やっぱり旅は軽いが一番!キヤノン RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMと台湾へ|大橋 愛
はじめに
こんにちは!大橋愛です。今回はランタン祭りを観に、旧正月明けの台湾へ遊びに行ってきました!
今回のお供はキヤノンRF24-50mm F4.5-6.3 IS STM。ランタンを撮るには広角寄りのレンズが良いと思って決めました。
EOS R8のキットレンズで、長さ58mm、重さ210gの超小型で旅に持ってこいのズームレンズです。さらにランタンは大きいし上に飾ってあることが多いと思ったので、背伸びしてでも撮れる軽やかさが重要と考えました。ご飯と遊びに集中した5日間、たくさん歩きたくさん撮影しました。ぜひご覧ください。
台湾散歩
台湾は日本から近いわりに、珍しいものばかりでとっても刺激的!!そしてキラキラというか派手なんです。
今年は辰年だから、あちらこちらに龍がたくさんいました。ビルに巻き付いていたり、もちろんランタンも龍ばかり。
ここであれ??龍と辰の違いってあったっけ??と調べると、「龍」「竜」「辰」は生物上の意味・見た目は同じものだそうです。
この龍は滞在したホテルに近い龍山寺の入り口に飾ってあったのですが、この寺には100もの神様がいらして、めちゃくちゃパワースポットなんです。みなさん熱心にお参りしていました。
これは蛇!!しかもゴールドの蛇なんです。グーグルで調べてみると、どうやらここは蛇のスープ専門店とのこと。
金色の蛇って金運の象徴だから、お店の看板になってるみたいです。学生の時に神社で白蛇を見つけたことがあって神主さんと捕まえて山に逃したことがあったけど、金の蛇は初めてでした。ご利益あるといいけどなーーーー。 初日からかなりの衝撃被写体にあったのに、ホテルに帰ったら爆睡してしまいました。
次の日。早起きして少し散歩をしました。わんこを散歩している人も多く、2月なのに朝から23度くらいの気温でサラッとした風が吹いていて、とっても気候が良いです。わんこもジャンプして気持ち良さそうです。さて朝ごはん散策です!!
朝食専門店。11時には閉店らしく8時半くらいに行ったら10人くらい並んでいました、ここは豆乳と揚げパンとお餅の専門店です。みんな出勤前にバイクで家族分を買いに来ている感じでした。小さいサイズを頼んでホテルで朝食にしました。豆乳の甘みがとっても優しくてロイヤルミルクティーみたいなんです。
揚げパンとお餅が少ししょっぱくて無限にいけそうです。調べてみたらかなりの人気店でした。自分の食欲センサーがものすごくいい仕事してるって確認できました!!
日中はお買い物したり観光したり台北を満喫。台湾でのお買い物のおすすめはチャイナシューズと竹やビニールのカゴバックです。
漁師が使っていた網をエコバックにしたものもあるんです。どれも可愛く安いのでおすすめ。今から夏が楽しみです。
そして夜市のご飯は絶対です。場所によって特徴が違うので色々な夜市をハシゴするのも楽しいですよ。
ここは行列ができていたから食べてみたのですが、魚の練り物を揚げたものです。ソースは甘辛いソースとわさびソースの2種類。
お店のお母さんの髪色が逆光で綺麗すぎました!!そしてもちろん揚げたてだから美味しいに決まってます。
あーーーービールが欲しくなる!!
夜市は食べ物が多い夜市とゲームが多い夜市があって、台湾の子供はゲームが好き!
しかも目を引いたのはイカの形のゲームのおもちゃ!!イカをおもちゃにするって斬新すぎる!!
このとき台北は2月でも昼間は28~29度くらいあって、太陽の下では汗をかきました。ですから夜散歩は本当に気持ちがいいのです。
しかしいくら安全な街と言われても、小さな道は避けて人通りがある大きな通りをお散歩撮影です。もうブーゲンビリヤが咲いていて夏の気配を感じます。
RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは手ブレ補正機能を搭載しているので、夜間の撮影でも手ブレを心配しなくても大丈夫です。
駅の方に行ってみると、またまたランタンが飾られていたけれども足元を見ると星座が埋め込めれていて、ランタンの光を帯びてとても素敵に光っていました。
写真を撮っていると上や下を見たり進行方向だけではなく後ろを振り返ってみたり、目的の場所ではないところに行ってみたり。特に遊びで行っていると時間は制限がないから、足取りも撮影も本当に自由になります。
そしてこの暖かさ!!気持ちも軽やかになります。そしてカメラもレンズも軽い!!重たいのは食べ過ぎの私の身体、、、とほほ。
朝焼けもとっても綺麗で、奥の方は雲海のように雲が広がって見えました。これは窓越しに撮影したのですが、部屋の中を真っ暗にしてフードも外して、レンズを窓にピッタリくっつけて撮影するとうまく撮れますよ。電気が消せない時はカメラの周りを黒いもので覆い、光が入り込まないようにするとうまく撮れます。飛行機の中でよく撮影している人を見かけますが、室内灯をひろってうまく撮れない、そんな時は上着をかぶって光を遮り、窓にカメラのレンズをつけて撮ってみてください。ビルの展望台で夜景を撮る時も同じです。
こちらは人気店の台湾スイーツ豆花(トウファ)です。タピオカとナッツトッピング。優しい甘さで、歩き疲れた体に元気チャージしてくれます。店内でも食べられるのですが、緑を入れて撮影したい私はあえて外のスタンディング席。
インスタ用に撮影している女の子もたくさんいました。海外のお皿って本当に可愛いなと思います。ゴールドの陶器は白いスイーツに合うし黒のテーブルもシックで素敵。派手な赤やLEDのキラキラも台湾らしいけどこういう組み合わせも素敵です。
またまた龍山寺に行ってきました。神様は午前中にいるみたいなのでご挨拶に!!結構早いと思っていましたが、もう人がたくさんいらしてお菓子や果物、お花をお供えしてお祈りしていました。お供物は持ってきた人が持ち帰るそうですが、間違えないのかな??って思うくらいです。日本のように切花を生けるのではなくお皿に並べていました。とっても綺麗で華やかでお花も元気で、人も活気があるお寺さんです。
そしてこの方たちはじっくりお経を唱えていました。中には知り合いに会っておしゃべりをしている方もいたり、ほんのちょっとしか離れていない国なのに、こんなにも習慣や違うんだと思った光景でした。このお寺は観光客もたくさん来るし、東京でいうならば浅草寺でテーブル並べてたくさんの人がいるってことですよね、本当にたくさんのものを見て自分の幅を広げなければ、って思うのです。とは思ってもお腹が減っては、、、で、またまた朝ごはん散策へゴー!!
こちらは小学校。可愛いデザインで看板を確認する前に撮影してしまいました。
結構街中にある小学校だから校庭とか狭いのかな??体育館はどこにあるんだろう??と思ったけど、日本は東京駅前にも小学校があるし、子供たちがどこでも元気に遊んで勉強している姿が目に浮かびます。
だいぶ前ですが、地震があった中国の四川省の小学校をある企業が建て直しの支援をした時に、ボランティアで撮影しに2ヶ月に1回くらい通ってました。子供たちは全く中国語ができない私でも一緒に遊んでくれて、楽しかったことを思い出します。もうだいぶ大人になってるんだろうな。
観光地で有名な九份に行ってきました。提灯の光が灯ると、平日でもどこからこんなに人が集まったんだっ!!と聞きたくなるくらい人の多さにびっくり。山の斜面の階段にお土産屋さんやレストランが並んでいてたくさんの人が押し寄せるし、立ち止まって撮影したりお菓子を買ったりしているから進めないのです。ってことを私は調べ抜いていたので、15時には九份に到着。
お土産屋さんをゆっくりみたりして灯籠に火が灯ったら、チャチャっと人混みに入り、さくっと撮影して退散!!帰りのバスはめちゃ混みだから山の上から乗るのがおすすめです、途中のバス停からは混んでて乗れません。プチ情報です。
台湾は食にとってもこだわる方が多いので香辛料や保存食、お茶屋さんがものすごく多くて市場を見にいってきました。
乾燥の貝柱やエビはもちろん、八角や色々な匂いで満腹になりそうでした。一番目を引いたのがこの唐辛子のツリー!!
干してあってとっても綺麗なんです。台湾の食事は少し味が薄めで、自分で唐辛子のペーストや醤油や調味料で自分好みにする人が多くて、なるほど!!と思いました。唐辛子は店頭に干されていたのですが、これも順光より少し逆光のほうが立体感が出て、影の締まりが綺麗に出ました。
唐辛子もですが街中には赤が溢れています、気になって撮影していたお気に入り3カットをまとめました。
赤い壁、赤いドアは結構あるのですが、それではつまんないなーーと思い私のサングラスを影にして撮影してみたり、花柄の2カット目は布のように見えますが裏に照明が入っているプラスチックの壁!!そして私の名前にも入っている大橋のお箸違い!!なんて冗談撮影も楽しく。写真って本当に楽しい。
この日は目的の台南のランタン祭りに行きました。現地に着くまで、新幹線のチケットは当日だと割引がなくて落ち込んだり、ネットで買ったチケットの引き換えカウンターがわからなかったり、爆睡しすぎて終点まで行ってしまったりトラブル続きでしたが、無事到着!!
海の近くですから牡蠣が名物で、まずは牡蠣食べるぞ!と意気込みましたが、あれ??ランタン祭り静かすぎやしないか??と不安になっていたのも束の間、車でどんどん観にくる人がやってきてあっという間に駐車場はいっぱい!!
しかしさすがに南。昼間も暑くて、夜もじっとり暑い!!そして想像していたランタンとは大きく違ったのです。
これは竹細工を丸くしてドームにして、しかも中に入れるランタン!!竹の匂いもして、ものすごく素敵!!
広角のレンズがちょうどいい!!撮りたいように撮れる!!嬉しい!!と興奮気味でした。竹の繊細な質感も出ています。
光と影の重要性
旅の話がどうしても多くなってしまうので、同じ被写体でも光の位置で全然違うってことも書こうと思います。
上の提灯の写真の1カット目は逆光で、透けた提灯はガラスのように光って見えました。
空と逆光は少しアンダー目に撮ると色もくっきり出ます。次に下を見ると影が水玉模様みたいで可愛いではないですか!!
そして順光も撮ってみること。しっかりものが見えてきます。光の方向を読んで何枚か撮影するとバリエーションが増えますよ。私は最後の縦のカット、逆光で下の影も入れて撮ったものが一番好きでした。
私が大切にしている写真的とはどうゆうことか??についてお話しします。例えばこのカットは古道具屋さんで修理しているおじさんを撮ったのですが、影を印象的に使って撮影しました。
仕事ぶりを見せたかったら影で潰さないように手元もわかるように撮りますが、この時はレコードの蓋を開けた時に同じような角度の光がちょうど入るところを探しました。現在と過去の2分化が表現できるのではないか?と考えたのです。これが写真的な考えだと思います。
こんなことを考えながら写真を撮ると、被写体だけではなく光と影の位置がどれだけ重要かがわかってくるのではないでしょうか。
上の2枚は1カットずつみると市場で人が働いている路地ですが、左カーブを揃えることで2枚の写真がなんだか陰と陽のコントラストに見えてきます。
私の場合は多分、前に撮ったものが自分の頭の中に残っていて、それと組み合わせたらどうか??と無意識に考えているのだと思いますが、意識してこのように撮ってみても被写体の別の表情が見えてくると思います。
光と影を使ってみせる方法はやっぱりすごく効果的だし綺麗です。太陽の力って大事です。撮影前にちょっと休憩に入った古いお茶専門店は中もシックでかっこよくて素晴らしかったけど、この光が一番素敵なエネルギーチャージができた時間でした。
水面に映る光も使わない手はありません。ガラスと同じ効果があるけども水面は風や魚で揺れるので、この歪みは計算できないから楽しい!!そして露出をどちらに合わせるかで見えてくるものが違ってきます。
肉眼で見落とすようなものを写真で表現したいと常々思っている私は、やっぱり光るものが好きですね。
シャボンもシャボン液の光に露出を合わせて撮っていたし、この池の水面も同じことなのです。
そして室内の窓も、外に露出を合わせると全く違ったものに見えてきます。
自分のいるところ、光、影、本当に当たり前のことですが、カメラによって見えてくるものが違うって写真でしかできない楽しみなんだな、と思います。このあとに機材の選択、自分に合うレンズを選んでいけばいい。自分に合った機材を見つけることが大切だと今回の旅で改めて思いました。
撮ったあとの編集にも楽しさがある
自由な旅は自由になんでも撮れるけど、撮ったあとにまとめてみるとまた面白い発見があります。
何を撮ったらいいかわからない人や、セレクトってどうやってどうしたら面白くなるの??と思う一例として、同じテーマで揃えてみるのも良いかもしれません。
これはウインドウでまとめました。
左上は映り込みを意識したもの、右上は古道具屋さんだから少しアンダー目に撮って時代を感じるように。左下は小籠包を包んでいる職人さんをみている少女を、猫が窓の外を見ているように表現してみたり、右下は閉店間際の厨房が掃除で泡だらけの状態を撮影してみたり。自分の立ち位置でまとめても被写体が改めて面白く見えてくるし、動画ではできない編集ができると思います。
違う被写体を並べても面白い時があります。例えば、扇風機と鉢を撮影したのですが、これが花の部分を全部入れてしまうと扇風機と対比のカットにならないのです。
そして撮った写真をどれと組み合わせると面白くなるのか??を考えるのも編集の楽しみです。
2つ並んでいるものを2枚並べてみたら、強制的に2つの被写体が並んでいるカットに見えてきますね。
ちなみに台湾のポスト情報ですが、緑色のポストは国内専用、赤色のポストは航空便と速達用、あといろんな面白ポストもあるみたいです。世界中のポストを撮影して集めている人いそうだなーー。
この風景は同じところを場所、時間を変えて撮りました。
右奥の地形が同じで比べるとわかります。手前に提灯の光が入ったことや空が焼けているのも素敵でした。
夕焼けのカットは実はもう帰る前で、少しお疲れ気味でした。肉眼で見てもさっき撮ったから良いかな?なんて思っていましたが、カメラを向けるとすごく綺麗!!撮るしかなく!!体が動いていました。レンズの繊細な描写力でグラデーションがきれいにでています。
そんなこんなで今回は撮って食べての繰り返しでたくさん歩きました。この胡椒餅はまた食べたい一品です。24-50mmだから持ちながらも撮影できるし、最高!!でした。
帰りの空港に向かう電車の中も映り込みを使ってセルフポートレート!!
さいごに
台湾の旅、いかがだったでしょうか。今回もボディはEOS R8を使いましたが、モニターの見やすさや夜の撮影に強いセンサーとRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMの相乗効果で、台湾との相性抜群でした。黒の締まりなど想像以上に活躍してくれました。そしてやっぱり軽いのが一番!旅に行くと、やっぱりあれ持てくれば良かったとか思うことがありますが、今回は全くありませんでしたね。あーーまた旅行行きたい!!次回もお楽しみに!
■写真家:大橋愛
神奈川県生まれ。東京綜合写真専門学校研究科卒業。写真作品活動のほか、企業広告、雑誌、出版等の分野で活動。個展、グループ展多数。写真集『お裁縫箱』、HeHeより発売中です。