#『念願の二眼レフ Rolleicord III を買いました。』|フィルムカメラの魅力 国分真央
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はじめに
皆様こんにちは!国分です。今年最初のフィルムカメラ記事になります。
今回はタイトル通り、Rolleicord III型(Xenar 75mm f3.5)を購入したので作例と使用感を書かせていただきました!
作例も盛りだくさんなので、是非最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
Rolleicord III型との出会い
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自宅で購入したRolleicordを撮ってみました。(こちらの撮影はRICOH GR IIIX)
中判といえば、20代の頃に友人から譲り受けてPENTAX 6×7をしばらく使用していました。
しかしながら年々機材も増え、重さがネックとなって保管したままにしており…。
ですが、久しぶりに中判で撮りたい欲が蘇りまして、前から気になっていた二眼レフを購入することにしました!
二眼レフは本当に初めてだったので、友人達から様々な情報を教えてもらいつつ、カメラ屋巡りをし、とても良い個体を予算内でGETできました。(まさに運命ようなの出会い方でした…!)
簡単にご紹介すると、Rolleicordは1950年頃のカメラで、Rolleiは元祖二眼レフを作ったドイツカメラメーカーです。
そんなRolleicordを、早速今年の秋に色々な場所に持ち出しました。
早速ポートレート撮影に
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■フィルム:Kodak GOLD 200 120
■モデル:sakira
中判特有の立体感を活かしたく、モデルさんを主体に撮影し、2枚目は景色も多めに取り入れてみました。
私は普段からデジタルカメラでも撮影をするのですが、やはり中判カメラの空気感は特徴的だなと感じます。
私の買ったRolleicordのレンズはf3.5なので、昨今販売されているレンズに比べると暗めの部類になります。
ですが、全然ボケ感も暗さを感じさせないですよね。
個人的には風景メインに撮るつもりで購入し、Xenarのカリッとした描写が好きでIII型を選んだので、もう少し絞っても良いくらいでした。
また二眼レフは見ているレンズと撮影するレンズが別なので、指が入らないように気を使って撮影しました。(これが慣れるまで最初大変でした…!)
念願の風景写真を撮影
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■フィルム:LomoChrome Color ’92 120 ISO400
念願の風景写真を早速撮影してきました!Rolleicordを手にしたらずっと山が撮りたいと思っていたので、この日は山梨県の清里まで出かけました。紅葉や秋の色合いが丁度良い時期で撮っていて楽しかったです。
1・2枚目と3・4枚目は使用フィルムが違うので色合いが異なりますが、どちらもお気に入りのフィルムです!
環境に合わせて三脚での撮影も
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■フィルム:LomoChrome Color ’92 120 ISO400
山梨県の山々を撮りつつ、長野県の蓼科高原あたりでも朝焼けを待ち撮影しました。(とっても寒かったです…笑)
ポートレート撮影の際にf3.5の暗さは気にならないという話でしたが、やはり適材適所で暗い時間帯は三脚が必要だと思います。
特に風景写真は絶対に手ブレをさせたくなかったので、F値を絞りたい場合やこういった朝焼けの撮影などは、三脚はマストだと考えています。
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三脚が必要になるのは必ずしも風景やポートレートだけではないと考えています。
こういった簡単なテーブルフォトや物撮りも、表現を変えるためには必要だなと感じました!
1枚目は光を強調させるためにあえて部屋を暗くし、三脚を使って撮影しています。
またRolleicordを水平にして撮ることも大切なので、ウエストレベルより少し高い位置で撮影をしなければならない場合は三脚が必要だなと感じました。
植物の撮影も楽しい
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前述では三脚マストだなと感じる写真をお見せしましたが、結局三脚なしでもこういった身近な植物の写真も楽しいですね!
特に中判カメラはファインダースクリーンを覗いた時の像に感動します。
2枚目の写真はカメラを持ち上げてファインダーを斜め上にして覗いて撮影しています。ウエストレベルでの撮影というよりアイレベルでの撮影という感じでした。笑
Xenar特有のシャープなゴーストが出ていますね!これを体感したかったので嬉しく感じました。
これからの季節、冬の空気感にも合いそうです。
おわりに
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いかがでしたでしょうか。
今回は昨年の秋に購入したRolleicord III型の作例と使用感を書かせていただきました。
これからまた継続的に中判フィルムの作例も書いていきたいと思っています。
記事をお読みいただきありがとうございました!
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本年もどうぞ宜しくお願いします。
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。