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1997年5月16日
コンパクトカメラは誰でもが撮影できる簡単カメラです。リコーでは3倍ズーム、ソフトフォーカスモードなど高機能ながら32,000円(メーカー希望小売価格)と低価格のコンパクトカメラ[リコーRZ-105SF]をこのほど新発売しました。
このカメラの特長は誰でもが難しい操作なしに高度な撮影ができることです。まずピント合わせは、ガラス越しの撮影でもピッタリ合いますし、一番近い被写体にピントが合うように設計されていますから、撮りたい被写体が中央部になくてもフォーカスロックの操作なしでピントが合います。主な特長は次のとおりです。
1)スーパー夜景/遠景モード=被写体を夜景と二重露光し、両方にピントが合った写真が撮れます。
2)ソフトフォーカスモード=ポートレートや花などの撮影でシャープな写真とは一味違ったファンタジックな撮影が簡単にできます。
3)オートフラッシュの充実=顔が暗くなってしまう逆光であっても被写体との距離に応じて自動的にストロボが発光します。
4)AFマクロ機能=60cmまでの近接撮影が可能で、最大A5サイズの被写体を画面いっぱいに撮影できます。
5)3倍ズームレンズ=38~105mm の3倍ズームですから遠くの被写体をグッと引き付けてくれ、幼稚園や学校行事の写真が楽しくなります。もちろんパノラマ撮影もできます。
日本アグフア・ゲバルトはこのほど、SEM結晶技術という新しい技術を用いたアグフアカラーネガフィルム“HDC
400”を発売しました。この技術によって写真の粒状性が一段と向上させるとともに、高い色飽和度、抜群の画像鮮鋭性を備え、よりきれいな画像が得られるようになりました。またラチチュードが広いことで適正露出からオーバーやアンダーに撮影してしまっても、カラーバランスが崩れることなくきれいな写真が得られます。
また、この新製品を機会に日本市場でのアグフアネガカラーフィルムは[HDC]に統一されることになりました。[HDC]はHigh Deintion Color (鮮明度の高い色彩)の略です。
[HDC 400メーカー希望価格]24枚+3枚撮り 575円、36枚撮り 785円
ニコンの高級一眼レフ『F4』が5月の受注分をもって生産を中止することになりました。現在ニコンにはF3、F4、F5のシリーズがありますが、F5でF4の代わりができるのではないか、またF3は手動巻き上げが存在価値になっていることから、両極端の機種を残し、機能的に中間にあるF4の生産が中止されたようです。
「F4でなければ」のこだわりを持っている方は早目に注文されると良いでしょう。生産が中止されても10年間分の部品は確保しているとのことです。ひとつの時代を作ったカメラが市場から退くことになりました。
*6月1日まで 映像と記憶が交叉する福岡の日々 井上孝治作品展「想い出の街」
昭和30年前後の風情を捉えた写真展 約 100点 全作品モノクロ
*6月3日から29日まで 名取洋之助作品展「ロマネスク Part Ⅰ」
「Helpless」で衝撃的デビューを飾った新星、青山真治の監督第2作「チンピラ」。説明的な台詞や描写を極力排しつつ、都会の片隅に生きる若者達の日々をパワフルに、乾いたタッチで描いた青春映画の傑作が誕生した。13年前、日本映画に閃光が走った。自ら脚本を描き、主演した映画「竜二」を引っ提げてスクリーンに登場した男の名は、金子正次。しかし、映画公開の直後、金子は病院のベッドで永遠の眠りにつく。あまりにあっけない幕切れだった。「チンピラ」は、金子正次が遺した4本のシナリオのうちの1作。すでに一度、川島透監督で映画化されている。
今回の再映画化で「チンピラ」は日本映画の古典への一歩を踏み出した。主役の二人を演じるのは、大沢たかおとダンカン。大沢は、甘いマスクの向こう側に虚無の広がりを持つ優しく狂暴な若者、洋一を見事に演じている。一方、ダンカン演じる道夫は、限りなく小市民でありながら、ほんの少しの誤差によって自分を破壊に追い込んでいく‘危険な男’。ダンカンの不思議な存在感が、華やかな大沢の乾いた空気と好対照を見せる。音楽を担当したのは鮎川誠。出会い、別れ、そして身近な人間の死などを描写したスクリーンの中に鮎川誠のギターが泣かせる・・・。そして、鮎川の歪んだギターを受け止めるのは石井勲の懐の深い映像。いくつもの才能がぶつかり合い、スパークし、いま再び日本映画界に閃光が走る。
ベスト・アルバムの時期というのは人によって違う、中にはデビュー2、3年で出す人もいるし、10年くらいして初めて、そういう形の作品をまとめる人もいる。それは“区切り”ということに対しての考え方の違いなのだと思う。今回、槙原敬之の初のベスト・アルバムがリリースされるが、今作はシングル16枚、オリジナル・アルバム7枚・・。これが90年10月25日のデビュー以来の彼のリリースの数になる。6年半という時間の中では、かなり多いほうだろう。活動年数よりアルバムのリリース数が多いということは、野球の投手でいえば、投球回数より奪った三振の方が上回るというのに近い。つまり本格派の剛球投手の勲章みたいなものだ。
今回の『SMILING』には16曲が収められている。シングル曲は、全てオリジナル・バージョンでそれ以外はアルバム・バージョン。全曲を新たにニューヨークを代表するマスタリングのプロダクション‘マスター・ディスク’のエンジニアがマスタリングし直しており、発売時期の違いを越えた統一感のある仕上がりになっている。曲順は発売順ではなく曲想や流れを考えた構成。最後に「遠く遠く」が聴けるのは、このアルバムに込めたメッセージのように思える。自分に全力投球してきた6年半の集大成・・それがこのベストになる。進学、就職など新たな出会いも多いこの季節、槙原敬之もこれをひと区切りに新しい海に船出していくことだろう。
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