桜の時期に親子セルフィーを撮ってみよう|Maki

Maki
桜の時期に親子セルフィーを撮ってみよう|Maki

2025/3/22(土)に開催されるソニープロカメラマンセミナーでは、本記事でもレビューしているMakiさんが登壇して「我が子のベストカメラマンになろう」を開催します。本記事をご覧頂き、更に深い理解を求められている方は奮ってご参加ください。セミナーの詳細は文末に記載しています。

はじめに

みなさま、初めまして。フォトグラファーのMakiと申します。
現在、0歳と5歳の2児の母で、我が子の日常写真や親子セルフィーを撮っています。

子どもの誕生をきっかけにカメラを始めたのですが、子どもがまだ小さいうちに 『親子セルフィーの世界』と出会えたことは本当に幸せなことだな〜としみじみ実感しています。これまで5年近くセルフィーを撮ってきましたが、どの写真も見返すたびに「この時セルフィーで残しておいて本当に良かったなぁ・・・」と思うことばかりです。子どもの “今” を切り取るだけでなく、二度と戻ってこない今だけの親子の空気感や距離感、サイズ感までをも写真に残しておくことの価値を日々感じています。セルフィーはカメラを持っている誰もが経験できる『特権』なので、是非みなさまにも気軽にチャレンジしてみていただけたらと思います。

セルフィーを撮るようになったきっかけ

そもそも親子セルフィーを撮ることになったのは、小さな悩みからでした。とにかく我が子の可愛い笑顔の写真を撮りたくて、その中でも特にママに向ける表情はひときわ特別なものだと感じていたので、ママに向けるその笑顔ばかりを狙っていました。でもいざカメラを構えて撮った写真を見てみると、どうしても自分の目で見ているリアルな表情とは違って、なんだかほんの少し曇って見えるというか・・・ママに向けた100%の笑顔ではなくて、なんとなく2-3割減した表情のように感じていました。

それにはいくつかの理由があると思います。可愛いと思ってすぐさまシャッターを押したつもりでも、どうしてもほんの一瞬の遅れが発生するので笑顔のピークは逃してしまうこと、単純に子どもの視界にカメラが入ることで気が逸れてしまうこともあると思います。さらには、ケラケラ笑いながら楽しそうな瞬間が撮れた!と思っても、厳密にはカメラではなくてカメラを構えるママの方を見ているので、アップにして確認すると目線が微妙にズレてしまうことも気になっていました。どうしたらママに向けるこの100%の笑顔を写真に収められるんだろうと考えた時に、じゃあいっそのことママごと一緒に撮れば良いんじゃない?!と思って、親子の姿そのものを丸っとセルフィーで撮ってみたのが一番最初でした。 

ソニー α7 III + FE 35mm F1.4 GM
ISO160 35mm f2.8 SS1/500 

親子セルフィーの魅力とメリット

その時お気に入りだった歌を一緒に歌いながらただ目を合わせて笑っているだけの写真だったのですが、初めてそのセルフィーの写真を見た時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。そこには親子の間に流れる愛や空気感までもが写っていて、「愛って見えるんだ!」と感動したんですね。正直、構図もイマイチだし、前後にはピントの甘い写真もたくさん量産したのですが、それでもセルフィーで撮った写真は全部が愛おしくて、どの写真も宝物のように感じました。親子二人だけの世界だからこそ、他に誰もいない世界だからこその安心感の中で撮れた自然体の姿は、まさに私が撮りたいと思っていたありのままの世界でした。

ソニー α7 IV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ISO100 103mm f2.8 SS1/320

それからはお家でも、公園でも、お出かけ先でもいろんな所でセルフィーを撮るようになりました。子どもが小さいうちはとにかく動き回るし、いてほしいところでじっとしてくれないし、思うように上手く撮れなくて困っているという方も多いと思います。でもセルフィーであれば抱っこしたり、手を繋いだりすることで、撮りたい配置で収めたい構図の写真を撮ることができますし、何よりも親がそばにいることで子どもも安心して自然な笑顔になれると思うので、良い表情で撮れる確率も一気に増すはずです。子どもも一人で撮られるよりもママやパパと一緒に写真を撮るほうがきっと嬉しいですもんね!

子どもの自然な表情を収められるだけでなく、実は思わぬ発見もあったりします。最初セルフィーした写真を見て、「えっ!私ってこんな顔してるんだ!」と驚いたのです。そこには今まで見たことのない「母の顔」をしている自分がいて、生まれて初めて見た知らない自分の顔に心底ビックリしました。子どもに対してだけ見せている顔であり、セルフィーをしたからこそ見ることができた顔でした。最初は子どもがママに向ける表情を撮りたいと思って始めたセルフィーですが、それだけでなく子どもに向ける親の顔、親子の間に流れる愛や空気感までをもそのまま全部写してくれるんだと気付くことができ、ますますセルフィーの魅力にハマっていきました。まさに親子の “今” を写すセルフィーですね。

すぐにできる桜で親子セルフィーを撮る方法

「親子写真を残したい季節は何ですか?」と聞くと、桜の時期だと答える方はきっと少なくないと思います。やっぱり日本人にとって一気に咲き誇り儚く散る桜は一年の中でも格別のひと時であり、どの年齢においても子どもの成長を感じる特別な季節ですよね。

そんな桜の時期にこそチャレンジしてほしい、誰でもできる簡単なセルフィーの撮り方を2つご紹介したいと思います。セルフィーの撮り方については桜に限らず、どの季節でもどんなシーンでも同じように使える方法ですので、是非覚えておいてくださいね!

誰か自分以外に大人がいる時

一番簡単な方法として、誰かにピントを合わせてからセルフタイマーのシャッターを切る、これだけでセルフィーが撮れます。
パパなど誰か自分以外に大人の方がいらっしゃれば、その人に立ってほしい場所に立ってもらってピントを合わせるだけ。もしお子様が少しの間じっとできる年齢であれば、お子様にピントを合わせてももちろんOK。あとはセルフタイマーにしてシャッターを押すだけです。

ソニー α7 IV + FE 135mm F1.8 GM
ISO100 135mm f2.8 SS1/500
ソニー α7 IV + FE 135mm F1.8 GM
ISO100 135mm f2.8 SS1/500

【カメラの設定】※ソニー αシリーズの場合
●「ドライブモード」→「セルフタイマー(連続)10秒後5枚」か「セルフタイマー(連続)10秒後3枚」にして連写モードにする
連写にしておくと前後何枚か撮れるので、ベストショットを選びやすくなると思います。

●「インターバル撮影機能」がついているカメラであれば、インターバル撮影もオススメです!あらかじめ設定した間隔で勝手にシャッターを切り続けてくれるので、一回シャッターを押すだけで自然な瞬間をたくさん切り撮れるという方法もあります。シャッター間隔も撮影枚数も自由に設定できます。

【撮影の流れ】
撮りたい構図を決めて、カメラを三脚にセットする

誰かに立ち位置に立ってもらい、その人にピントを合わせる

シャッターを押して、ピントを合わせた人の横に行く

★大事なポイント!
ピントを合わせた人の横に立つようにすること!
ピントは横の面で合っているので、前後に並ぶのではなく横に一列に並ぶイメージで立つと、皆にピントが合った状態で撮ることができます。

他に誰もいない時

まだ抱っこ時期なので離れられない、子どもが小さくて一人でじっと待っていられないという状況もあると思います。小さな子供と自分しかいなくて誰もピントを合わせられる人がいない、そんな時に便利なのはスマホアプリを使うことです。

ソニーの場合はCreators’ Appというアプリがあるので、それを使ってスマホとカメラを連動させてリモート撮影することができます。スマホの画面で画角を確認しながら被写体の位置調整やカメラの各種設定、ピント合わせ、シャッターを切ることができます。画角の中でどう写っているのか、自分たちの立ち位置や体、顔の角度がどうなっているかを確認しながら動けるので、落ち着いて効率良く撮ることができます。

ソニー α7 IV + FE 135mm F1.8 GM
ISO100 135mm f2.8 SS1/1000
ソニー α7 IV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ISO100 137mm f2.8 SS1/1250

【カメラの設定】
撮影時の設定は上と同じでOKです

【撮影の流れ】
撮りたい構図を決めて、カメラを三脚にセットする

スマホのアプリを起動し、カメラと接続する

スマホ画面で構図を確認する

スマホ画面でピントを合わせて、シャッターを押す

10秒数えている間に、スマホをポケットに入れるか足元に置いて見えないように隠す

★大事なポイント!
撮影する前にあらかじめお家でアプリを起動し、スマホとカメラを事前にペアリングしておいてください。そしてスマホ画面での操作方法や使い方に慣れておくようにすると、いざ撮影するとなった時にスムーズに使えます。意外と外で撮影しようとすると、環境によっては接続が上手くいかなかったり、途中で途切れてしまったり、焦ってアタフタしてしまうこともあるので、お家でスマホアプリを使ったセルフィーの練習を何度かしておくと安心です。そして、アプリとの接続状況をなるべく安定させるためにも、慣れるまではできるだけ焦点距離の短いレンズで撮影されるほうが良いかもしれません。まずは広角寄りのレンズから試してみて、慣れてきたら少しずつ焦点距離を伸ばすと上手くいくと思います。

この基本の2つの方法さえ知っておけば、イベントなどで記念撮影したい時や旅行先でも、いつでもどこでも親子写真、家族写真を簡単に残すことができます。

桜の時期にオススメの構図3選

撮り方は分かったけど構図選びが難しくてなかなかサッと撮れないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、桜の時期にオススメの構図も具体的に3つご紹介したいと思います。

桜並木の一本道を見つけよう!

一本道を中心に画角を決め、その真ん中に被写体が立つだけでスッキリ整った構図になります。桜並木があれば大体沿うようにして一本道になっている場所があると思うので、比較的近所でも見つけやすいと思います。一本道の両サイドに桜があると桜のフレームのような形で撮れますし、片側でもボリュームがあれば桜の屋根のような形で撮れると思います。

ソニー α7 IV + FE 35mm F1.4 GM
ISO100 35mm f2.8 SS1/1250
ソニー α7 IV + FE 135mm F1.8 GM
ISO100 135mm f2.8 SS1/1250

桜の木の下にあるベンチを使って撮ってみよう!

大きな公園だとこんなベンチがたくさん置いてあると思います。ベンチはセルフィーにとってすごく便利アイテムで、そもそもベンチを真ん中に捉えるだけで絵になるので簡単に構図が取りやすい、ピント合わせもしやすい、おまけに動き回る子どもでもベンチがあるだけでそこに留まる時間が増えるというメリット尽くしです。もし桜の木の下にあるベンチを見つけたら、そこは最高のセルフィーポイントだと思ってください!

ソニー α7 IV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ISO100 89mm f2.8 SS1/1000
ソニー α7 IV + FE 35mm F1.4 GM
ISO100 35mm f2.5 SS1/1250

低い枝を探そう!

桜の中に埋もれる構図に憧れる方も多いと思います。埋もれ構図で撮りたい場合は、なるべく低く垂れ下がっているような桜の枝を見つけて、枝と枝の間に立つことがポイントです!さらにもし可能であれば隣接した木を利用して前ボケを入れて撮るとさらにお花のボリューム感が増し、まるで誰かに撮ってもらったような上級者っぽい写真を撮ることもできます。

ソニー α7 IV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ISO100 200mm f2.8 SS1/800
ソニー α7 IV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ISO100 113mm f2.8 SS1/640

セルフィーの撮り方を知っておくだけでなく、いろんな構図パターンも頭の中でイメージしておくことでセルフィーのハードルが下がってトライしやすくなりますし、どこで撮れるかな〜なんて考えながら歩くだけでご近所のお散歩が今まで以上に楽しくなるかもしれませんね!

さいごに

他の誰かに撮ってもらったのではなく自分で撮った親子写真というのは、その時の思い出や親として感じた感情までをも一緒に閉じ込めてくれるものです。そんな思いの込もった宝物のような親子写真を是非たくさん撮っていただけたら嬉しいなと思います。スマホやPCの待受画面にしたり、夜な夜な見返してニヤニヤしたりしながら、自分で撮った最高の親子写真を日々のパワーに変えて、毎日の目まぐるしい子育てを楽しく乗り越えていきましょう!(笑)

 

 

【2025/3/22】Makiさん登壇の「我が子のベストカメラマンになろう!」
セミナーを開催

2025年3月22日(土)講師にMakiさんをお招きして、「我が子のベストカメラマンになろう!」をテーマにセミナーを開催します。その中で今回の記事で紹介したα7 IV含むα7シリーズを使用した撮影のポイントや、おすすめのFEレンズの紹介、各レンズの特徴やそのシーン別使用例などをお話しいただきます。普段から撮影されている方や、これから撮影を始めてみたいと考えている方にオススメのセミナーです

本セミナーは全国のカメラのキタムラ51店舗でライブ中継にて開催いたします。参加費は無料!講師への質問もできますのでこの機会にぜひお気軽にご参加ください。セミナー終了後、一部の店舗では普段取り扱いのない特別なカメラやレンズが体験できます。開催店舗をぜひご確認ください!

▼Maki氏メッセージ動画

【概要と申込み】
■開催日:2025年3月22日(土):Maki氏「我が子のベストカメラマンになろう!」

■開催時間:【第一部】11:00~12:00【第二部】14:00~15:00 ※一部、二部は同様の内容ですのでご都合の良い方にご参加ください。
■費用:無料
■場所:カメラのキタムラ ライブ中継先店舗(下記店舗一覧よりご確認ください)
■定員&申込み:希望店舗へお問い合わせ、ご連絡ください
■申込み期限:各開催日前日の店舗営業時間内

【店舗一覧】
募集状況や申込み、ご質問などは申込み希望店舗へお電話ください。
★の表記がある店舗では当日限定のラインナップでカメラやレンズの体験ができます。

■北海道:札幌/羊ケ丘通り店
■北海道:札幌/元町店
■秋田県:秋田/広面店
■山形県:山形/馬見ヶ崎店
■山形県:米沢/金池店
■宮城県:仙台/泉店
■群馬県:太田/太田店
■茨城県:水戸/下市店
■埼玉県:鶴ヶ島/鶴ヶ島店
■埼玉県:埼玉/狭山富士見店
■埼玉県:熊谷/熊谷店
■埼玉県:埼玉/坂戸店
■千葉県:市川/北国分店
■東京都:新宿/北村写真機店
■東京都:東京/羽村店
■神奈川県:平塚/平塚店
■山梨県:甲府/アルプス通り店
■静岡県:掛川/中央店
■静岡県:富士/市役所前店
■静岡県:浜松/柳通り店
■長野県:松本/並柳店
■長野県:上田/上田店
■富山県:富山/掛尾店
■富山県:高岡/鐘紡町店
■石川県:小松/小松店
■石川県:金沢/有松店
■石川県:金沢/浅野本町店
■福井県:武生/武生店
■愛知県:豊橋/牧野店
■愛知県:豊川/諏訪店
■愛知県:一宮/中島通り店
■愛知県:名古屋/守山・今尻店
■三重県:四日市/西浦店
■滋賀県:草津/野村店
■京都府:京都/四条西院店
■大阪府:河内長野/河内長野店
■兵庫県:姫路/英賀保店
■岡山県:岡山/東岡山店
■岡山県:岡山/下中野店
■島根県:松江/学園通り店
■広島県:広島/あけぼの店
■香川県:高松/高松南店
■福岡県:福岡/ミーナ天神店
■福岡県:久留米/上津店
■福岡県:小倉/湯川店
■福岡県:八幡/折尾店
■大分県:大分/光吉店
■熊本県:熊本/東バイパス中央店
■宮崎県:宮崎/中央店
■佐賀県:佐賀/南部バイパス店
■鹿児島県:鹿児島/中山バイパス店

 

【Maki氏プロフィール】

大阪生まれ、関東在住。母、時々フォトグラファー。子どもの誕生をきっかけにゼロからカメラを始め、四季折々の身近にある自然を愛でながら、我が子の日常写真や親子セルフィーを撮っている。我が子を被写体に、旅行やホテル・観光施設などの企業撮影、商品撮影にも携わっている。また、子どもの一番のベストショットが撮れるのはやはり親だと思うので、カメラが好きなママ・パパ向けにもっと我が子と楽しみながら写真を撮る方法を伝えるオンライン写真講座を複数開催している。

ホームページ http://www.makigraphy.com
Instagram http://www.instagram.com/no_right_no_life/

 

 

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