#『タフな作りで頼れる写り。コニカ 現場監督28WB』|フィルムカメラの魅力 国分真央

国分真央
#『タフな作りで頼れる写り。コニカ 現場監督28WB』|フィルムカメラの魅力 国分真央

はじめに

こんにちは、国分です。

今回は最近買った中でもお気に入りの、Konica製コンパクトフィルムカメラ「現場監督28WB」というカメラをご紹介したいと思います。

ワイルドな見た目で個人的にも沢山持ち歩きたいカメラの1つです。作例も是非見てみてくださいね。

現場監督という名の由来と出会い

■フィルム:Kodak GOLD 200
住宅街に佇むキャッチーな看板に惹かれて。

多くのコンパクトフイルムカメラはデジタルカメラよりも安価で、私も1年に何台か買ってしまうのですが、Konicaの現場監督は結構前から欲しかったカメラでもありました。やっとオークションで良い状態と金額のバランスがとれたものを見つけ、今使っています。

現場監督は名前の通り、昭和後期〜平成初期に建築や土木業で作業されていた方が、現場の記録として実際使っていたカメラです。
ですから正真正銘の工事現場用カメラとなります。見た目も男性が使うことを見越してか、とても大きくゴツゴツとした印象です。

頑丈でタフだから気軽に持っていけるカメラ

■フィルム:Kodak GOLD 200
フォトウォークでみんなの手を使って風船と。
広く撮れるから余裕をもって撮影できるのも強み。
■フィルム:Kodak GOLD 200
なんとなく同系色のものが並んでいると撮ってしまいます。

前述でお伝えした通り実際の工事現場で使われていたカメラなので、タフな作りとなっています。防水・防塵・防砂・耐ショックを備えているので個人的にはガシガシ使えて嬉しいカメラです。しかも見た目に反してとても軽い。

まあ、そんなに悪い環境で撮ることはありませんが、カメラがタフなことはフォトグラファーとして心強いのも良い点の1つ。
レンズは28mm/F3.5と広くカリッと映るカメラになっていて、作例のような街撮りやスナップにも最適です。

広く撮れるからこそ、空気感もまるごと写せる

■フィルム:Kodak GOLD 200
建物にさす光がしっかり写りながらも少し温かな空気感があります。
■フィルム:Kodak GOLD 200
秋のある日、夕日に照らされるオレンジの屋根が目を引きました。

写りはとてもしっかりしていますが、広く撮れるからこそ、その時に立ち止まって撮った瞬間の空気感もまるごと写っている気がしていて、その点もとてもお気に入りです。風景やちょっとした瞬間もすぐ撮れるコンパクトカメラは良いなあと思います(大きさ的にはコンパクトと言えるのかとても謎ですが…)。

風景によっては繊細な写真にも仕上がるカメラ

■フィルム: Kodak GOLD 200
ブラインド越しに逆光で撮影。
■フィルム: CineStill 800T
湖に生えているススキを撮影。

逆光でも撮影してみたのですが、特に上の写真はゴーストやフレアも出ていて少し幻想的な写真に仕上がりました。絞り値はF3.5と決して柔らかい数値ではないですが、撮りようによってはゴーストも出ます。あえて出してみたい方は逆光やサイド光も試してみてください。

また気軽に持っていけるカメラなので、フィルムの種類を変えて撮影するのも良いと思います。

日常のいろいろな場面で

■フィルム: Kodak GOLD 200
喫茶店での1枚。
■フィルム: ILFORD XP2 super 400

喫茶店での作例を見てわかる通り、近いものにはピントはなかなか合わせづらいので、被写体には少し離れて撮るか、パンフォーカスの感覚で撮影すると良いかと思います。

またモノクロのフィルムでも撮影してみたのですが、個人的にはモノクロが一番しっくりきました!モノクロ用カメラとして使うのも良い気がしています。

おわりに

皆様いかがでしたでしょうか。今回は作例にはないのですが、フラッシュ機能も内蔵されているのでそれを使って撮影するのもとても楽しいカメラです。

またタフな作りになっているので、これからの季節、レジャーシーンでも活躍すると思っています。アウトドアな趣味をお持ちの方にはピッタリかもしれません!それでは、また次回をお楽しみに。

 

 

■写真家:国分真央
東京都出身/写真家。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に山梨県に移住し関東を中心に活動。美しい色合いと自然が溶け込む様な写真が特徴的であり、独特な色合いが特徴的な世界観を確立させている。書籍や広告写真、CDジャケット等活動は多岐に渡り、近年はフィルム写真での活動も幅広く活動中。

 

 

関連記事

人気記事