'98国際プロフォトショーが開催される

　3月6日は啓蟄です。虫が土の中で蠢（うごめ）き出すといわれていますが、写真関係も東京のカメラショーが終えたのに、引き続いてIPPF（国際プロフォトフエア）が3月5～7日に東京池袋のサンシャインシティ文化ホールで開催され、春の訪れを感じさせてくれます。
　今回のショーではやはり映像のデジタル化が進行して、現像なしでも画像が得られることのアッピールがかなりありました。1600万画素の画像がA1サイズで銀塩写真と並べられていましたが、同等の品質が得られていました。前年との相違では、デジタルの作業が誰にでもできるように簡易化されていました。細々とした機材も豊富にありますが、デジタルカメラに接写用ストロボと接写レンズとをセットし、医療用の歯や細かい文字をアッピールしている例もあり、プロだけでなく、アマチュアにも喜ばれそうな製品が出ていました。

　このIPPFはその名の通りプロ向けの機材ショーですが、アマチュアの人も入場料を払えば自由に入れます。カメラショーと異なってジックリ見られ、説明も親切です。
（写真上 　様々なデジタル画像が出品される）
（写真下 　アオリを使った撮影コーナーも）

中判カメラ「ペンタックス67」用交換レンズ2種

　旭光学は、中判カメラ『ペンタックス= 67』用として、高画質設計の交換レンズ2種= 類を平成10年3月21日より発売します。いずれも6×7判フィルムの持つ高画質を十分に引き出す優れた性能を備えています。
＊SMC ペンタックス 67マクロ 100mmF4

主な特長

1)操作性、携帯性に優れた、高画質、高倍率のマクロレンズ。
2)フローティング機構の採用により諸収差が良好に補正され、無限遠から最短撮影距離まで優れた描写性能を発揮。
3)レンズ単体で1/1.9= 倍の最大撮影倍率を実現（レンズ前面に取付けて使用する「ライフ= サイズコンバーター」を付属品として備えており、より高倍率の近接撮影が可能）。
[ メーカー希望小売価格　SMC ペンタックス 67マクロ 100mmF4　148,000 円]=
＊SMC ペンタックス 67ズーム 55 ～100mmF4.5

主な特長

1)35mm判に換算して28mm～50mmに相当する焦点距離をもつ広角系ズームレンズ。
2)全焦点域にわたって像の平面性が良い3群ズーム方式の採用により、高い描写性能を実現。
3)大型の花形フードにより不要な光を効果的にカット。
4)全焦点域で開放F値が一定で、マニュアル露出やストロボ撮影時の操作性が抜群。
[SMCペンタックス 67ズーム 55 ～100mmF4.5 220,000円]

小型軽量、2倍ズームレンズ付きAPSカメラ

　旭光学は、24mm～48mm(135フィルム換算：約30mm～60mm）の2倍ズームレンズを備えた、APS(Advanced=Photo System: 新システム)= コンパクトカメラ「ペンタックスエフィーナ」に”ローズゴールド”ブラック”の2種類のカラーモデルを追加し、平成10年3月21日より発売します。
ペンタックス　エフィーナの特長
1)97( 幅) × 58(高) × 36.5(厚)mm= 、重さ155g（電池別）の小型軽量ボディー。
2)135= フィルム換算で約30mm～60mmに相当する、焦点距離24mm～48mmの2倍ズームレンズ。
3) C( 縦横比2：3) 、H( 縦横比9：16) 、P( 縦横比1：3)= の3種類のプリントタイプ 選択。
4)ズーム全域で最短撮影距離0.65m のマクロ機能。
［メーカー希望小売価格（税別）45,000円　= フトケース・ストラップ・リモコン付」

＜ホームページチェック！！＞

キヤノンAPS 『ふれ愛フォトコンテスト』
http://www.canon-sales.co.jp/Event/Campaign/photocon.html

オリンパス　ドキュメントスキャナの代名詞PaperPort= のカラー対応製品「PaperPort Strobe（ストローブ）」新発売
PaperPort Strobe= for DOS/V・NX　基本セット　36,800円
PaperPort Strobe for DOS/V・NX= 　e.Contact セット 40,800円
PaperPort Strobe for Mac= 　基本セット　49,800円（4月中旬）
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Paperport/ppstb.html

＜BOMがおすすめする今週のこの1本・この1枚！＞

★今週のオススメビデオ　　「マルタイの女」　3月12日レンタル開始

伊丹監督の体験が生んだ新テーマは“マルタイ”。葬式、食、金、性、暴力、死など、様々な角度から“日本”を描き続けてきた伊丹十三の監督第10作。タイトルの“マルタイ”とは警察用語で身辺保護の対象者、すなわち「ボデ　ィーガードされる人」のこと。本作は殺人事件を目撃し“マルタイ”となった女優が、2人の刑事に守られながら証言台に立つまでを追った波乱万丈のサスペンス・コメディ。
　主演は“女”シリーズを支え続けてきた宮本信子。共演は津川雅彦、村田雄浩ら伊丹映画の常連に、新たに西村雅彦を加え多彩な役者たちのアンサンブルが今回も魅力的。
　追悼、伊丹十三。彼こそ新しい日本映画界のパイオニアだった！！俳優、伊丹十三の初監督作が銀幕に登場した’84年、その“葬式”をめぐるエッセイのような作風は、日本映画に新鮮な“風”を送り込んで観客を魅了した。

★今週のオススメCD「ラルク・アン・シェル／Heart」　3月14日レンタル開始

新ドラマーを迎え、完全復活を遂げたラルクのNEWアルバム。年末の東京 ドーム公演でも披露され、hydeがアルト・サックスも担当する「LORE　LEY」（1曲目に収録）の持つ楽曲の力強さからもわかるように、この作品 には勇ましくも新しい生命が漲っている。タイトルの“HEART”は【心】、　しかもここに収録された10曲には数え切れない程の感情が込められ、聴く人々の心をくすぐっていく。リズム隊はこれまでになく重くうねり、ギターも音数は少ないが線が太くなっているので逆に存在感を増している。そして、鬼気 迫る何かをぶつけてくるかのようなhydeのボーカル。暗黙の期間も今では束の間を思わせる会心の一作。