#『Kodak Ektar 100 を久々に使って気づいたこと。』|フィルムカメラの魅力 国分真央
はじめに
皆様こんにちは!国分です。
今回は低粒子フィルムのKodak Ektar100を使って撮り下ろしました!
「世界最高峰の粒状性のカラーネガフィルム」と言われているだけあって、このフィルムで撮影する時は胸が高鳴ります。
写真はすべてKodak Ektar100と、Nikon F3で撮影しています。
作例も盛りだくさんなので是非見ていただけると幸いです!
久しぶりにKodak Ektar 100を装填
普段から私の常用フィルムはKodak・Lomography・ILFORDがほとんどなのですが、
最近は使いやすいISO200~400の使用が多く、ISO100のフィルムは久しぶりの装填でした。
価格も決して気軽なものではありませんが、今回の撮り下ろしを経てやっぱりそれ相応の価値があるなと改めて感じています。
友人のモデルさんとお茶した時に、残りわずかな夕暮れで撮った写真です。(笑)
モデルさんと撮影するより、ご飯を食べたりお茶をしている時間の方がいつも長い私です…。(笑)
Kodakの青色は、昔から「コダックブルー」の愛称がありますが、影の部分にその色味を感じ取れました。
またEktarの色鮮やかな描写が、モデルさんの髪色と相まってより映えていますね!
低粒子な分、夕方は少し厳しかったものの背景や被写体のバランスで鮮やかさが伝われば嬉しいです。
住んでいる街の雪、そしておやつの時間
私は今、山梨に住んでいるのですが、久々に街に雪が降りました。
決して山梨で雪が降ることは珍しくないのですが、冬生まれなせいか雪を見るとテンションが上がります。
手すりの雪解け水が美しかったのでその瞬間を収めました。
実はこの日は私の誕生日で、ケーキを買って帰りました。
帰ってきた時には、もうすっかり夕暮れで(いつも私は夕暮れに急かされている…笑)
特にしっかりテーブルのスタイリングをしたわけではないですが、夕日に照らされたスポンジケーキが綺麗だったので思わず何枚か撮影していました。
三脚を使って撮ればISO100でも、クオリティが保たれそうだなと感じたので今後の課題となりました。
日が落ちてからも、テーブルフォトに関しては三脚などを使って手ぶれを抑えることで、より長い時間楽しめると思います。
いざ雪合宿に
ここからはポートレート編です!
モデルさん・友人のフォトグラファー達と新潟に泊まりで撮影に行きました。
雪撮影は一面レフ板のような環境なので、肌も綺麗に撮れます。
何より低粒子であるEktar100はぴったりでした。
また彩度も保たれており、明るい時間に装填していたいフィルムだと感じます。
一面明るい場所といえど、モデルさんの服が白かったので露出に気をつけて撮影しました。
粒子感が少ないので、例えばここからプリントしたり、引き伸ばして展示をするにも良いフィルムだと思います。
また、粒子が少ないフィルムというのはそれだけ視覚的な情報量が減るので、作品にもスッキリした印象を持たせます。
透明感のある作品づくりを目指す時にもおすすめのフィルムであることには間違いないです。
撮影における色々な選択肢
引き続き雪撮影の写真を載せます。
もちろん明るい環境だからといって必ずしもISO100や、その他の低感度フィルムを使わなければいけない、ということは無いのです。
ですが、もしカメラにフィルムを装填する時、行き先や被写体があらかじめ決まっているのであれば、その時々によって今日の洋服を決めるように、フィルムも変えて楽しむことが大切だと感じますし、フィルムカメラやフィルム選びの一つの楽しみ方だと思います。
また適材適所でフィルムを選んでいけば、写真活動においては作品のクオリティにも繋がるので、まだEktar100を使ったことがない方は1本是非使ってみてください。
プリントでもデータ化した写真でも、空気感やなめらかさ、適度な彩度に心地良くなるはずです。
私の中でEktar100はそういったフィルムであるなと思います。
また今回は雪撮影での撮り下ろしでしたが、これからの桜の時期にもおすすめです!
特に晴れた日の桜は白っぽく明るく見えるので、青空と一緒に桜を撮るとその出来上がりに感動すると思います。
私もまだまだEktar100を使う予定です。
おわりに
いかがでしょうか。今回はKodak Ektar100を完全撮り下ろしでお届けいたしました!
撮影する際はコンパクトフィルムカメラではなく、露出の調整をしっかり出来る一眼レフがおすすめです。
またSNS等で写真や記事の感想などいただけると励みになります。
それでは、次回の記事もお楽しみに!
写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。