能
Lomographyといえばデザイン性の高いカメラや、様々なネガフィルムを作っている会社ですが、やはりLomoApparatもキャッチーな見た目と、持ち運ぶのにワクワクするようなデザインです。
写真にもあるように万華鏡アタッチメント・クローズアップ・バラバラな写真を重ねられるSplitzerアタッチメントなどが付いています。
また、フィルタースライダーには付け替えられるカラーフィルターが付いているので、好きな色のフラッシュや多重露光に使えます。
写真は黄色と赤のフィルターを付けていますが、青や緑のフィルターも付いています!後ほど作例もお見せしますね。
普通にスナップカメラとしても○
Lomography特有のしっかりした色合いのフィルムにやはり馴染みますね!
特に光と影の陰影がLomographyらしいなあと感じました。様々なアタッチメントや機能が付いていますが、レンズは21mmと広角で絞りとシャッタースピード固定なので、何も難しいことは考えずに撮れるのも楽しいなと思います。
今までShaShaでも何回かご紹介しているLomography Color Negative 400は私のお気に入りのフィルムの1つなので、まだ使ったことがない方には是非お勧めしたいです。
特にお気に入りのクローズアップ
LomoApparatにはフラッシュ機能と多重露光・長時間露光も付いているので、こちらはフラッシュ機能を用いて撮影してみました。
何気ない写真もフラッシュを付けると少しファッショナブルになりますよね。白飛びしすぎない点も良いなと感じます。
また逆光のゴーストやフレアの出かたがプラスチックレンズ特有の形で、個人的にはここがお気に入りポイントの1つです。
多重露光に無限大の可能性
このあたりから遊び心満載で撮っています!多重露光や長時間露光を重ねて使い、撮影してみました。
夜の撮影は様々な機能を使えば、様々な化学反応を楽しむことができます。撮る前から想像力が必要になるカメラなので、イメージトレーニングにも良いです。
また、フィルムカメラ特有の「現像するまでどんな写真が撮れているのか分からない…」という気持ちをさらに盛り上げてくれるカメラだなと思いました!
色々な写真を“実験”のように撮れる、Lomographyのカメラはいつも無限大の可能性を与えてくれます。もし普段のカメラにマンネリしていたり、面白い写真が撮りたいなと思う方は是非使ってみてください。
万華鏡アタッチメントのコツ
通常撮影をした後に万華鏡アタッチメント(カレイドスコープ)を用いて撮影してみました。
何度か使ってみた個人的な最適解は、“キャッチーな被写体や色のもの+被写体の周りがシンプル”であると、より被写体が強調されるコツかなと考えています!
例えばこの写真でお伝えすると万華鏡アタッチメントを使用した時、電車の被写体に広がりが生まれます。その広がりを楽しむには、電車の周り(左右や上下の背景が)スッキリしているとより引き立てられると思いました。
ちょっとした“気配り”で見せたい対象を強調させるのに、万華鏡アタッチメントはおすすめです。
カラーフィルター比較
カラーフィルターを好きな色に変更してフラッシュありで撮影してみました。期限切れフィルムを使ったので少し特有な雰囲気ですがお許しください。笑
赤はかっこいい感じに使えますし、イエローはレトロな雰囲気です。ちゃんと色もしっかり出ていますね。(期限切れフィルムでなければ、より鮮明に出ると思います)
被写体もレトロなアイテムや、ポートレートだったら服や喫茶店などにマッチしそうだなと想像しています…!
まだ私も手に入れたばかりなので、色々な機能の組み合わせでお気に入りの設定を追求したいです。そう思わせてくれるカメラってなかなか無いので、1台持っていると楽しいなと感じました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はLomoApparatという遊び心満載のフィルムカメラをご紹介しました。
それではまた次回です!
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。