ニコン Z fで撮るセルフポートレート|Rinaty
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Z fとの出会い
私は昨年、初めてニコンのカメラを購入しました。すごく気に入っているため、今回はそのカメラを紹介いたします。
購入したカメラはニコン Z f。Zマウント採用のフルサイズミラーレスです。昔のフィルムカメラのような可愛らしい見た目をしているにも関わらず、最新機能盛り沢山という、デザインも性能も妥協したくない欲張りな人にピッタリな1台だと思います。以前からAPS-C機のZ fcが可愛いなと思っており、そのフルサイズバージョンであるZ fが登場した時には衝撃を受けました。
私はこれまでのカメラ人生の中でニコンのカメラは一度も使ってきませんでした。ですがZ fを購入する前にZ 9をお借りする機会をいただき、使ってみたところ色や使い勝手が良くニコンの魅力を知りました。
たくさん発売されているニコンのカメラの中でどの機種を購入しようかと迷っているときに発表されたのが、このZ fでした。デザインの良さに一目惚れし、気が付いたら購入していました。
見た目が最高
一目惚れで購入したカメラはこれが初めてで、可愛いカメラストラップを取り付けてみたり、オリジナルのマイシューカバーを装着してみたりして可愛がっています。
手に持つだけで可愛いですし、撮影の小道具としても使えてしまいます。嬉しいことに私のZ fを見た人はみんな「可愛いカメラだね!」と声をかけてくれるほどです。
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■撮影機材:Nikon Z f + NIKKOR Z 40mm f/2
■撮影環境:1/125秒 f/2.2 ISO800 40mm
操作性について
天面にあるシャッタースピードとISO感度、露出補正の3つをダイヤルを動かしながら、撮影の設定を調整します。
写真を撮っているんだという実感が湧き、改めてカメラを操作して撮影することの楽しさを思い出させてくれます。
ボディの質量も約710gとそこまで重くなく、持ち歩きする際にも苦になりません。
しかもSDカードとmicroSDカードの2枚を入れることができるため、容量を気にせず安心して使うことができます。
コストパフォーマンスの良さ
Z 9やZ 8にも負けない最新性能を持ち合わせたフルサイズ機ながら、ボディ価格は30万円以下。ここ最近ほとんどのカメラが値上がりしている中、かっこいい見た目でこの安さは驚きでした。
カメラのキタムラだと無金利で60回払い購入もできます。これなら実質無料!と言いたくなるほど買いやすいと思います。
AF性能
私はセルフポートレートを撮影する際、自分が立つ位置にまずは三脚を設置し、一度そこにAFでピントを合わせてからMFに切り替えます。暗所などで試してみましたが、AFの速さは問題なく、すぐにピントを合わせることができました。
セルフポートレート以外のクライアントワークでも使用しましたが、高いAF性能のおかげでストレスフリーでした。
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■撮影環境:1/8秒 f/3.5 ISO1600 14mm
こちらの作品は北海道の雨の中で撮影。暗い時間帯で視界がかなり悪い状況でしたが、ピント合わせもスムーズで理想通りに撮影できました。
自撮りに最適なカメラ
私がZ fを気に入っているところは、セルフポートレートが撮りやすいという点です。背面モニターをひっくり返して自分の方に向けると、自動で「自分撮りモード」に切り替わりセルフタイマーが起動してくれます。
モニター上のアイコンをタッチして直感的に操作できるので、近距離で自撮りする際にとても便利で、超広角レンズを使うとスマホのように自撮りを楽しむことができます。
また、セルフタイマーが非常に優秀です。通常のカメラはセルフタイマーの時間は3秒、5秒、10秒で設定できるものが多いのですが、Z fは20秒も設定可能です。
さらにセルフタイマーの設定画面で撮影枚数を設定することができます(最大9枚、詳細設定で撮影間隔も指定することができ、最長3秒で設定できる)。つまり、シャッターを押してから20秒後に3秒間隔で9枚撮影をする、といった設定が簡単にできます。この設定時間と枚数が絶妙な量で、かなり重宝しています。
寒さにも強いカメラ
このカメラを使ってマイナス10℃、風速20mの過酷な環境で自撮りをしてみました。体感温度でマイナス30℃にもなるんじゃないかというほど極寒です。そんな環境下でも、一度も止まることなく撮影を続けることができました。
この見た目の可愛さで、ハードな環境での撮影にも耐えることができるというイケメンさに惚れてしまいました。
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■撮影環境:1/60秒 f/7.1 ISO320 26mm
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豊富なピクチャーコントロール
写真の色味を変えることができるピクチャーコントロールが豊富に搭載されており、撮って出しで楽しむことができるのも魅力の一つです。適応具合も自分好みに調整可能です。
スタジオでも色んなピクチャーコントロールを試してみました。特に新しく登場したリッチトーンポートレートは人物の肌の色の表現がとても美しく、ポートレートをたくさん撮る人にはピッタリな機能だと感じました。下の写真はスタジオで撮影した、リッチトーンポートレートを使った作品です。
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■撮影環境:1/200秒 f/2.2 ISO400 40mm
こちらの3枚もクリエイティブピクチャーコントロールを使用して撮影。3つのカラーに仕上げてみました。
これらは屋外で撮影したセルフポートレート作品。JPEG撮って出し(トリミングのみ)でこの仕上がりです。肌や花の色が白飛びせず、美しく表現されています。
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■撮影環境:1/125秒 f/2.8 ISO100 55mm
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■撮影環境:1/200秒 f/7.1 ISO125 36mm
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■撮影環境:1/125秒 f/2.8 ISO100 33mm
ローアングルで構図の調整が難しい撮影でしたが、バリアングルモニターのおかげで自分の姿を確認しながら撮影することができました。
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■撮影環境:1/200秒 f/7.1 ISO100 14mm
モノクロモード
Z fはカメラ上部のレバーを切り替えるだけで、簡単にモノクロモードに切り替えることができます。モノクロは色の情報が無くなるため、光の当たり具合が分かりやすく、ストロボライティングのチェックにも使用できます。また、色の情報を無くすことで写真の雰囲気も大きく変わり、普段とはひと味違う表現として楽しむことができます。
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■撮影環境:1/200秒 f/2.2 ISO400 40mm
ちなみに3種類のモノクロモードがあります。
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まとめ
可愛いだけではなく、使い勝手や性能も素晴らしいZ fの魅力が伝わっていたら嬉しいです。作品を撮るためのただの道具でなく、相棒のような存在。1台持っているだけで、さらに写真を撮る楽しさを引き出してくれます。ぜひ使ってみてください。
お知らせ
私の初著書「撮影もモデルも全部わたし。#セルフポートレートの裏側(玄光社)」が発売されました!私が普段使っている機材や衣装、撮影する時に考えていたポイントや裏話までわかりやすくまとまった1冊となりました。セルフポートレートに挑戦する人にはもちろん、カメラマンとモデル両方の視点で書いているため、今までにない本となっております!全国の書店で発売されていますので、ぜひご覧ください。
■写真家:Rinaty
2021年よりフリーランスフォトグラファーに転身、大阪を拠点として全国で活動中。カメラマン・モデル・ヘアメイク・スタイリング・アートディレクションを全て一人でこなすセルフポートレート写真家として多くの作品を残す。フォトウォークやセミナー等の撮影イベントも多く開催し、上田安子服飾専門学校ファッションフォトグラフィックコースにて講師を務める。その一方でウェディング前撮り、成人式前撮り、プロフィール撮影、キッズ撮影、広告撮影、商品撮影など幅広く活躍している。
日本写真家協会 正会員・東京カメラ部2022 10選