Weekly Pickupショッピングのご案内
2010.07.02
現在発売中、および近日中に登場予定の新製品をピックアップして、いち早く読者の皆様にご紹介いたします。お買い物の予定をじっくりと、ご検討ください。
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645D
メーカーサイト
35ミリ判フルサイズ仕様をラインアップしている他社の高級デジタル一眼レフより、もうひと回り大きいサイズの画像センサーを搭載した、中判サイズのデジタル一眼レフカメラ。きょう体のサイズと、レンズマウントは、中判フィルムを使用するフィルムカメラの「645」と同じですが、実際に写る画像の面積では、645判より少しだけ小さい寸法となります(中判645のフルサイズではないという意味です)。
フィルムカメラの「645」で写せる画角を基準とした場合、こちらのデジタル仕様で写せる画角は、焦点距離換算で約1.3倍。例えて言うなら、35ミリ判フルサイズに対するAPS-Cサイズの場合と同様、使用レンズのミリ数が一定の条件では、フィルム機より少し拡大されて、撮れた写真に望遠効果が現れることとなります。ただし、この換算値は、あくまで中判だけでの比較ですから、35ミリ判換算して表す場合の「見た目」の画角については、逆に少しだけ広がって、使用レンズの約0.8倍相当(35ミリ判比)という換算焦点距離(画角)となります。レンズのミリ数が同じでも、35ミリ判より広角になるのは、中判ゆえに、レンズが作る丸い光学像を写し取れる範囲が、より広くなるからです。
画像センサーはCCDで、デジタル一眼レフ全体でも最大クラスとなる、有効4000万画素を達成。そして、CCDにローパスフィルターを使わない構造が採用されたので、画面の細部まで、フィルムに近い精細な描写が得られます。ただし、弱点として、1画像ごとに処理するデータ量は多くなるため、高速連写だけは、あまり得意ではありません。その点では、被写界深度の効果を自在に操って、じっくりと風景や植物などの静物を撮る場合などに、本機の性能が適していることになります。
ちなみに、この機種には、手ブレ補正機能がありません。ただし、基本的に中判カメラは、三脚に据え付けて撮影することが多いので、そもそも手ブレ補正機能は、たとえ付いていても、ほとんど使わないはずです。三脚使用時の利便性は高く、本機には、ボディ底面のほかに、もう一つ、側面にも三脚取付け用のネジ穴があり、横位置でも縦位置でも、自在に構図を変えることができます。なお、ライブビュー機能と、動画機能はありません。
発売は、ボディのみ単体での扱いで、レンズキットはありませんが、新製品のレンズとして、AF単焦点レンズの55mm/F2.8が発売されています。その他の焦点距離には、フィルム用の「645」と同じレンズが使えます。
ツァイス Makro Planar T*2/50mm
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デジタル全盛になり、変わり種の製品が増えた結果、「何が標準なのか?」ということが、とかくわかりにくい時代です。そんな昨今のカメラ機材の中にあって、まさしく、「これこそが標準だ」と言えるのが、この単焦点標準レンズ。カールツァイスの、マニュアルフォーカス専用タイプ、焦点距離50mmのレンズです。レンズメーカー製で、カメラメーカー各社用の固定マウントをラインアップ。MFで使うことになりますが、キヤノンEOS、ニコン、ペンタックスの各専用マウントが選べます。製品写真は、キヤノンEOS用の例。
この標準レンズは、フィルムでも、デジタルでも使用可。開放絞りF2.0ということで、標準レンズの開放F値としては普通の明るさなのですが、ほかにはない特徴として、実は、マクロ機能が付いています。このレンズだけでも、撮影倍率1/2倍までの近接撮影が可能で、最短撮影距離は、一般的な普通の標準レンズより近い、フィルム面から0.24メートル。この優れた近接設計まで踏まえて見直すなら、このレンズの開放F値は、標準マクロレンズとしては、最高級レベルと言えるでしょう。
近接撮影時はマクロレンズとして、普通の撮影では汎用性の高い標準レンズとして、さまざまな用途に利用できる50mmレンズ。被写体が持つ色の再現性を求める方や、背景のボケ味にこだわる方に、使っていただきたいレンズです。
(定価/税込12万5,475円)
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。