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2012.vol10 秋山庄太郎記念「花」写真コンテスト2012入賞作品発表!! 応募総数約3,200点

写真家秋山庄太郎のライフワーク「花」。図鑑的な植物写真ではなく、写真芸術としてとらえ続けました。「美しい花をより美しく撮る」。それが、秋山庄太郎の花写真の原点です。秋山庄太郎創始による、「『花』写真コンテスト」は、2002年の第1回から数え、10回目を迎えました。「写真芸術の振興」と「福祉支援」、コンテストの志は、今も受け継がれています。

グランプリ「鷺飛翔」山田信一(東京都)

※敬称は略させていただきました。

特選

準特選

入選

総評:花の思いを写真に込めて

審査員 丹地敏明 氏
総評 秋山庄太郎「花」写真コンテストの審査を初めて担当し感じたことが二点あります。一点は、秋山先生が言われている「美しい花をより美しく撮る」ことです。図鑑的な植物写真ではなく写真芸術として捉えることが大切です。もう一点は、過去入賞の類似作品が多くタイトルに気配りがなかったことです。「写真芸術の振興」とともに「福祉支援」もなされるコンテストですから、こころ配りした撮影のあり方も重要です。花の種類は実に豊富です。知られざる花や野辺の花などをもっと見たいと思いました。
たんじ としあき/1936年広島県福山市生まれ。1963年山田書院写真部を経てフリーランスとなる。国内外ともに旅にまつわる取材が多く、風景・生活・民芸・工芸など撮影対象は多岐にわたる。第21回全国カレンダー展で通産大臣賞受賞。「西表国立公園郵便切手」「小笠原国立公園郵便切手」の原写真撮影者。出版物に丹地敏明写真集『沖縄』(主婦と生活社)、写真集+ CD-EXTRA『水の調べ・An Enchanting Melody of Water』(DDN)、「美しい日本・四季の名景」(日本写真企画)など多数。「美しい日本の歴史的風土100選」選定委員(平成19年)、日本写真家協会会員、日本写真協会会員、日本風景写真協会名誉会員。

審査員 鈴木理策 氏
総評 「美しい花の写真」を撮るために見ることと、花を見た時に感じた「美しさ」を写真に撮ることは、似ている様でいて全く別の事です。今回の審査では、珍しい花を撮っているとか、過去の作例を強く意識した作品よりも、撮影者が自身の「眼」を通して対象を感じていると伝わる写真を優先すべきではないか、と考え選考にあたりました。 大賞に選ばれた山田さんの作品は、花の姿から空を飛ぶ鳥を連想した発見の喜びがレンズによる特異な画面効果と共鳴しており、評価すべき点だと感じます。
すずき りさく/1963年和歌山県新宮市生まれ。1990年初個展。時間や記憶、場所の気配など、視覚に収まらない感覚を主題とする作品を発表。写真集に『White』(edition nord,2012年)、『熊野、雪、桜』(淡交社, 2007年)等。 受賞歴:第25回木村伊兵衛写真賞(2000年)、第22回東川賞・国内作家賞、平成18年度和歌山県文化奨励賞(共に2006年)、写真協会年度賞(2008年)。 作品収蔵先:東京国立近代美術館、東京都写真美術館、川崎市市民ミュージアム、青森県立美術館、ヒューストン美術館(Texas,USA)、国際写真センター(NY,USA)、プリンストン大学美術館(New Jersey,USA)等。

審査員 上野正人 氏
総評 本コンテストを創始した秋山庄太郎は、「鷺草は被写体として難しい」「写真芸術で魚眼レンズを使いこなすのは容易ではない」と言っていました。その二つをクリア―した個性的な作品がグランプリになりました。秋山写真芸術の理念は、「美しいものをより美しく撮る」。「美しい花」を、「より美しく」の表現は多種多様。また、作者の無言のメッセージを感じさせる、物語やドラマを想像させる、ドラマツルギー(余韻)などもたいせつなファクターでしょう。2002年の第1回以来、今回もそのような作品の数々に出会えました。
うえの まさと/1954年東京都大田区に生まれる。法政大学法学部法律学科卒業、同文学部博物館学芸員課程修了。出版社編集部勤務後、フリーエディターとして企画編集制作、取材、執筆に従事する一方、学芸員として展覧会企画、障がい者が働けるミュージアム、養護学校で写真の授業・指導に携わる。2002年、『第1回秋山庄太郎「花」写真コンテスト』を岳父秋山庄太郎らと企画し、審査や運営に携わってきた。秋山庄太郎没後、秋山庄太郎写真芸術館の設立と運営、各地での秋山庄太郎展や講演、秋山の遺志でもあった写真芸術と社会福祉の支援活動などを行なっている。編著に『科学からのメッセージ/カラーフィルム』、『秋山庄太郎 美の追憶』、『ボタニカルアートの輝き』など多数。秋山庄太郎写真芸術館館長、株式会社秋山庄太郎事務所代表取締役、秋山庄太郎写真芸術協会理事、日本写真協会会員、全日本博物館学会会員。

主催:秋山庄太郎「花」写真コンテスト実行委員会 協賛:秋山庄太郎写真芸術館、カメラのキタムラ 後援:NPO法人 フォトカルチャー倶楽部 お問い合わせ:050-3116-8888(キタムラなんでも相談室)

年賀状印刷なら最短1時間のカメラのキタムラ 2025巳年(令和7年)
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