手軽さNo.1のカメラ「写ルンです」で自由な撮影を!|国分真央
はじめに
こんにちは。国分真央です。
今回はタイトルにもあるように、手軽さNo.1の人気カメラ「写ルンです」を使った記事です。作例を振り返ると共に、気をつけるべき点や唯一無二な写りの魅力をお伝えできればと思います!
それでは、さっそく見ていきましょう。
手軽さと、人を選ばないカメラ
まず、フィルムカメラを始める時に種類が多すぎて、探せば探すほど悩むことがあります。そんな方にお勧めしたいのが「写ルンです」。
機能はISO400、シャッタースピード1/140秒の27枚撮りで、とても心地よく終われるシャッター枚数。撮影範囲も1m~無限遠なので、ピントを合わせる…なんて時間にも追われません。
軽さとコンパクトさも素晴らしいし、こんなふうに急に来るシャッターチャンスも逃さず撮ることができます。誰が持っても使い方は優しいフィルムカメラですし、「撮る」だけの瞬間的な感覚を大切に出来るカメラだと思っています。
ライトな気持ちで撮る写真にマッチする
ライトな気持ちで気負わず撮る写真こそ、このカメラの描写が生かされる気がしています。
レンズはプラスチックレンズを使用していて、フラッシュをつけて撮ると色味も被写体もハッキリした印象に。こんなふうに被写体に近寄る時は、1mの距離を保つとピントが合います。
私個人は少しブレている写真も好きなのですが、きちんと被写体を見せたい時は距離を意識するといい感じに写ります。
青色の表現が本当に綺麗
今回使用して改めて感じたことは、晴れた日の水面の青色や、落ち着いたトーンの青色も忠実に写ること。
光の反射も優しく、どこか懐かしい気持ちに連れ出してくれるのもこのカメラの魅力…。FUJIFILMさんならではの綺麗な青の再現が、「写ルンです」でも垣間見えます。
夏の撮影でしたが、青さを生かす表現としては、これから冬の季節も個人的にはオススメだなと思います。
旅行のお供にも相棒のように持っていきたい
旅行や遠出した先でも大活躍でした。
軽さとコンパクトさがあるので、ポケットに入れて撮りたい時にすぐ撮れるのがやっぱり良いです。動物などもチャンスを逃さず撮れますし、静かな景色の雰囲気もきちんと写してくれます。
「写ルンです」の描写は優しいので、構図をきちっと決めて撮ると、より作品感が出ますね。手軽さの中にも、ワンランク上の表現をしたい方は、撮影時に構図も意識してみましょう。
露出不足でも愛せる描写
突然ですが、私は昔から露出不足の写真が好きです(笑)。
こういった、ささやかな光を楽しみたくて、意図的にフラッシュをつけずに撮影をします。今回も「写ルンです」でそんな写真が撮りたくなりました。フラッシュをつけると色味や質感がハッキリしますが、露出不足を利用するとまた違った雰囲気を味わうことができます。
アンニュイな雰囲気ではなく、ハッキリ写したい!という方はフラッシュをつけての撮影をおすすめしますが、こういった描写が好きな方は暗すぎない場所でチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は久々にFUJIFILMの「写ルンです」を使って撮影してみました!カメラの特徴を理解すると、とても楽しいカメラです。個人的には、こんなに使いやすくて軽くて、写りも素敵なのに簡単なんて…本当に素晴らしいカメラだなと改めて実感しました。
「写ルンです」は私が小さい頃からずっとあるカメラで、使い方も慣れてはいますが、今回の撮影を通して新たな発見もありました。作例になかったのですが、実はフラッシュをバシバシつけて夜にポートレート撮影をするのもとても楽しいです!いつかその作例もお見せできればと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
※「フジフイルム 写ルンです」は只今大変人気な為店頭に在庫がない場合もございますので、ご購入する際はご注意ください。2022年10月5日現在。
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。