Weekly Pickupショッピングのご案内
2008.12.26
現在発売中、および近日中に登場予定の新製品をピックアップして、いち早く読者の皆様にご紹介いたします。お買い物の予定をじっくりと、ご検討ください。
※商品の価格、ご予約、入荷状況などについては、ネットショップにアクセスしていただくか、お近くのキタムラ店頭にてお確かめください。
フィルムからデジタルへと、一眼レフカメラの主流が変化したことで、特殊フィルムを使う撮影も、少なからず影響を受けました。その代表例が、赤外写真。フィルムカメラでは、専用の赤外線フィルムを使用していましたが、同様の写真が、このレンズ装着用フィルターを使うことで、デジタル一眼レフでも撮影できます。
この交換レンズ用フィルターは、カメラを白黒モードに設定して使用。デジタルカメラでは、画像センサーの手前にローパスフィルター(内蔵部品の一つ)が付いていて、そこで赤外線の大半をカットしています。しかし、一部は透過するので、赤外線を露光することは可能です。この赤外線の存在を、フィルターの効果によって、より強調して撮影するのが赤外写真です。
実際に、この赤外フィルターをレンズに装着して撮影すると、赤外線の反射率が高い、緑色をした木の葉っぱなどの被写体が白く描写され、独特の世界観を表現できます。木の幹や枝の部分に対して、葉っぱの再現濃度が、普通の白黒写真とは大きく異なり、見た目の印象も変化。狙う被写体の選び方を工夫すれば、個性的な写真作品が撮影できます。
赤外線フィルムは、撮影時の取扱いが難しかったのですが、デジタルなら赤外撮影も簡単。ただし、光量が減ってスローシャッターになるので、三脚を使用し、露出にも注意してください。ローパスフィルターの赤外線透過量が、カメラのメーカー・機種ごとに違うので、適正露出は、ユーザーの方ご自身で試行錯誤して、自分なりのベストの露出を探す必要があります。この点は、撮った画像を、すぐに液晶モニターで確認・削除できるデジタルカメラなら、特に問題はないでしょう。
ちなみに、最近の交換レンズでは、赤外指標が距離目盛りにないものが多く、普及タイプのレンズでは距離目盛りそのものが付いていない例もあるので、ピント合わせが、特に注意すべきポイントとなります。対策としては、なるべく絞り気味で露出を決めるのがコツです。
(メーカー希望小売価格/税別1万1,000円~)
普通の一眼レフ用交換レンズとは違う、大きな前景ボケ・背景ボケを生かして、個性的な写真が撮れる特殊レンズ。一眼レフカメラに装着して、光学ファインダーを見ながら撮影します。シャープで歪みのない写真とは正反対で、異次元のような映像世界を表現できるのが特徴です。購入時に付属している、ダブルグラスのレンズでは、本物の風景を模型の箱庭のように撮ることが可能。こういった写真は、建築物の記録撮影に使うアオリレンズを目的外利用して撮る方法が知られていますが、同じような画面効果を、1/5くらいの値段で手軽に楽しむことができます。
レンズ本体は、一部が可動式。光学系を、カメラの撮像面に対して傾けることで、自在に被写界深度を調整できます。グラデーションのあるボケに囲まれて、しっかりとピントの合った部分ができるので、画面全体を印象的に演出した写真を撮影可能です。写真を、「単に物体の外面を記録した立体コピー」と考える人には、これは何だかよくわからないレンズかもしれませんが、写真にアートとしての価値を求める人には、なかなか魅力的なレンズだと興味がわくはず。
絞り調整は、ディスク交換式となっていて、操作に手間はかかりますが、f2~22まで対応。光学系(光学レンズ部)も交換可能で、付属品のほかに、シングルグラス50mm、プラスチックレンズ50mm、ピンホールレンズ(ピンホールカメラf177)の3タイプが、別売りされています。
クリエイティブな写真には、お手本がありません。自分自身のアイデアと遊び心で、このレンズの使い道を探してみてください。そろそろ普通の写真に飽きた、という方におすすめ。
(メーカー希望小売価格/オープン)
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。