「風景」
総評:これからの風景写真は、こうあるべきとか、トリミングはこうすべきとか、そういった型にはまらないでほしい。型にはまらず構図などで目を引くものが、今回は多く上位に入賞しています。写真表現は時代とともにどんどん変化していきます。その変化を楽しんで、そして日本の風景が世界で最も美しいと知ってほしいと思います。10年20年と時が流れれば、今こうして当たり前にある自然風景にも変化があるかもしれません。だからこそ「今」の風景を見つめ、記録してほしい。もちろんそれは街の風景にも、人々の暮らしの風景にも言えることです。なにげない風景でも魅力ある場所はたくさんあるものです。それを我々で大切に守っていきましょう。 |
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審 査 員
竹内敏信 氏 |
たけうち としのぶ/1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務の後、フリーとなる。主として35ミリ一眼レフカメラを駆使し、鋭敏な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦しつづける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査委員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社)、「天地聲聞」「天地」(出版芸術社)、「天地風韻」(日本芸術社)、「水の変幻」(文一総合出版)、「芭蕉百吟」「燦(きらめき)」(春陽堂書店)、「雪月花」(トーキョーセブン)、「櫻」「山櫻」「櫻暦」(出版芸術社)、「欧羅巴」(小学館)、「花風景」(日本カメラ社)、CD-ROMに「雪月花」(トーキョーセブン)、「風景遺産」(シンフォレスト)などがある。日本写真芸術専門学校副校長 東京工芸大学講師 現代写真研究所講師。NPO法人フォトカルチャー倶楽部顧問。 |
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