ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
夏休みに入るころにはホームセンターやスーパーの入り口近くに手持ち花火セットのコーナーが登場します。
よく買い物に行くドラッグストアの入り口にもいろんな花火の入った花火セットがたくさん並んでいました。
目ざとく見つけた子供たちに「買って~」攻撃を受け、夏だしまあいいか、と本日は夕食後に花火をやることに。
以前キャンプ好きのママ友から「花火やってるところがうまく撮れないのよ」と言われていたのを思い出し、
今回は手持ち花火で遊んでいるところを撮ってみました。
まずは花火の写りを考えてISO400、露出はMモードにして絞りをF5、シャッター速度は1/40秒にセットしました。花火単独の写真ならもうちょっと絞ってもいいと思うけど花火を持っている子供たちも一緒に撮るのでそれを考慮するとこれくらいがいいでしょう。とりあえずストロボを使うことを前提に話を進めます。
おそらく普通に撮ると一番多いのが作例(1)のように横位置で全身を撮ってしまうパターンではないかと思います。しかしここまで引いてとる必要はありません。もちろん「浴衣を着ている」など全身を写したい理由があるなら一枚押さえておいていいと思いますがそれならせめて縦位置で撮りましょう。
基本的には作例(2)くらいの上半身のアップのほうが、子供たちの表情を大きく写すことができます。ストロボは内蔵ストロボを使いました。とりあえず花火を楽しんでいる様子を撮るならこんな感じでいいのではないでしょうか。
次にノーストロボで撮ってみました。水族館でも同じことを書きましたが、山岡的には家族の写真は「ぶれちゃっても強引にノーストロボ」が好みなのでここでも花火の明るさだけを頼りにノーストロボで撮りました。
ストロボがないぶん暗くなるので絞りをF4、シャッター速度を1/20秒にセットしました。ストロボを使っていればそれほどブレは気になりませんが、ノーストロボの場合1/20秒と言うのは多少の差はあれまずブレる、と思っていいでしょう。いくらこちらが手ブレに気をつけていても子供が動けばブレてしまいます。子供を動かさせないで撮る手もありますが、家族の写真は画像のシャープさよりも生き生きとした表情のほうが大事だと思っているので、それを考えると「絶対動くな」と言うのは無理があると思います。
ただし作例(3)のように花火を低い位置で持っていると顔に光が当たらないので花火は高めに持ってもらうようにしましょう。
作例(4)はノーストロボで上半身アップです。ちなみにホワイトバランスはオートで撮りました。子供たちの写真は楽しげな表情がなによりも大事です。シャッターチャンスをにがさないようにどんどん撮りましょう。
手持ち花火の場合は三脚なしでもなんとかなる
本来ならこういうスローシャッターを使う撮影の紹介に「三脚なしで」というのは写真教室の指導をする身としては邪道な発言です。それはわかってるけど子供の安全を図りながら花火をやる親の立場としては、「三脚使ってじっくり撮影」なんて方法を紹介してもまったく現実的ではないので今回は手ブレしないようにしっかりかまえて撮ることで対処しようと思います。今回は一眼レフと28~70ミリの標準ズームを手持ちで使いました。