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キタムラフォトコンテスト2011春夏
トップ腕自慢部門
「風景」
総評:これからの風景写真は、こうあるべきとか、トリミングはこうすべきとか、そういった型にはまらないでほしい。型にはまらず構図などで目を引くものが、今回は多く上位に入賞しています。写真表現は時代とともにどんどん変化していきます。その変化を楽しんで、そして日本の風景が世界で最も美しいと知ってほしいと思います。10年20年と時が流れれば、今こうして当たり前にある自然風景にも変化があるかもしれません。だからこそ「今」の風景を見つめ、記録してほしい。もちろんそれは街の風景にも、人々の暮らしの風景にも言えることです。なにげない風景でも魅力ある場所はたくさんあるものです。それを我々で大切に守っていきましょう。
 
三好和義   審 査 員
竹内敏信 氏
たけうち としのぶ/1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務の後、フリーとなる。主として35ミリ一眼レフカメラを駆使し、鋭敏な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦しつづける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査委員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社)、「天地聲聞」「天地」(出版芸術社)、「天地風韻」(日本芸術社)、「水の変幻」(文一総合出版)、「芭蕉百吟」「燦(きらめき)」(春陽堂書店)、「雪月花」(トーキョーセブン)、「櫻」「山櫻」「櫻暦」(出版芸術社)、「欧羅巴」(小学館)、「花風景」(日本カメラ社)、CD-ROMに「雪月花」(トーキョーセブン)、「風景遺産」(シンフォレスト)などがある。日本写真芸術専門学校副校長 東京工芸大学講師 現代写真研究所講師。NPO法人フォトカルチャー倶楽部顧問。
 
     
 
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「雲上に咲く」
岡本芳隆 (神奈川県横須賀市) 横須賀/イオン横須賀久里浜店
寸評:富士山をメインにした作品がコンテストの上位にあるのを多く見かけます。しかしこの作品は少しおもむきが違います。富士山の姿はうっすらと幻想的に見えるだけ。タイトルにあるように、主役は雲上に咲くアヤメの花の姿なのです。背景には富士山以外にも山々が連なり、そして雲の姿によって素晴らしい物語を語っています。この作品のように風景写真の型にはまらない、時代の変化に伴った撮影方法を心がけてほしいと思います。これからも素晴らしい作品を私に見せてください。
 
     
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「人」
総評:被写体になりやすいのが子どもということもあり、子どもの作品が多く入賞しました。また、あまり予測ができない作品、突然出会えた被写体、そういう驚きや感動のあるものが上位に入賞したと思います。もちろん計算されたものもあり、家庭の中で何気ないしぐさがとても魅力的に写されているものもありました。バリエーションは非常に多かったように思います。単にきれいとか可愛いとかいうだけではなく、その被写体の生活感や心情までが見えてくると、作品としては面白くなるものです。見る者が共感して感動できるもの、または動きを感じさせる楽しい作品が上位に入りました。
 
田沼武能   審 査 員
織作峰子 氏
おりさく みねこ/石川県生まれ。1981年度ミスユニバース日本代表に選ばれ、ニューヨーク大会に出場。ミスユニバース任期中に写真家・大竹省二と出会い、1982年大竹省二写真スタジオに入る。1985・1986全国二科展入選。1987年独立。女性の優しい視線で世界各国の美しい風景や人物の瞬間を撮り続けている。日本全国や世界各地で写真展を多数開催する傍ら、テレビや講演に幅広く活躍中。大阪芸術大学教授。
 
     
 
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「ファミリー」
藤岡 清 (福岡県筑後市) 久留米/久留米諏訪野店
寸評:幸せあふれる家族の周囲を桜と菜の花が見守るかのように囲み、その背景には日本で失われつつある棚田が見えています。日本人として残したい風景の中に、家族の幸せがあり、いきいきとした家族の会話が今にも聴こえてくるようです。離れたところから家族の様子を静かに見守る撮影者の優しさも伝わってきます。いろいろなものや思いがこの中に込められていて、平和と幸福感を強く感じました。空気が澄んでいて、シャープで透明感のある作品です。
 
     
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「自由」
総評:本年は国難ともいえる未曾有の災害が発生し「がんばろう日本」と国民が力を合わせているところです。また、本審査をしている時にも台風12号が奈良・和歌山・三重などに大きな被害をもたらしました。被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。力を合わせ元気にがんばりましょう! また、写真愛好家においては、身の回りを記録し残すことの意味や意義を考えることが重要と思います。さて、今年の応募作品は昨年よりもかなりレベルアップし、作者の心を読みながら楽しんで審査させていただきました。ひとつ強く感じたことは、ホームプリントで応募の方は一度銀塩プリントをお試しください。ホームプリントを否定はしませんが、プリントの種類で貴方の写真作品が上質な変化をすることも学んでください。また定点撮影をされた写真作品が印象的でしたが、もうひと工夫されると定点撮影の意味や意義が生まれ、毎年入賞の可能性を感じました。今回の入賞作品はそれぞれ個性的で魅力ある作品が揃ったと思っております。
 
吉村和敏   審 査 員
丹地敏明 氏
たんじ としあき/1936年広島県福山市生まれ。出版社の写真部勤務を経て、1963年フリーランスとなる。風景写真を中心に、民家、伝統工芸、職人、刀剣などへの関心も高く、撮影対象は多岐にわたっている。活動も、国内の出版物や展覧会ばかりでなく、中国、オーストラリアでの写真展は話題を呼んだ。後進の指導にも熱心で、撮影会に写真教室にと、日本中を駆け回っている。ビデオアドバイスによる通信講座、フォトパラダイスアカデミーを主宰。主要著書および共著には『丹地敏明写真集 沖縄』(主婦と生活社)、『日本の民家』(山と渓谷社)、『美しい日本の旅』(学習研究社)、『日本の伝統工芸』(ぎょうせい)、『森の水音をきく』(世界文化社)、『変幻譜・The Microcosm of Freeze』(芸文社)、写真集+CD-EXTRA『水の調べ・An Enchanting Melody of Water』(DDN)、「美しい日本・四季の名景」(日本写真企画)、など多数。NPO法人フォトカルチャー倶楽部顧問。
丹地敏明公式サイト http://www.toshi-tanji.com
 
     
 
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「斜光」
金山寛治 (愛知県西尾市) 西尾/シャオ店
寸評:「シンプル・イズ・ベスト」という言葉があります。この写真作品にはその言葉がまさに当てはまる感じがします。和風、雅、アート、幾何学、光と影、時間の経過など、本作品を見つめていると画面の外側を想像したくなります。それは、作者の直感的で美的なセンスのあるフレーミングに大きなポイントがあると思います。また見過ごしてしまいそうな光景でもありますが、寸分の狂いもない纏め方には脱帽です。色褪せた緋毛氈と敷居を挟んだ向こうの畳。クリスタルプリントならではの光と影の表現力は、印刷ではなくオリジナルプリントでお見せしたい作品です。
 
     
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