グーグル「Pixel 7a」は描写力バツグンの万能スマートフォン

三井公一
グーグル「Pixel 7a」は描写力バツグンの万能スマートフォン

ついに登場、グーグル「Pixel 7a」

「スマートフォン史上最強」と評されるほどカメラの性能が高いグーグルのAndroid端末「Pixel 7」シリーズ。「Pixel 7 Pro」と「Pixel 7」がダブルフラッグシップとして昨秋お目見えしましたが、そのDNAを受け継いだミッドレンジスマホが先日登場しました。

その名は「Pixel 7a」。超解像ズームや夜景モードなど、バランスが良かった両フラッグシップ機の特徴をほぼそのまま取り入れた、購入しやすい価格のカメラフォンに仕上がっています。

グーグル「Pixel 7a」の特徴

このスマートフォンの特徴は、グーグルが作った独自のチップ「Google Tensor G2」をフラッグシップ端末と同様に搭載して、さまざまな処理能力を向上したことにあります。それによって写真撮影機能もパワーアップしているのです。

「Pixel 7a」は2つのカメラを搭載しています。1つはカメラアプリアイコンをタップすると立ち上がる「広角カメラ」で、35mm判換算で25mm相当の画角になっています。もうひとつはウルトラワイドカメラと呼ばれる超広角カメラで、35mm判換算で14mm相当という画角になっています。

メインとなる広角カメラは64メガピクセルという超高解像度に進化しました。これをピクセルビニングという技術を使って、4つのピクセルを1つとして扱うことにより、高画質と高感度性能を実現しています。さらに、デジタルズームになる「超解像ズーム」も2倍時は画質がさらに向上しました。加えて、最大8倍までの拡大も可能になっています。

「Pixel」シリーズはライバル機より、ポートレートモードでの境界判定、低照度時での描写、望遠デジタルズームなどで優位に立っていましたが、この「Pixel 7a」も同様であらゆるモードにおいて、誰でも美しい写真が撮影できる端末に仕上がっていますよ。

グーグル「Pixel 7a」でブラブラ実写スナップ!

さて新しい心臓部とカメラを手に入れた「Pixel 7a」の写りはどのようなものでしょうか。街中をブラブラとスナップ撮影してみましょう。

古民家にあった火鉢を上から撮影しました。その質感表現と立体感にビックリしました。使い込まれた金属のすり減った様子と、さらさらになった炭の細かい描写がすごいですよね。メインカメラの性能は明らかに向上している印象です。

ウルトラワイドカメラ(14mm相当)で撮影

ウルトラワイドカメラで空高く泳ぐ鯉のぼりを撮りました。太陽がフレームに入っていますがイヤなゴーストやフレアの発生もありません。さらに鯉のぼりの色合いや木々の細かい部分もしっかりと写しとっています。このウルトラワイドカメラも進化を感じさせてくれました。

「Pixel 7a」は端末自体の質感も向上していて、カメラが並んでいる「カメラバー」部分も高級感が増しています。撮る楽しみと所有する楽しみという両方を味わえることでしょう。これは祠を撮ったカットですが、お供えされた花の発色が素晴らしいこと。石段のリアル感にも脱帽です。

散歩中に気になってパッと撮った1枚です。「Pixel」シリーズはカメラの起動が簡単で気に入っています。電源ボタンをダブルクリックすれば立ち上がるので、「Pixel 7a」をポケットの中に入れていても、パッと取り出すまでに撮影態勢に入ることが可能なのです。そのためこういう何気ないショットや、シャッターチャンスにも非常に強いスマートフォンだと言えるでしょう。

進化した超解像ズームも魅力です。「Pixel 7a」はデュアルカメラなので望遠カメラを搭載していませんが、8倍までに高められたこの機能を使えば、広角カメラでもズーミングして遠くの被写体もグッとたぐり寄せることができるのです。橋の上から見た遠くの駅とビル群もご覧のとおり。西日を浴びるその姿もいい雰囲気になりました。

Night Sightモードで撮影

「Night Sight(ナイトサイト)」と呼ばれる夜景モードも素晴らしいです。肉眼では見えない川面の様子まで浮かび上がらせての撮影ができます。三脚に備え付けると「天体モード」が発動し、星空も美しく撮影することも可能です。この場合4分弱程度の露光になるので(撮影環境の明るさによる)スマートフォン用ではなく、カメラ用のしっかりとした三脚を使うことをオススメいたします。

64メガピクセル + ピクセルビニングの描写はとても美しいですね。2倍で給水塔を撮影したカットですが、その表面の細かいディテールや、避雷針、側面に沿って垂らされた細いケーブルまで見事に捉えられています。ポートレート撮影やテーブルフォト撮影などでも期待に応えた写りを見せてくれることでしょう。

「Pixel 7a」はシャッター音もいい感じです。甲高い感じがせず耳障りでありません。比較的静かな室内でも周囲の迷惑になることは少ないでしょう。店内ではもちろん断ってシャッターを切ることが大事ですが、このようなセンスのいいお店の中でも安心ですね。

フレンチトーストに迫りました。光量が少ない店内でしたが、このように明るく撮ることができました。ノイズ感が少なく、シズル感もしっかりと写せるので、日々のグルメ記録やネイルの撮影、旅先などの記念撮影で活躍するスマートフォンになることでしょう。

ポートレートモードで撮影

風に揺れるフラッグをポートレートモードで撮りました。動いている布、という状況でしたが「Pixel 7a」はしっかりと被写体の境界を判別して背景と切り離し、ボケ効果を演出してくれました。色合いも豊かで搭載されているチップ「Tensor G2」のパフォーマンスの良さを感じることができましたよ。

長時間露光モードで撮影

「Pixel 7a」にはカメラメニューに「長時間露光」というものが追加されました。フラッグシップ端末には「モーション」メニューとして搭載されていましたが、それがより分かりやすくメニュー化された形です。

このように高速道路を走るクルマの光跡をスローシャッターで切ったかのように撮影することができます。もちろん手持ちで可能です。オリジナルのカットも同時に記録されるので比較してみるのも楽しいですね。

まとめ

この「Pixel 7a」は本当に写真撮影が楽しいスマートフォンです。カメラの起動も電源ボタンのダブルクリックで確実にできるのでシャッターチャンスにも強いですし、「Google Tensor G2」のコンピュテーショナルフォトグラフィーパワーによる写真の描写も秀逸です。スクリーンの描画速度も速くなり、無線充電にも対応しました。もちろん電子マネーも使えます。何よりもとても購入しやすい価格なのが魅力です。

「Pixel 7a」はスキがない最新のAndroidスマートフォンになっていると言えるでしょう。カメラのキタムラ店頭で手に取ってその良さを実感してください。

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■写真家:三井公一
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、ウェブ、ストックフォト、ムービー撮影や、執筆、セミナーなどで活躍中。さまざまな企業のイメージ撮影や、ポートレート撮影、公式インスタグラムの撮影などを多く手がける。スマートフォン撮影のパイオニアとしても活動中。

 

 

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