【機材欲注意!】RICOH GR IIIに魅せられた男による、まさかの再レビュー
はじめに(なぜ第2弾?)
第一弾のレビューで、そのコンパクトさとAPS-Cセンサーによる写りの良さからGRⅢの魅力に憑りつかれる筆者。メーカーさまへ返却する際は、とても名残惜しく感じていました。
あの小さいボディに、約2424万画素のAPS-Cセンサーを搭載。センサーの性能だけ見れば、もはやコンパクトデジタルカメラの領域を超えて一眼レフやミラーレスカメラと同じものです。
ある日、編集長から「そういえばGRⅢもう1回貸して頂けるかもしれないけど、1回使ったからもう大丈夫?」と聞かれ、心優しい編集長のおかげで第2弾が実現しました。
今回は前回のレビューとは異なる角度からGRⅢを見てみました。
イメージコントロールのエフェクトがエモい・・
GRⅢには、スタンダード・ビビッド・ハイコントラスト白黒・モノトーン・ソフトモノトーン・ハードモノトーン・ポジフイルム調・ブリーチバイパス・レトロ・HDR調の合計10種類の絵作りをすることができます。
また、これらのイメージコントロールをベースに彩度や明るさを自分好みに調整することもできるので、自分なりの表現もしやすいのではないかと思いました。
特にモノクロのエフェクトだけで4種類あるので、モノクロに対する熱い思いを感じました。
ちなみに左の写真はブリーチバイパスを使用、右はポジフイルム調を使用。設定は絞り優先モードで撮影したものです。イメージコントロールを変更するだけで雰囲気が異なるので、シーンに合わせて様々な表現ができます。(筆者はブリーチバイパスが好きになりました)
さすがの逆光耐性
撮影した場所は大阪。旅行で写真を撮りに行ったのですが、小さいボディはポケットに入るほどで非常に助かりました。
この日は5月にも関わらず、カンカン照りで気温は31度を記録するほどの暑い日でした。写真は、あまりにも暑かったので小休憩のため木陰に入った時に撮影した1枚です。
日差しがあまりにも強かったので「どんだけ暑いの?」と思って太陽を見上げた時、新緑の葉が透けて美しかったので撮ったのですが、さすがGR。逆光でも美しく仕上げてくれました。
「こうだったら…」と筆者が思う3つのポイント
ここまでGRⅢの良いところを書かせていただきましたが、好きになった故に「こうだったらなぁ」と筆者が感じたポイントが3点あります。
1点目は、チルト液晶です。なくても撮影できますが、ローアングルでの撮影であると便利だなと思いました。
2点目は内蔵フラッシュです。ISO25600までのGRⅡと比べてGRⅢはISO102400までと大きな進化を遂げたことでフラッシュを使うシーンは減ると思います。
しかし、例えば暗い場所でフラッシュを焚いてフイルムカメラで撮ったような風合いにしたいなどで使う方は「あったら良いなぁ~」と感じるかな?と思いました。
3つ点目は電池持ちです。軽くて持ち出す機会が多く、写りが良いので「とりあえずここも撮ってみよう」とたくさん撮ってしまいたくなるGRだからこその悩みです。
しかし無くても大丈夫な方は大丈夫ですし、バッテリーも小さいので予備で1個持っていることや、モバイルバッテリーで充電できるので、致命的ではなく少し気になる程度でした。
最後に
GRⅢを持つようになってから、日常から旅行中まであらゆる被写体を見るようになりました。というのも起動時間だけでなく、AFも速いので「良いな」と思ったらすぐに撮影できる。というのは非常に良かったです。
また、被写体だけではなく、影の部分を探すようになり意識して光と影を見るようになりました。なんだか写真の基礎を勉強しているようでした笑
美しい写真を撮りたくて、どこにでも持って行ってなんでも撮ってみたくなる。そんな魅力的な部分がGRの愛されるポイントだと思います。