初めてのドローンに最適 | DJI MAVIC MINI(マビックミニ)レビュー

坂井田富三

DJI_MAVIC MINIが飛行している画像.JPG

はじめに

 2019年10月末に発表されて2019年11月中旬にDJIから発売になった、重さ約199gの超軽量型ドローン「Mavic Mini」。筆者も発表された直後に予約をしましたが、人気商品なの入手できたのは11月の末でした。今も、入荷を待っている方がいるほど人気の商品です。

 このMavic Miniには発売形態には、「Mavic Mini本体」と「Mavic Mini Fly More コンボ」の2種類があります。特におすすめなのが「Mavic Mini Fly More コンボ」です。「Mavic Mini Fly More コンボ」には、本体の他に予備バッテリーやプロペラガード、ケースなどのアクセサリーが充実したセットになります。「Mavic Mini本体」での購入となると付属のバッテリーは1本のみなので、飛行時間が限られてきます。「Mavic Mini Fly More コンボ」であれば、バッテリーは3本のセットになるのでたっぷりとドローンを飛ばす事ができます。
Mavic Mini Fly More コンボ同梱品の画像.jpg

Mavic Miniの特長

Mavic Mini製品画像.jpg
 Mavic Miniの最大の特長は、なんといっても本体重量が約199g!日本向け仕様の特別なモデルなんです。日本の場合、ドローンは200g未満であれば航空法に基づいた飛行申請が不要となり、ドローンを飛行させるハードルがずっと下がります。もちろんその他にも、小型無人機等飛行禁止法や自治体ごとの規制の対象など様々な制限はあったりするのですが、200g未満のトイドローンと呼ばれるジャンルは、これからドローンを始める人にピッタリのアイテムで、その中でもDJIのMavic Miniは上位モデルに引けをとらない機能を搭載しています。

 日本向け仕様のMavic Miniと海外仕様との大きな違いは、バッテリーを小さくすることで重量を約199gにしています。その為、バッテリー容量は1100mAhのバッテリーになっています。(海外仕様は2400mAh)航空法に基づいた規制の200g未満というのは、本体+バッテリーの重さが200g未満になります。その条件に合わせて、日本向け仕様の小型の1100mAhバッテリーを使用し、本体+バッテリーで約199gを達成しているのが、このMavic Miniになります。もちろんバッテリーを小型化するという事は、飛行時間も短くなることを意味しますので、海外モデルと比較すると長時間の飛行はできなくなります。それでも公表最大18分の飛行時間が可能となって、十分に楽しめる時間を確保しています。

 Mavic Miniの気になる撮影性能ですが、センサーは1/2.3インチCMOSセンサーを使用し、有効画素数は1200万画素になります。レンズは35mm換算で24mm、F値はF2.8となっています。動画解像度は、2.7K:2720×1530 25/30 pとFHD:1920×1080 25/30/50/60 pの撮影が可能ですが、4K動画には対応していません。
静止画サイズは4:3の場合4000×3000ピクセルで1200万画素、16:9の場合は4000×2250ピクセルで900万画素の静止画撮影が可能です。

Mavic Miniを飛行させる前の準備

 Mavic Miniを飛行コントロールするためには、スマホのアプリが必要になります。

 DJIでスマホアプリを検索するといろいろな種類のアプリが出てきます。ここでどのアプリを選んでいいのかちょっと悩んじゃいます。Mavic Mini専用アプリは、「DJI Fly」になります。この「DJI Fly」アプリを使い、スマホを送信機に接続してMavic Miniをコントロールします。このアプリを使うには、DJIアカウントでのログインする必要がありますので、初めての方はアカウントを作成します。

 送信機側の設定ができたら、次は本体側です。動画や静止画を記録するためのマイクロSDカードとバッテリーをセット。マイクロSDカードは、UHS-Iスピードクラス3以上の定格が必要です。一度お手持ちのマイクロSDカードの仕様を確認してみましょう。

 次にMavic Miniを飛行させる前に、飛行できる場所を確認しましょう。200g未満のトイドローンでも、どこでも自由に飛行できる訳ではありません。DJIが提供している、安全飛行フライトマップのページを確認してみましょう。

 マップ上に飛行制限空域、規制制限空域、おすすめ飛行可能空域などが色分けして表示されています。残念ながら東京都内は、ほぼ飛行制限空域になっています。これは東京都が管理している都立の公園と庭園でドローンを含めた小型無人機の使用を全面的に禁止しているからです。その他自治体でも公園での飛行を禁止しているところも多くありますので、自治体、公園管理事務所などのホームページなどで飛行可能な場所を確認する必要があります。

 その他スマホアプリで、ドローンの飛行禁止エリアを簡単に調べる方法もあります。安全に飛行できる場所を確認してから、ドローン飛行を楽しみましょう。

DJIフライトマップキャプチャー画像_1.JPG
DJI 安全飛行フライトマップ

Mavic Miniを飛行させる

 安全に飛行できる場所をDJIの安全飛行フライトマップで探してMavic Miniを飛行させてみます。今回は飛行場所に選んだのは、静岡県浜松市の中田島砂丘です。
DJIフライトマップキャプチャー画像_2.JPG
 海岸沿いで風も少し強い状態の撮影でしたが、実際に撮れる画像の安定性にはとても驚かされるレベルです。

Mavic Miniが飛行している状態です。

上の状態でMavicMiniから撮影している画像がこちら

 Mavic Mini本体は、向かい風の影響を受けて不安定な状態で飛行していますが、実際に撮影されている動画はビックリするぐらい滑らかな映像になっています。

 この2本の動画を見れば、Mavic Miniに搭載されている3軸モーター搭載のジンバルが、撮影に高い安定性をもたらしてくれている事がよく分かるのではないでしょうか。

 Mavic Miniは、動画撮影だけでなく手元の送信機で静止画撮影も可能です。
上空から自分を撮影する事も簡単にできます。

Mavic Mini撮影画像_1.jpg

■使用機材:DJI MAVIC MINI
■撮影環境:シャッター速度1/320秒 絞りF2.8 ISO100
■焦点距離 4mm(35mm換算 24mm)、4000×2250ピクセル

 普段見ることできない俯瞰でみえる風景はとても新鮮です。

Mavic Mini撮影画像_2.jpg

■使用機材:DJI MAVIC MINI
■撮影環境:シャッター速度1/320秒 絞りF2.8 ISO100
■焦点距離 4mm(35mm換算 24mm)、4000×2250ピクセル

 MAVIC MINIは最大18分の飛行時間となり、飛行時間に不安を感じる事があるかも知れません。もし飛行途中にバッテリーが無くなったらどうしよう?なんて思うかも知れませんが、安心してください。バッテリーの電圧が低くなった時や、バッテリー残量が25%を切ると送信機のスマホにローバッテリーの警告が出るようになっています。数秒間操作がない場合は自動的にホームポイントへ戻る機能が搭載されています。
最悪落下してしまった場合には、送信機のマップからドローンを表示したり、ビープ音を出す事も可能です。

まとめ

 MAVIC MINIは、とても小さくどこにでも持って行けるドローンです。上空からの俯瞰でみえる風景は今までとは違った景色を見せてくれます。動画だけでなく、静止画もしっかり撮れるMAVIC MINIは、ますます人気がでるアイテムではないかと思います。

 ただ、ドローンはいろいろな規制やマナーの問題も多く含んでいます。使う人がルールを正しく理解し、ルールを守り安全な飛行を心がける事で、今後ドローンを楽しく安全に飛行できる環境が整っていくのではないでしょうか。
まずはしっかりと飛行ルールを学ぶことからはじめてみましょう。

 国土交通省のホームページには、無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールに関する事が記載されています。ドローンに興味のある方は一度しっかりと内容を確認する事をおすすめします。

【参考】国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
 http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

Mavic Mini撮影画像_4.JPG

DJI_0180.JPG

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