パナソニック LUMIX S9 新色が登場! | 鮮やかな色合いのキャメルオレンジ
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はじめに
今回はLUMIX S9に新たなカラー「キャメルオレンジ」が登場したということで、改めてS9の魅力についてレビューしていきたいと思います。
小さくて可愛らしい見た目なのにフルサイズという大きいセンサーを積んでおり、簡単にプロが撮ったような写真を撮れるコンパクトなミラーレスカメラです。
LUMIX S9 スペック
・カメラ有効画素数 2420万画素
・撮像素子 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)CMOSセンサー
・ボディ内手ブレ補正 5軸、Dual I.S. 2
・カードスロット SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード:UHS-I/UHS-II UHS Speed class 3/UHS-II ビデオスピードクラス 90対応
・4K動画撮影 C4K/60p、4K/60p
・ISO感度 100-51200(拡張ISO設定時 50-204800)
・連写撮影 連写撮影速度(高速(H)、AFS/MF時、メカシャッター)約9コマ/秒※電子シャッター
・モニター 3.0型 約184万ドットモニター タッチパネル フリーアングル
・フォトスタイル シネライクD/シネライクV
・USB端子 USB 3.2 Type-C (SUPER SPEED)USB3.2 GEN2
・HDMI端子 micro HDMI Type D
・外形寸法 約126mm × 約73.9mm × 約46.7mm
・重量 約486g(バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)
・カラー キャメルオレンジ
購入後は有償のエクステリア張り替えサービスで、キャメルオレンジ、スモーキーホワイト、ターコイズブルー、ダークオリーブ、クリムゾンレッド、ナイトブルー、ジェットブラックに変更も可能
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LUMIX S9の特徴
見た目はフルサイズとは思えないぐらいコンパクトなボディサイズでカラーバリエーションが豊富なので様々な色から選べるカメラとなっています。
フルサイズのカメラというと重くて見た目がごついイメージがあり、気軽に外に持ち運んで軽くスナップ撮影しようという気持ちにはなれない方もいると思います。カメラ本体だけで1kgあるLUMIX S1と同じ画素数(2420万画素)のフルサイズでありながら、コンパクトで見た目も可愛らしくポケットや小さいバッグに入れて人目も気せず、カフェやレストランで気軽に撮影することができます。
LUMIX S1と比べてみるとLUMIX S9のコンパクトなデザインが一目瞭然ですね。
バリアングルモニターなので自由自在に動かすことができ、モニターを見やすい位置に角度を変え、ローアングル撮影やモニターを正面に向けて自撮り撮影も快適に行うことができます。
キットレンズの特徴
AF対応フルサイズミラーレスカメラ用交換レンズLUMIX S 18-40mm F4.5-6.3の見た目はとてもコンパクトです。重量は約155gと非常に軽量なのでグリップのないLUMIX S9に装着しても、フロントヘビーにならず快適に撮りまわしができました。
焦点距離が18mm〜なので狭い場所での撮影やビル群をローアングルで煽って撮影してビル全体を入れることもできて、40mmにすればカフェやレストランでの料理のブツ撮りができます。
テレ端の40mmにするとF値も6.3になり、明るさが足りない場面でISOを上げて撮影してもノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができます。またF6.3でもしっかり背景がボケるので被写体が強調されて綺麗な作品を撮ることができます。
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◻︎撮影環境 40mm・F6.3・ISO250・1/50s
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◻︎撮影環境 40mm・F6.3・ISO125・1/50s
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◻︎撮影環境 40mm・F6.3・ISO100・1/160s
最短撮影距離0.15mの特徴を活かして撮影した作品。凍った水溜り(結氷)に凍った枯葉を撮影しました。
こういったアブストラクト撮影は、寄りで撮影してF値をあげて全体にピントを合わせて三脚を使い撮影することが多いですが、LUMIX S9の5軸5.0段ボディ内手ブレ補正の特性を活かして手持ちで撮影しました。ブレずに周りもピントを合わせて撮影することができました。
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◻︎撮影環境 40mm・F10・ISO160・ 1/50s
多彩な色表現ができるフォトスタイル
本機は撮影時にさまざまなフォトスタイルを選ぶことができます。
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モニターで風景を確認しながらフォトスタイルを変えて、その風景に合うものを選んで撮影することが出来るので選んでいるだけでも楽しいです。RAWで撮影すれば撮影後にLightroomでフォトスタイルを変えることも出来ます。
私がこの風景を撮影している時に1番良かったと思うフォトスタイルは『LEICAモノクローム』でした。日中の照らされた山の斜面と針葉樹のシャドウがLEICAモノクロームにすごくマッチしました。
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◻︎撮影環境 40mm・F11・ISO100・1/200s
◻︎フォトスタイル LEICAモノクローム
11月10日 8:40頃に撮影した木戸池の作品です。
この時間には太陽が上がりきっていて木全体に光が当たっていたので、白と黒をはっきりさせたいと思いLEICAモノクロームを使って撮影しました。
紅葉が終わって見えてきた木々達の幹もモノクロームにすることによって白と黒でしっかりと映し出されていて、コンパクトで可愛らしいカメラで撮影したとは思えない繊細でシャープな描写に驚きました。
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◻︎撮影環境 40mm・F10・ISO200・1/50s
◻︎フォトスタイル LEICAモノクローム
10月27日 6:20頃に高ボッチ高原で撮影した、日の出直後の雲海と富士山の作品です。
横構図で撮影して、バランスが良くなるようにLightroomでアスペクト比を2:1にしました。トリミングはしていません。
この場所は景色が見渡せる開けている場所なので40mmでもこの広さで撮影することができ、富士山の周りの山々と諏訪湖全体に広がった雲海を満遍なく写せました。
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◻︎撮影環境 40mm・F6.3・ISO100・1/800s
おわりに
LUMIX S9とLUMIX S 18-40mm F4.5-6.3をお借りして撮影させていただきましたが、素晴らしいカメラでした。
今まで私は大きいカメラが1番すごいという考えでしたがLUMIX S9を使ってみて、ファインダーがない点や防塵防滴のことを考えなければ、今までと同じ様に撮れるので気軽にカメラを持って出かけたい時は小さいカメラでもいいなと思いました。
今は携帯でも綺麗に撮れる時代ですが、写真に興味のある方はLUMIX S9で撮る喜び、持つ喜びを体験してみてください。
■写真家:あらぽん
1997年埼玉県生まれ。都会のスナップや自然風景を中心に撮影している。フォトコンテスト入賞や企業案件、アンバサダーなど写真活動の幅を広げている。